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徹底解明! ベルギー軍装備品 陸軍 空挺 迷彩スモック(ジグソーパターン) 0002

こんにちは!

私の住んでる地方でも桜が開花しました。いよいよ春到来ですね。

春になると高校の通学路にあった駅前の風景を思い出します。

そこには桜の木が何本もあって、とても綺麗でした。特に散り始めた頃は、道路が薄桃色の絨毯を敷き詰めたようになって、その中を自転車で走るのが大好きでした。

今でも桜の木あるのかな?🌸

 

今回は、前回と縁もゆかりもないベルギー軍の迷彩服を紹介します。

 

目次

  

1  ベルギー軍装備品 陸軍 空挺 迷彩スモック

古今東西どこの国の軍隊も、空挺部隊は一般兵科と違った装備があって面白いです。

多くは航空機から投下され、少ない装備で敵地に乗り込む空挺隊員は、その用途に合致した特殊な装備が必要なのでしょうね。

また、空挺隊に所属することは、エリートの証であり装備の差別化等で士気を上げてるのかもしれません。

さて、そんな空挺装備ですが、その被服に共通しているのは、

   ・防風対策

   ・防寒対策

   ・パラシュートラインの引っ掛かり対策

が施されていることです。

 

さてこのスモックは、実は英国陸軍が第二次大戦中に採用した通称「デニソン・スモック」を模範に作られている、由緒正しい(?)空挺スモックです。

迷彩生地以外は、フルコピーと言っても過言ではないくらいそっくりです。

しかしベルギー軍でわからないのは、1950〜1960年代に違う迷彩生地やデザインを用いた空挺スモックが複数種同時に存在(混在?)していることです。使用する地域や部隊によって違ったのでしょうか?

最初期の頃は、迷彩生地すらデニソンスモックのコピーだったのですが、次第にベルギー独特の改良がなされていきました。中にはとてもエレガントなデザインもありましたよ。試行錯誤していたのでしょうか?バリーションがありすぎます。(最初期型、探しています!)

しかし、今回のモデルでは、またデニソンデザインに戻っています。不思議。

 

2  現物写真及び細部

前面   ポケットの角度や各部のダットファスナーに注意。テールピースは裾から出ています。

ポケットの縁がラウンドにも注意(スクエアのタイプもあります。)

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背面   デニソンスモック同様のAライン

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胸元のファスナー。ファスナーは胸ポケット下くらいまで。つまりプルオーバー。
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襟にはアンゴラウールで内張されています。(無いモデルもあり)
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ファスナーのメーカー(?)は「riri」
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裾絞り用のタブ  ダットファスナーで制御
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テイルピース用のダットファスナー  茶色っぽいOD色で塗装されています。(現在は一部剥がれています。)
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袖調整用ボタン(プラスティック製) 英軍のものに酷似
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背面  テイルピースの固定用ダットファスナー
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袖(脇ではなく)の通気孔  縁は刺繍  形状はデニソンに類似
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前面裏側  大戦中英軍のデニムBBより濃いグリーン   胸の内ポケットに注意

裏地に表面からのプリント染みはありません。
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背面裏側
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袖裏側  各部の力布

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テイルピース付根  裾に巻き込まれて縫製されています。

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タグ  とてもシンプルですね。1969年度契約でしょうか?  文字は刺繍(!)です。
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テイルピース装着用のダットファスナー
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内ポケット  スリットは上から約2/3。  内側は退色があまり進んでいませんね。
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デニソンを踏襲しているテーパーのついた大きいエポレット  ボタンは袖と同じ。
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3  特徴

なんといってもこの迷彩生地の色彩とパターンが独特ですよね。

諸外国の書籍では、このパターンはジグソーパズルのピースに似てるので「ジグソーパターン」とか呼ばれています。

現用の一般用迷彩服や砂漠用迷彩服もこのパターンになっているので、以前のパターンは廃止されたのでしょうね。

所々白でプリントしてあるのが面白いです。これはプリントミスではなく、意図的にそうしています。

この迷彩パターンは、1950年代に採用されたのですが、前述の通り同じ時期に違うパターンの迷彩も採用されていました。

 

デニソンスモックを踏襲しておりますので、全体的にAライン、傾いた胸&腰ポケット、テイルピース(ビーバーテイル)、裾絞り用のタブ、大きいエポレット、プルオーバータイプのハーフジップ仕様、なんと襟のアンゴラウールまでコピーしています。

もちろん、左右の内ポケット、ボタンで絞れる袖口も同様です。

迷彩生地は、これもデニソン同様デニムの防風生地で、本当に風を防いでくれますよ。(体験済み)

 

4  諸元

   ・製造又は契約年度      1969年

   ・製造場所                     ベルギー

   ・契約会社                     ベルギー

   ・製造会社                     ベルギー

   ・材質                            コットン

                                          ウール

   ・表記サイズ                 4

   ・各部のサイズ(平置)  

                                  着丈  約80センチ

                                  肩幅  約50センチ

                                  身幅  約72センチ

                                  袖丈  約69センチ

   ・状態                    中古良品

   ・官民区分             官給品

   ・入手方法             ヤフオク

 

5  まとめ

このスモックも例にもれず、一般の戦闘服の上に着用する事を前提に作られていて、気丈が長く身幅もゆったりしています。現代のフリース等の防寒着と合わせると、その防風性能から寒候期に活躍しそうです。

迷彩パターンも、日本の植生に合致していて沢山のシーンで使用可能です。

誰も着てる人がいない(私くらいでしょうか?)のでシティユースでも目立ちます。

プルオーバーは少々不便ですが、ゆったりしているので着脱は容易です。でも暫く脱がない場所での使用がベストかもしれませんね。

ネットオークションでは程度と価格の問題があって、誰でも気軽に入手できるわけではありませんが、ショップを回ったり、オークションを監視したりして気長に探すのが良いかもしれません。

今回はベルギー軍の素晴らしい迷彩スモックを紹介しました。

 

次回は、永世中立国の迷彩服をご紹介します。お楽しみに!

 

読んでいただき、ありがとうございました。