今回は、2000年代のイギリス軍特殊部隊用迷彩スモックを分析します。
以前も同じようなモデルを分析しましたが、今回は迷彩生地が違うものになります。
でも、この生地に関しては、賛否両論ですね。
それはともかく、今回のアイテムもデッドストックですよ!
目次
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1 イギリス陸軍特殊部隊用迷彩スモック(デザートパターン・リップストップ)とは?
SASと聞いてあなたは何を思い浮かべますか?
サザンオールスターズ、スカンジナビア航空、サーフィングッズ…マイナーなところでは睡眠時無呼吸症候群といったところでしょうか?
でも私はイギリスの特殊部隊を思い出します。
イギリス軍のSAS(Special Air Service)は、第二次大戦中に敵地への潜入破壊工作(要人暗殺も?)を目的として編成されました。
現在、世界中の特殊部隊と交流があり、情報交換が行われているらしいですね。
(一説によると、ペルーの日本大使公邸占拠事件でも、ペルー軍(警察も含む)に技術指導を行ったとか。🤔)
そんなSASの隊員は、一般の部隊から志願した兵士の中から、さらに選抜された超エリートで構成されています。
そんなエリートには、イギリス軍も特別な装備を支給していますね。
今回のモデルは、そんなSAS隊員向けの迷彩スモックになります。
あなたもご存知の砂漠用迷彩生地のモデルですが、今回は生地がリップストップになっていましたよ。
さてさて、それはどんな明細スモックなのでしょうか?
今回は、イギリス軍装備マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真
前面
背面
前面裏側
内ポケットはありません。
背面裏側
前合わせはジッパーとマジックテープです。
タグ
胸ポケット
折り返しがあってボタンで開閉
ポケットフラップにはループが。
ペン用でしょうか?
生地のブラウン部分にリップストップの特徴である格子模様が出ていますね。
胸にはエポレットの代わりの階級章取り付けタブがあります。
その両脇には垂直ジッパーで開くポケットあり。
腰ポケット
こちらも折り返しがあってボタンで開閉
左袖ポケット
マジックテープで開閉
袖
袖口はマジックテープで開閉
ウエスト調整用のドローコード
左右にあります。
背中のライニングは下部が開いていますね。
裾のドローコードと予備ボタン。
ジッパーは上下から開くダブルジッパーです。
フード左右
フード前面にはワイヤー(銅線)が内蔵されていて、風などでも形を維持します。
フードの後部付け根には小さいボタンが。
これはフードを使用しない場合に巻き込んで固定するためのものです。
メインのボタン
大型でダークアースのプラスティック製
糸ではなく平紐で留められています。
(カナディアンタイプと呼ばれています。)
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3 その特徴とは?
迷彩は、湾岸戦争時に開発された、デザートDPMです。
配色は、ホワイトの生地にデザートピンクとブラウンでDPMの一部のパターンをプリントしてあります。
出現当初、既存の迷彩パターンを再利用した、単純かつ手抜き的な迷彩…と酷評されました。
しかし、現時点では砂漠用迷彩として、一定の評価がなされていますよ。
生地は、コットンとポリエステルの混紡で、なんとリップストップ(引き裂け防止加工済み生地)です。
一般的なDPMではリップストップの格子模様の一部がブツブツ出っ張っていたりして、非常に目立っていましたが、デザートパターンはそれほど目立ちませんね。
でもこのブツブツに違和感を感じる人が一定数いるようです。
(マニアの間では賛否両論ですよ。)
デザインは、一見一般兵科用砂漠用ジャケットに似ていますが最初からフードが付いていますね。
構成は、胸ポケット×4、腰ポケット×2、左袖ポケットですが、伝統であった裾裏側の大きなポケットは省略されていますね。
(同時期の一般的なDPMスモックには存在していたような気が…。)
全体的にはゆったりした裁断で縫製も正確です。
リップストップで、より耐久性が増したので、1着購入すると一生使えるかもしれませんね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2010年
製造場所 イギリス
契約会社 イギリス
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 170/104
(日本人のL〜XL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約80cm
肩幅 約52cm
身幅 約67cm
袖丈 約61cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 海外通販
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
実際にSASの隊員がこのスモックを着用するとき、かなりの確率でフードをロールアップ(ロールダウン?)して襟元に固定してありますね。
どうやら彼らはフードが邪魔なようです。
(政府が考える装備が、必ずしも現場に受け入れられるとは限らない…という教訓通りですね!)
しかし実際の戦闘ではなく、普段着やキャンプなどで使用する場合、フードは重宝しますよ。
不意の雨や強い風、そして雪が降る場合でもフードの有無は防水や保温という意味であった方が良いですね。
秋冬なら、このジャケットの迷彩パターンも使用できるフィールドがあるかもしれません。
サバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測、登山、キャンプに使えそうですが、元が砂漠用なので秋冬は下に着込む必要がありますよ。
ところで今回のモデルは、イギリス本国で逐次新型迷彩のMTPに置き換えられているようです。
そのため軍で不要になった在庫が、民間業者に払い下げられているようですね。
日本でも入手しやすい迷彩服と言えます。
いずれ数が減ってくると、また単価が高騰してくるので今のうちに購入しておくのが良いでしょう。
今回は、イギリス軍特殊部隊用の明細スモック(砂漠用)を分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね。
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240128更新)
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参考:今回と同じ時期のイギリス軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
他のイギリス軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の砂漠用装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
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Twitterで見つけました。
こんな「ようかい」ならいつでも大歓迎ですね。
ねこようかい ころぽっくる#ねこようかい pic.twitter.com/g5nhYefwMY
— pandania (@pandania0) 2020年9月13日
私のところにも来ないかなあ!
読んでいただき、ありがとうございました。
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