今回は、1990年代のニュージーランド軍迷彩ユニフォームを分析します。
イギリス軍のトロピカルユニフォーム影響を受けていますね。
どこかで見た迷彩ですが、何故か懐かしい印象です。
中古品ですが、殆ど使用感のない極上品ですよ!
目次
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1 ニュージーランド陸軍迷彩ユニフォーム(イギリス軍最初期DPM類似カラー)とは?
イギリス連邦の一員であるニュージーランド。
人口より羊の数が多いという説もあります。
そんなニュージーランドの軍装は、やはりイギリス系を採用していますね。
(国旗にユニオンジャックがありますね。)
今回のモデルも、しっかりDPMを採用しています。
そしてデザインもイギリス軍の影響を受けているようですが、一部ニュージーランドオリジナルになっていますよ。
さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回は、ニュージーランド軍装備マニアのみならず、DPMファンのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
シャツ
前面
迷彩は、イギリス軍初期DPMに近い色調ですね。
前合わせはボタンのみです。
背面
前面裏側
濃い色は裏側までかなり透けています。
背面裏側
タグ
もしかしたらシャツは1971年度契約品かもしれません。
エポレット
テーパーなしのクサビ型。
胸ポケット
ボタンで開閉
袖口
ボタンで開閉
トラウザース
前面
背面
よく見ると、左右で使用されている迷彩布地が違っています。
面白いですね。
(グリーンの色調に注意)
前面裏側
シャツと生地が違っています。
背面裏側
前合わせはジッパーとボタンです。
ボタンで開閉できるベルトループに注意。
イギリス的ですね。
タグ
1993年度契約品です。
ランドリーデータタグ
左側面レイアウト
ウエスト調整タブ(ボタンで調整)とスラッシュポケット
膝のパッチポケット
ボタンで開閉
ポケットに縫い付けられているタグ
現代風です。
右のヒップポケット
ボタンで開閉
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3 その特徴とは?
迷彩はDPMですが、マニアの間で人気の「初期DPM」に似ています。
配色は、ダークイエローまたはタンがカーキ(というかオレンジイエロー)に、グリーンがエメラルドグリーンのタイプで、一般的なDPMと一部色調が異なるものになりますよ。
イギリス軍最初期のDPMスモックはこちらです。⬇︎
今回は、特にシャツがその「初期DPM」に近いですね。
(今回のモデルでは、上下で三種類のDPM生地が使用されています。海外物には多い処置ですよね。)
生地は、コットンとポリエステルの混紡で、少しザラザラしています。
表記はありませんが、感触がノーメックス混紡のアメリカ陸軍ACUに似ていますね。
デザインは、シャツはオーソドックスな2ポケットタイプのエポレット付き。
トラウザースは、標準的なイギリス軍タイプで、5ポケットで、ベルトループがボタンで開放できるタイプです。
(イギリス軍のトロピカルトラウザースとよく似ていますね。)
これは、ピストルベルト(弾帯)を装着できるようにしているんですね。
特筆すべきは使用されているボタンで、シャツは2ホールの市販品のようなボタン。
トラウザースは、アメリカ軍のような両面使用できるタイプが使われています。
上下で製造時期や工場が違うのでしょうか?
または、シャツだけモデル品(PX品) なのかもしれません。
もっとサンプルが欲しいですね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年代
製造場所 ニュージーランド
契約会社 ニュージーランド
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ シャツ(38)
トラウザース(4)
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
シャツ
着丈 約78cm
肩幅 約45cm
身幅 約56cm
袖丈 約60cm
トラウザース
ウエスト 約41cm
着丈 約106cm
股下 約79cm
股上 約32cm
裾幅 約21cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 4(極めて困難)
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5 まとめ
新婚旅行でニュージーランドに行く妹夫婦に、「ニュージーランド軍の迷彩服買ってきて!」とリクエストしましたが、華麗にスルーされました。😭
平成初期の話です。
あれから約30年、今回やっと入手することができました。
しかもデッドストックです。
次はスモックを入手したいですね。
(存在しているのでしょうか?)
それはともかく、今回のモデルは生地も薄く夏用のイメージがあります。
迷彩パターンも分裂効果があり、日本のフィールドでも問題なく使用できそうですね。
サバイバルゲーム、野鳥観測などに使用するのも一興かも。
でも、希少な迷彩ユニフォームなので保存しておいた方が良さそうです。
(圧倒的に出回っている数が少ないです。)
ところでイギリスは、迷彩をDPMからMTPに変更しました。
ニュージーランドは今後どうするのか楽しみですね。
イギリス軍MTP迷彩スモックの生地はこちらです。⬇︎
今回は、珍しいニュージーランドの迷彩ユニフォームを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231017更新)
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参考:その他のイギリス軍DPM装備に関する記事はこちらです。⬇︎
www.military-spec-an.com ✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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