今回は、1970年代のベルギー陸軍空挺迷彩スモックを分析します。
イギリス軍空挺デニソンスモックの流れを汲む衣類ですね。
独特の迷彩が魅力です!
中古品ながら、ほとんど使用感のない極上品ですよ!
目次
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1 ベルギー陸軍空挺迷彩スモック(1973年・ジグソーパターン)とは?
以前もこのブログでベルギー軍の空挺スモックをいくつか紹介しました。
以前の1960年代ジグソーパターン空挺スモックに関する記事はこちらです。⬇︎
今回のモデルは、同じジグソーパターンタイプなのですが、より年代が新しく、かつ程度の良い個体になります。
デザインに大きな変化はありませんが、細部が一部変更されていますよ。
さてさて、それはこれまでの同軍迷彩スモックとどう違っているのでしょうか?
今回は、ベルギー軍マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
ほとんど使用感のない個体なので、迷彩の色調が鮮やかですね。何故か左胸と左腰ポケットのダットファスナー以外は、塗装が剥がされ磨かれています。
これから塗装する予定だったのでしょうか?🤔
背面
殆ど未使用の生地は、色調がとても濃いですね。
テイルピースは裾の内側に格納するタイプです。
前面裏側
前見頃の内ポケットに注意!
背面裏側
生地は分厚い防風生地なので、迷彩は裏面に透けていません。
襟のウールは、とても薄い生地に変更されています。
前合わせはジッパーのみで、胸までのハーフジッパー。
ジッパー刻印は「riri」
タグ
やはり「ABL」の表示
メーカーは、各国の迷彩服を製造している「SEYNTEX」社製です。
以前のモデルは、1969年製(?)でしたね。
胸ポケット
角度がより急になった気がします。
ポケットの縁がスクエアに変更されていますね。
パラウイングパッチ(ワッペン)が誇らしげです。
腰ポケット
こちらも胸ポケットと同様です。
ダットファスナーはピカピカに磨いてありました。
裾タブも二段階調整可能
脇ではなく明らかに袖についている通気孔
袖口は変わらずボタンで調整、三段階に調整可能
エポレット
大きくてテーパー付き。
先端はラウンドタイプ。
右袖の部隊ワッペン
イギリス軍やアメリカ軍にも似たようなワッペンがあったような気がします。
テイルピースは、ループを描いて固定するタイプ
まさかダットファスナーの取り付けミスではないですよね?
テイルピース展開
テイルピース使用時のダットファスナー。
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3 その特徴とは?
迷彩は、ダークグリーンの生地にカーキ、ディープグリーン、ブラウン、ブラック、ホワイトで横になびく雲のようなパターンを描いています。
その独特のパターンから「ジグソー」と呼ばれていますね。
生地は厚いコットンツイルで、防風性能が高いですが少々重量があります。
イギリス軍デニソンスモック同様、ライニングは一部しかありません。
デザインは、イギリス軍が1940年代に開発した空挺デニソンスモックを概ね踏襲しています。
構成は、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、内ポケット×2で、襟にはウールの生地を縫い付けてあります。
1960年代モデルと基本的に変わっていませんが、細部は大きく違っていますね。
デザイン比較
1960年代のモデル
ポケットの形状に注意
今回のモデル
ポケットの下端がスクエアタイプですね。
1960年代のモデル
テイルピースを裾の外側に取り付けることに注意!
今回のモデル背面
テイルピースを裾の裏側に取り付けていますね。
1960年代モデルとの違いは、
- 襟のウール生地
- ポケットのデザイン
- 使用しない場合のテイルピース格納方法
ですね。
その他は大きく変わりません。
全体的な縫製は正確かつ丁寧ですが、時々縫製ミスが見つかる個体がありますよ。
4 製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1973年
・製造場所 ベルギー
・契約会社 ベルギー
・製造会社 〃
・材 質 コットン
ウール
・表記サイズ 3
・各部のサイズ(平置)
着丈 約74センチ
肩幅 約51センチ
身幅 約63センチ
袖丈 約56センチ
・状 態 中古極上品
・官民区分 官給品
・入手方法 ヤフオク
・入手難易度 2(やや困難)
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5 まとめ
以前紹介したジグソーパターンのモデルと、今回のモデルとは、製造に約4年の時間差があります。
たった4年でこんなにマイナーチェンジするのは、ベルギー軍の改善意識の顕れなのでしょうか?
それとも、製造誤差でしょうか?
どうもよくわかりません。
(1960年代のモデルでも、今回のモデルと同様の「細部を変更した」モデルがありますね。とても面白いですね。)
でもこの迷彩スモックが「とても効果的で優れた迷彩服」という事実は些かも変わりませんね。
着心地は1960年代モデルと同様で、防風性能も高いため下にセーターを着るだけでも意外に暖かいです。
(生地やデザインに大きな変化は無いので当然ですね。)
ポケットが多いのも助かります。
生地の関係で真夏はさすがに厳しいですが、寒候期のサバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測、キャンプには存分に使用できそうですよ。
ただし効果的な迷彩のため、屋外での使用は十分注意してください。
(特に狩猟時!)
幸いにも近年、大手通販サイトで取り扱われるようになったため、いつでも誰でも入手できるようになりました。
ただし古い年代で程度が良いほど高価になります、😅
また中古品は、意外に破損、汚れなどの使用感があったり、所々修理されている場合があります。
状態とサイズをよく確認して購入しましょう!
今回は、マイナーチェンジをしたベルギーの空挺迷彩スモックを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20220202更新)
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参考:その他のベルギー軍空挺迷彩スモック関連記事はこちらです。⬇︎
その他のベルギー軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
https://www.military-spec-an.com/archive/category/🇧🇪ベルギー(België)
各国の空挺装備に関する記事はこちらです。⬇︎
https://www.military-spec-an.com/archive/category/🪂空挺装備(Paratroopers%20%20wear)
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読んでいただき、ありがとうございました。
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