今回は、1960年代のイギリス陸軍迷彩スモックを分析します。
これまでにも、
イギリス軍P68迷彩スモックを分析しました。
でも今回は、同じP68スモックながら、マニアの間で「初期DPM」と呼ばれている希少な生地で製造されたものですね。
中古ですが状態は極上品ですよ!
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目次
1 イギリス陸軍迷彩スモック(P68・最初期DPM)とは?
イギリス軍で1960年代に採用されて以来、約40年の永きに渡り使用されていたDPM。
その製造国、会社、時期、用途、部隊で迷彩のパターンや色調に数々のバリエーションがあることで知られています。
そのうち1960年代の一部で使用されたDPMは、後のDPMと色調が大きく違っていました。
スモックのモデルとしては、P60とP68で見ることができますよ。
マニアの間でも、評価が分かれていますね。
さてさて、それはどんな迷彩スモックなのでしょうか?
今回は、イギリス軍装備マニアのみならず、DPMマニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
P68の特徴であるフルライン(内張が全裏面にある。)です。
背面裏側
勿論、テイルピースも装備。
前合わせはジッパーとボタンです。
タグ
襟はボタンで立てることができます。
エポレット
若干のテーパー付きで先端はラウンド型です。
左袖ポケット
ペン用と小物用に分かれています。
ボタンで開閉。
胸ポケット
デニソンスモックのように角度が付いています。
ボタンで開閉
ポケットの下部はスクエアですね。
腰ポケット
こちらも僅かながら角度がついています。
ボタンで開閉
袖も2個のボタンで開閉・調整
マチ付きです。
襟の裏にはボタンが!
これはエポレットのボタンと合わせて、専用のフードを取り付けるためのもの。
ジッパー
保管時の経年変化で白い粉が吹いていますが作動はスムーズです。
デニソンスモックのようなテイルピース
裾のポケットを通してボタンで留められています。
背面裾裏側の大型ポケット
2つのコンパートメントに分かれています。
裾のタグ
取説ですね。
前面裏側裾のテイルピース用ボタン
配置がデニソンスモックに似ています。
テイルピースは後ろの裾から股を通して前の裾にボタンで留めます。
日本の褌のようですね。
ウエストのドローコード
左胸裏側には、シンプルな内ポケット有り。
(内ポケットもスクエアタイプ)
専用フード左右表側
(初期DPMの中古良品です。)
裏側
表側後面
ボタンホールの向きに注意
独特の裁断です。
タグ
印字消失で殆ど読めませんが…。😅
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3 その特徴とは?
まず迷彩ですが、後のDPMと大きく違うのはその色調で、
- ベースがダークイエロー(又はタン)ではなく、ライトカーキ
- グリーンがライトグリーン(又は薄いエメラルドグリーン)
- カーキとグリーンの境界は、お互いが混じり合ってダークグリーンになっている
ところですね。
通常のDPMでは、一番明るいカラーがダークイエローなのですが、初期DPMはグリーンなのが識別点です。
色調が全く違うので、「別の迷彩?」「プリントミス?」なんていう印象を持つかもしれませんね。
またよく見ると、迷彩パターンも少し違っていますね。
生地はコットンサテンに似たもので、防風性能が高いですが少々重いのが特徴です。
それに加えて、コットンポプリンのライニングがあるので、これ一着でも暖かいですね。
デザインや縫製は、以前分析したP68スモックと全く同じです。
構成は、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、袖ポケット、背面裾裏側の大型ポケットです。
全体的な縫製は、丁寧かつ正確で上質な仕立てです。
「戦闘服のロールスロイス」の面目躍如といったところでしょうか?
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1970年代
製造場所 イギリス
契約会社 イギリス
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 3
各部のサイズ(平置)
着丈 約75cm
肩幅 約54cm
身幅 約60cm
袖丈 約58cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 4(極めて困難)
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5 まとめ
海外の書籍やオークションの商品説明文を見ても、何故、そしていつ初期DPMから通常DPMの色調に変更されたのか…というのはわかりませんでした。
イギリス人は…じつは深く考えていないのかもしれませんね。
でも世界中で人気のDPMですよ。
日本でも、最も迷彩効果のあるDPMと信じている熱狂的なマニアがいることで有名ですね。
ただ、実際にフィールド(日本)で比べてみた場合、初期DPMより通常DPMの方が、より迷彩効果があるように見えます。
(私見)
そういえば、ニュージーランド軍迷彩ユニフォームもこの初期DPMを参考にした迷彩を採用していますね。
ところで初期DPM生地を用いたスモックは希少で、店舗やオークションでもまず見かけることがありません。
おそらくマニアがすぐに購入してしまうからでしょうね。
最も希少なのは、初期DPM製のP60スモックとされています。
いつか入手したいですね。😃
今回は、DPMの中でも希少な初期DPM生地で製造された、イギリス陸軍の迷彩スモックを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20221204更新)
参考:P68スモックの後継モデルに関する記事はこちらです。⬇︎
他のイギリス軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
https://www.military-spec-an.com/archive/category/🇬🇧イギリス(United%20Kingdom)
今回のモデルが大々的に衣装として使用された映画はこちらです。⬇︎
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✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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