今回は、1970年代のアメリカ陸軍特殊部隊用のナイフを分析します。
勿論近年のモデル品(復刻品)ですが、なかなかの再現度ですね。
ナイフの品質が良いのは、ある国が絡んでいたためですね。
シースに破損はありますが、ナイフの程度は極上品ですよ!
目次
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1 アメリカ陸軍特殊部隊用ナイフ(SOG社製・モデル品)とは?
以前アメリカの陸軍特殊部隊「グリーンベレー」の記念ナイフを分析しました。
今回のモデルは、ベトナム戦争中にSOG(アメリカ政府の特殊作戦グループ)という特殊部隊員の一部メンバーが使用したナイフを現代に復刻したモデルになります。
特殊作戦グループについては、以下を参考にしてください。⬇︎
情報では、このナイフに惚れたアメリカのマニアが集り、自分たちでメーカーを立ち上げて製造したナイフだそうです。
(日本で興ったフライトジャケット復刻ブームも、最初はそんな感じで始まりましたね。)
中でも彼らが製造の拠点として選んだのは、ある歴史ある国でした。
そうして完成したナイフは、当時とほとんど同じか、より高品質なナイフに仕上がったようですね。
特にそのブレードは、一部の用途に特化した形状のようです。
さてさて、それはどんなナイフなのでしょうか?
今回は、バリバリのミリタリーナイフコレクターであるあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
右側面
左側面
ブレード
ブゥーイ型なのですが、峰側の切れ込みがリカッソ(ブレードの付け根)から始まっていますね。
美しく繊細なブルーイング!
ハンドル
いつものレザーワッシャー積層ですが、3箇所にホワイトのスペーサーが入っています。
とても持ち易いハンドルですね。
クロスガードは厚みが薄いタイプを再現。
(ブラスに映っているオレンジ色の物体は、私のiPhoneです。)
メーカー名の刻印
アメリカの会社ですね。
岐阜県関市のショップが製造。
ブレード峰側
ブレード刃側
ポイント付近
ポンメル
シース下部
ナイフは一方向しか収納できません。
シース上部
ストラップは独特の形状。
ダットファスナーが破損していますね。
修理したいですね。
シース下部背面
シース上部背面
シースのストラップは独特の造り
シャープナー(砥石)はオレンジ色
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3 その特徴とは?
ブレードはブルーイングされたカーボンスティールです。
やはりブゥーイ型なのですが、峰側(上部)の切れ込みがナイフの根元から始まっていますね。
これにより、自然で鋭いポイントになっています。
独特の形状であるクロスガードとポンメルはブラス製。
(ポンメルのエンドは綺麗に整形されています。)
ハンドルはレザーワッシャーの積層ですが、形状は中央部が太いタイプでとても握り易いですね。
また3箇所ホワイトのスペーサー(プラスティック)が入っています。
(良いアクセントですね!)
シースはレザー製で、シャープナー(砥石)付きですが、こちらはストラップのダットファスナーが破損していました。
(中古品を購入したのですが、このおかげで安価に入手できました!いつか修理したいですね。)
また、ナイフを押さえるストラップが、刃側についているのには少々違和感があります。
シースは今ひとつですが、ナイフの仕上げは素晴らしいですね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年代
製造場所 日本
契約会社 アメリカ
製造会社 日本
材 質 カーボンスティール
ブラス
レザー
各部のサイズ ナイフ
全長 約300mm
全幅 約60mm
ブレード長 約172mm
ブレード厚 約5mm
ハンドル長 約125mm
ハンドル太さ 約30mm
シース
全長 約290mm
全幅 約55mm
状 態 中古極上品
官民区分 民生品
入手場所 名古屋の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
とても美しいブレードですね。
でも実戦で使用するには少々コツが必要なようです。
(通常のナイフと少々バランスが違っていますね。)
これは、コレクションとして大切に保管しておくのが良いようです。
またナイフに比べてシースは少々お粗末なので、或いは別のものに替えた方が良いかもしれませんね。
(奥(神)様はレザークラフト趣味なので、作ってもら…作って頂こうかなあ?)
それはともかく、このナイフは比較的新しい復刻品にも関わらず、全く見かけません。
それでも、数年に一回くらい国内のオークションに出品されている場合があります。
探しているあなたは、オークションにキーワードを登録して、寝て待ちましょう!
私は、当時の隊員が使用していたモデルを探してみたいと思います。
なおナイフを購入した場合、使用する予定もないのにナイフを携行したり、シチュエーションに合わない場所(車のダッシュボードコンテナとか)へ保管しないでください。
場合によっては警察に逮捕されることがあります。
また、キャンプでも警察官の所持品検査等を受けて、ナイフが発見されると長時間にわたる事情聴取などを受ける場合があります。
ナイフの携帯と保管には、十分注意してくださいね!
(李下に冠を正さず…あらぬ言いがかりをつけられないようにしましょう!)
今回は、アメリカ軍の特殊部隊用ナイフを復刻したモデル品のナイフを分析しました。
いやーモデル品も本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231226更新)
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参考:他のアメリカ軍特殊部隊用ナイフに関する記事はこちらです。⬇︎
他のミリタリーナイフ関連記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
今回のナイフについてのTweetを見つけました!
自分のナム戦装備ネタをもう一つ。
— 習志野COLT (@45Malkovich) 2019年8月25日
ベトナム戦争時、MACVはSOGメンバーの為に専用ナイフを支給した。
所謂SOGナイフで、日本製だった。
で、ずっと後年になって、このナイフが大好きな連中が会社を興し、復刻版を発売した。
現在大手ナイフメーカーのSOGだ。(1枚目が復刻。以降は実物) pic.twitter.com/cybyZOCA3j
昨日のSOGナイフネタがまずまず好評みたいなので…
— 習志野COLT (@45Malkovich) 2019年8月26日
昨日ネタにしたSOGナイフは初期型で後期型はブレード形状が異なる。
こちらの方が有名なのかSOG社はもちろんベンチメイドやバック等からもリプロ品が発売された。
SOG社は更に現代的アレンジを加えたSEAL PUPを発売、実際にSEALSに納入実績がある。 pic.twitter.com/Q33j5Sgs22
なかなか興味深いですね。
読んでいただき、ありがとうございました。
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