こんにちは!
今回は、キプロス軍の迷彩服を分析します。
なかなかキプロス物って見かけないですよね。
でもユニークな国の体制を、顕著に表現していますよ!
目次
- 1 キプロス陸軍防寒迷彩ジャケットとは?
- 2 キプロス陸軍防寒迷彩ジャケットの全体及び細部写真
- 3 キプロス陸軍防寒迷彩ジャケットの特徴とは?
- 4 キプロス陸軍防寒迷彩ジャケットの製造とサイズのデータ
- 5 キプロス陸軍防寒迷彩ジャケットまとめ
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1 キプロス陸軍防寒迷彩ジャケットとは?
昔からトルコとギリシャの影響を受けてきたキプロス。
現在こそ、概ねギリシャ系住民が大勢を占めていますが、キプロス島北部はまだトルコ系のようです。
そんな微妙な情勢を反映してか、個人装備もギリシャとトルコのミックスタイプとなっていますね。
今回のモデルは、どうやらギリシャの影響を受けた装備品のようです。
さて、どんなジャケットなのでしょうか?
早速、確認していきましょう!
2 キプロス陸軍防寒迷彩ジャケットの全体及び細部写真
ギリシャ系のリザード迷彩ですが、キレがありますね。
全般的なデザインは、アメリカ軍のM65タイプを採用しています。
背面
比較的短い間隔で迷彩が繰り返されていますね。
前面裏側
前面にライニングがありますが、胴体はアクリルのボア、袖はポリエステル製(?)です。
ボアは、最初から縫い付けてあり、取り外しできません!
背面裏側
前合わせはジッパーとダットファスナーです。
タグ①
タグ②
Jet…って、民生品でしょうか?英語表記も解せませんね。
エポレットは、テーパーなしの短いクサビタイプです。
ボタンが民生品のよう。
胸パッチポケット
ダットファスナーで開閉
腰スラッシュポケット
こちらもダットファスナーで開閉
袖はマチ付きで、マジックテープで開閉
M65の初期型を参考にしているようです。
袖内には、例の「三角生地」がありますね。
背中にはアクションプリーツがあります。
襟はチンストラップでスタンドカラーになりますが…
チンストラップは迷彩生地で作られています。
でも、チンストラップを使用すると、生地の縫い合わせ面が見えます。
ちょっと見苦しいですね。
因みにシェルの生地でチンストラップを作るのは、初期型M65と同じです。
襟の裏側にはジッパーがあって、シェルと同じ迷彩生地のフードがありました。
(フード付け根の伸縮性生地(ライトブラウンの部分)も再現されています。
袖の裏側生地
ツヤのあるポリエステル(?)製です。
何故かシワだらけですね。(生地を余らせてある?)
迷彩生地(ヘリンボーン)の裾裏面
元々ライトグリーンの生地に多色をプリントしています。
ダットファスナー
(周りの刻印は「星」のようです。
ジッパーは「YKK」です。
どおりで動きが滑らかだと思いました。
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3 キプロス陸軍防寒迷彩ジャケットの特徴とは?
迷彩は、ライトグリーンの生地にダークグリーンとレッドブラウンで、刷毛で大胆に塗ったようなパターンを描いています。
この迷彩に関しては、ダークグリーンとレッドブラウンが重なったところは、マホガニーブラウンになっていますよ。
(フランス軍のリザード迷彩みたいですね。)
パターンはギリシャ系ともいえますが、よりキレがあって滑らかです。
色調はとても鮮やかですね。
生地は薄いヘリンボーンで軽量かつ頑丈ですよ。
デザインは、アメリカ軍M65フィールドジャケットを参考にしていますね。
エポレット付き4ポケットで、襟からフードが出せます。
(フードもちゃんと迷彩生地ですよ。)
特筆すべきはライニングで、最初からアクリル製のボアが縫い付けられています。
(下の裾部は開放)
…ということは、キプロスって暖かい地域なのでしょうか?
4 キプロス陸軍防寒迷彩ジャケットの製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1990年代
・製造場所 キプロス
・契約会社 キプロス
・製造会社 〃
・材質 コットン
ナイロン
・表記サイズ M
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約74センチ
肩幅 約50センチ
身幅 約61センチ
袖丈 約59センチ
・状態 中古極上品
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
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5 キプロス陸軍防寒迷彩ジャケットまとめ
全体的に暗いグリーン系の迷彩なので、例えば森林の日陰では効果を発揮しそうですね。
ただ日本の新録の季節は、その暗さ故シルエットが目立ちそうです。
このジャケットを実際に着用してみると、冬でも十分に暖かいです。
生地のヘリンボーンも風を通し難いですし、ボアは空気を溜めるので暖かいですね。
しかし、ボアが取り外しできないのが少々ネックです。
ボア無しで着たい場面もありますよね。
また、チンストラップが少々緩くて、隙間ができます。
(隙間風が吹き込んできますよ。)
ところで、キプロスの装備品は、日本では殆ど販売されていないようです。
しかしキプロスも、新しい迷彩服を導入したとの情報もあります。
今回のモデルも、後日まとまって払い下げられるかもしれませんね。
探していた方は、待ってみましょう!
今回は、珍しいキプロスの迷彩防寒ジャケットを分析しました。
次回は、ドイツのフライトジャケットを分析します。
お楽しみに!
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参考:ギリシャ軍迷彩服の記事はこちらです。⬇︎
トルコ軍迷彩服の記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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