こんにちは!
今回は、イギリス軍の砂漠用迷彩トラウザーズ(ズボン)を分析します。
一見官給品と同じなのですが、大きな違いがありましたよ!
ただ悪意は感じられませんでしたね。
いわゆる「官給類似品」なのかもしれません。
それはともかく、今回のアイテムもデッドストックですよ!
目次
- 1 イギリス陸軍砂漠用迷彩トラウザーズ(デザートDPM・PX品)とは?
- 2 イギリス陸軍砂漠用迷彩トラウザーズ(デザートDPM・PX品)の全体及び細部写真
- 3 イギリス陸軍砂漠用迷彩トラウザーズ(デザートDPM・PX品)の特徴とは?
- 4 イギリス陸軍砂漠用迷彩トラウザーズ(デザートDPM・PX品)の製造とサイズのデータ
- 5 イギリス陸軍砂漠用迷彩トラウザーズ(デザートDPM・PX品)まとめ
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1 イギリス陸軍砂漠用迷彩トラウザーズ(デザートDPM・PX品)とは?
1991年の湾岸戦争で急遽製造されたイギリス軍砂漠用迷彩服。
以前もこのブログで官給品ジャケット(デザートDPM)を分析しました。
でも戦争が終わると、余剰となったこの迷彩服はすぐに民間業者に払い下げられましたね。
日本にも数多く輸入されたのですが、その中には少々違和感のあるものが紛れていました。
ひとつは迷彩の構成色が、タンとオリーブグリーンのタイプ。
そしてもう一つが今回のモデルです。
いずれのタイプも、よく知らない日本の業者が「イギリス軍官給品デッドストック」として販売していましたね。
でも…それは、似て非なる物でしたよ!
今回は、偶然入手できたものになります。
さてさて、それはどんな迷彩トラウザースなのでしょうか?
今回は、イギリス軍装備品マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 イギリス陸軍砂漠用迷彩トラウザーズ(デザートDPM・PX品)の全体及び細部写真
前面
一見、いつものデザートDPMなのですが…。
背面
背面は左右非対称なデザインです。
前面裏側
「腰ひも」もありますね。
背面裏側
前合わせはジッパーとボタンです。
タグ表裏
NSNが記載されていませんね。
でも、その他の表記方法は、官給品に近いですね。
右側面レイアウト
ウエストのサイズ調整タブ
ボタンで調整
腰スラントポケット
ヒップポケット
ボタンで開閉
膝ポケット
こちらもボタンで開閉
ポケット口の左右は補強してありますね。
ウエストには紐を内蔵
ベルトのサポートですね。
イギリス軍トロピカル装備の伝統でもあります。
裾のドローコード
ジッパー
官給品にも使用されているメーカー製ですね。
官給品と同じボタンです。
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3 イギリス陸軍砂漠用迷彩トラウザーズ(デザートDPM・PX品)の特徴とは?
迷彩は、タンにダークブラウンを用いて、刷毛で丸く塗ったようなパターンを描いています。
しかし、よく見るとパターンは同じですが、色調は少し(大きく?)違っていますね。
迷彩色調とパターン比較
左:今回のモデル
右:官給品
官給品はベースがデザートピンクとライトブラウンなので、並べてみると違いが顕著にわかりますね。
(上述したもう一つのモデル品は、ブラウンがオリーブグリーンでした!)
一方パターンは、ほぼ同じ物のようです。
デザインは、トロピカルユニフォームのトラウザースと同じです。
構成は、左右腰スラントポケット×2、膝ポケット×2、右ヒップポケットで、ウエストにはサイズ調整タブ、裾裏側にはドローコードが装備されています。
勿論、長く開放できるベルトループやウエスト内側の腰紐も同じです。
全体的な縫製は、正確で丁寧で官給品と同様で、高い技術を感じさせます。
4 イギリス陸軍砂漠用迷彩トラウザーズ(デザートDPM・PX品)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1990年代
・製造場所 不明
・契約会社 イギリス
・製造会社 不明
・材質 コットン
・表記サイズ 80/92/108
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
ウエスト 約41センチ
股上 約30センチ
股下 約77センチ
裾幅 約23センチ
着丈 約106センチ
・状態 デッドストック
・官民区分 民生品
・入手場所 岐阜の専門店
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5 イギリス陸軍砂漠用迷彩トラウザーズ(デザートDPM・PX品)まとめ
今回のモデルは、もしかしたら前線で勤務する兵士の為に、官給品製造メーカーが製造したものかもしれませんね。
当初湾岸戦争では、砂漠用迷彩服が決定的に不足していました。
前線の兵士は、砂漠の乾燥地帯とはいえ何日も同じ戦闘服を着ていると、衛生的にも問題が発生してきますよね。
しかし官給品納入業者としては、政府との契約量を超える戦闘服の納入はできません。
(政府としても発注量を増やしたとは思いますが…。)
そこで、契約外で同じ規格の製品を製造し、その他の需要に間に合わせたのではないでしょうか?
ただし官給品の迷彩生地は、官給迷彩服の製造のみに廻されていたため、苦肉の策で配色を似せた迷彩生地をメーカーが独自に開発し迷彩服を製造したのでは?
…なんてことを考えながら分析していました。
真相はともかく、今回のモデルは、例えば官給品のジャケットなどと同時並行で使用する場合、やはり上下で色違いというのは違和感がありますね。
PX品同士で着用するのが良いようです。
今回のアイテムは、多種類の迷彩服セットの中の1アイテムであったため、トラウザースのみ偶然入手できたものでした。
しかし今後はジャケットやスモックについても探してみたいですね。
それと、あからさまにブラウンをグリーンに置き換えたモデルも、いつか入手したいです。
(湾岸戦争終了後は、官給品の入手を主に動いていたので、購入していなかったです。今から思えば、購入しておけば良かったですね。後悔後を絶たず!)
湾岸戦争以降のイギリス軍砂漠用迷彩服をコレクションする場合は、官給品と官給品外の製品を識別することが重要です。
今回はトラウザースのみですが、参考にしていただければ幸いです。
今回は、おそらくPX品と思われるイギリス軍砂漠用迷彩トラウザースを分析しました。
次回は、砂漠つながりで、アメリカ軍の特殊衣類を分析します。
お楽しみに!
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参考:他のイギリス軍砂漠用迷彩装備はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
Twitterで見つけました。
メチャ楽しそうですね。
滑るの大好きな犬が無限に可愛い pic.twitter.com/CWVCuFtobo
— もふもふ動画 (@ru_ruru831) 2020年11月24日
ゴールデンレトリーバーってモフモフで可愛いいですね😍
一緒に遊びたいです💕
なにか楽しみを見つけることによって、頑張れる事もあります。👍
この週末、何かを見つけてみましょう!
(私は仕事ですが…。)
読んでいただき、ありがとうございました。
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