今回は、1940年代イギリス軍空挺迷彩スモックのモデル品を分析します。
モデル品を知る者は、実物を制する…ってだれか言ってません…でしたか?
それはともかく、当時の官給品をちゃんと見て造って欲しかったですね!
程度は極上なのですが…。
目次
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1 イギリス陸軍空挺迷彩スモック(デニソンスモック)モデル品①とは?
ネットオークションで見つけたので入手してみました。
でも正直ガッカリな商品でした。
デザインは、よく再現されていますが、生地の種類と迷彩の色調やパターンが全く違いますね。
どこの国で作られたのかわかりませんが、迷彩生地に関しては、それらしいパターンを身近な生地で再現した廉価版という印象です。
敢えて購入する必要は無いと思いますので、見かけても手を出さない方が無難ですね。
さてさて、それはどんなモデル品デニソンスモックなのでしょうか?
今回はイギリス軍マニアのみならず、迷彩服のモデル品コレクターのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
ポケットの角度がやや緩いですね。
背面
1944年タイプにも、背面にテイルピース固定用ダットファスナーは無かったのでは?
よく見ると迷彩生地のパターンや色調が全く違います。
前面裏側
テイルピース固定用ダットファスナー
脇の通気孔
袖ニット
何故この色なのでしょう?
でも縫製は綺麗です。
エポレット
テーパー付きのラウンドタイプです。
ボタンは一見英軍風
前面テイルピース固定用ダットファスナー
小さいですね。
腰ポケット
襟のウールも再現
ジッパースライダーは、Irvinジャケットタイプ。
タグ
精密なモデル品タグ(タグのみ)が市販されているので要注意!
テイルピース固定用ダットファスナー裏側
実物より小さいですね。
内ポケット
1959型との比較 単体でモデル品を見るとまあまあなんですが、比べてみると一目瞭然です。
1942型との比較 迷彩の色調が全く別物ですね。
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3 その特徴とは?
一番目につくのは、やはり迷彩ですね。色調、パターンとも実物を観察して作っていないようです。
迷彩生地もただのコットンツイルで全く官給品と別物ですね。
ニットも色が全く違います。
反面、デザインはある程度正確なので、生地さえなんとかしたら、より正確なモデル品になりそうです。
(それが大変なのですが)
総合的には、WPGよりマシ?という印象です。
4 製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 2010年代
・製造場所 不明
・契約会社 不明
・製造会社 不明
・材 質 コットン
ウール
・表記サイズ 4
・各部のサイズ(平置)
着丈 約81センチ
肩幅 約59センチ
身幅 約72センチ
袖丈 約67センチ
・状 態 中古極上品
・官民区分 民生品
・入手方法 ヤフオク
・入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
1944年タイプを再現していますが、資料的価値としては特にありません。
より精密なモデル品制作の為に、分解して部品の型紙にするくらいでしょうか?
逆に「らしい雰囲気」があることから、ゲーム等でガンガン使うのが良いかもしれません。
誤って購入してしまった方は、なんとか使用法を考えましょう。
(今回は出来の良くないモデル品を、あなたに紹介することができて本当に良かったです!)
今回は、お世辞にも良い出来とは言えない、イギリス軍デニソンスモックのモデル品を分析しました。
いやー軍装品のモデル品って、面白いですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20211206更新)
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参考:他のモデル品迷彩服の記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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イギリス軍 空挺兵 デニソン 士官用 スモック ジャック (L)
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