こんにちは!
今回は、南アフリカの特殊部隊が使用していた迷彩服を分析します。
以前にも記事にしましたが、南アフリカの迷彩は、ローデシア軍迷彩と酷似しているため、しばしば混同されている厄介な迷彩です。
ローデシア軍詐欺、そして南アフリカ詐欺に遭わないよう、これを機会に識別眼を身につけましょう!
目次
- 1 南アフリカ陸軍特殊部隊用迷彩シャツ(官給品)とは?
- 2 南アフリカ陸軍特殊部隊用迷彩シャツの全体及び細部写真
- 3 南アフリカ陸軍特殊部隊用迷彩シャツ特徴とは?(ローデシア迷彩との対比)
- 4 南アフリカ陸軍特殊部隊用迷彩シャツ製造とサイズのデータ
- 5 南アフリカ陸軍特殊部隊用迷彩シャツまとめ
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1 南アフリカ陸軍特殊部隊用迷彩シャツ(官給品)とは?
今回紹介するモデルは、本当は「南アフリカ軍」の正式な迷彩服なのに、かなりの確度で「ローデシア軍」物として実際に販売されたり、オークションに出品されています。
勿論、勘違いの場合が多いと思います。
でも中には、意図的に騙している場合もあるようですね。
今回のモデルは、シャツタイプですが、他にフィールドジャケットもありますよ。
また、南アフリカ国内でも、数種類のバリエーションがあるようです。
さて、どこが違うのでしょうか?
早速、確認していきましょう!
2 南アフリカ陸軍特殊部隊用迷彩シャツの全体及び細部写真
前面
前合わせはボタンのみです。
背面
ローデシア迷彩と似ていますが、少々キレがないように見えます。
でも、美しい迷彩ではありますね。
前面裏側
迷彩が裏側に結構透けていますね。
背面裏側
この迷彩の透け方も識別点かもしれませんね。
タグ
南アフリカの表記あり。
このメーカーの製品が、多く出回っています。
胸ポケット
ボタンで開閉 とてもシンプルです。
ボタンはディープグリーンの英軍皿形
袖口はマジックテープで開閉
テープは、ライトブルーグレイのモデルもあります。
エポレットはテーパーなしのクサビ型です。
ボタンはベージュのモデルもあります。
ローデシア軍スモック(左)との比較
色調とパターンの違いに注意
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3 南アフリカ陸軍特殊部隊用迷彩シャツ特徴とは?(ローデシア迷彩との対比)
ローデシア迷彩とは色調とパターンの細部が違います。
まず色調ですが、
・ローデシア迷彩の色調:ダークイエロー、グリーン、レッドブラウン
・南アフリカ迷彩色調:ライトブラウン(肌色に近い)、ダークグリーン(オリーブ色に近い)、レッドブラウン
となっています。
また、そのパターンとしては、刷毛目のような細長い棒状のパターンの先端に注目してみますと、
・ローデシア軍:先端が鋭いトゲ状態
・南アフリカ軍:先端が意図的に丸くしている。
という違いがあります。
勿論、タグを見れば一目瞭然なのですが、着古して紛失していると言われれば、迷彩パターンで判断するしかありません。
デザイン自体は、エポレット付き2ポケットのシャツタイプです。
オーソドックスかつシンプルなデザインですね。
4 南アフリカ陸軍特殊部隊用迷彩シャツ製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1980年代
・製造場所 南アフリカ
・契約会社 南アフリカ
・製造会社 〃
・材質 コットン
・表記サイズ L
・各部のサイズ(平置)
着丈 約75センチ
肩幅 約49センチ
身幅 約59センチ
袖丈 約62センチ
・状態 中古極上品
・官民区分 官給品
・入手方法 ヤフオク
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5 南アフリカ陸軍特殊部隊用迷彩シャツまとめ
以前このブログでローデシア軍のスモックを紹介しましたが、今回の記事でより理解が深まったのではないかと思います。
でもパターンの違いはありますが、ローデシア直系の迷彩なので、現地における効果は高そうですね。
日本においても、秋から冬において効果が期待できます。
一見迷彩に見えない事から、シティユースも問題なく着用できそうです。
ローデシア迷彩もそうですが、この迷彩も人気があるので、入手される場合はよく確かめて購入しましょう。
そうそう、迷彩生地が南アフリカ軍そっくりのモデル品が、アメリカで製作されていました。
(こちらは、デザイン、ボタン、タグがアメリカ軍のBDUに似ているので識別は容易ですよ。)
オリジナルをコレクションされる方は注意しましょう。
今回は、ローデシア軍装備と間違われやすい南アフリカ軍の迷彩服を分析しました。
次回は、ウォッカが大好きな国のフライトジャケットを分析します。
お楽しみに!
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参考:原型となったローデシア軍の装備品関連記事はこちらです。⬇︎
アメリカ製のモデル品はこちらです。⬇︎
www.military-spec-an.com ✳︎ ✳︎ ✳︎
ちょっと前に、ある国で日本のお菓子とそっくりの商品が販売されているとニュース番組で特集していました。
一見それらしいものから、全く忠実にコピーしているものまで様々でしたが、その目的は何でしょうね?
日本の美味しいお菓子に似せて作り、消費者を騙して購入させようとするなら、これは悪質ですね。
世界中に目を向けると、あらゆる分野の商品で見られる現象です。
実はミリタリーの世界でも、実際にそんな事案が存在していますよ。
ただし善意なのか悪意なのかはわからない場合が多いのですが…。
皆さんも気をつけましょう!
読んでいただき、ありがとうございました。
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