こんにちは!
今回は、旧ソ連の悪名高き(?)KGBが使用していた迷彩服を分析します。
ずっと探していた迷彩服ですが、偶然デッドストックを入手できました!
本当に、良い時代になりましたね。
目次
- 1 旧ソ連軍KGB国境警備隊迷彩服(P–79)とは?
- 2 旧ソ連軍KGB国境警備隊迷彩服(P–79)の全体及び細部写真
- 3 旧ソ連軍KGB国境警備隊迷彩服(P–79)の特徴とは?
- 4 旧ソ連軍KGB国境警備隊迷彩服(P–79)の製造とサイズのデータ
- 5 旧ソ連軍KGB国境警備隊迷彩服(P–79)まとめ
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1 旧ソ連軍KGB国境警備隊迷彩服(P–79)とは?
現ロシアのプーチン大統領も所属していたKGB(ソ連国家保安委員会)。
冷戦時代は、CIAと並んで恐ろしい組織の代名詞でした。
KGBは、西側各国での諜報活動など、ここでは書けない内容の活動をしていましたね。
また、国境警備も任務でした。
今回の迷彩服は、その国境警備隊が使用していたモデルになります。
独特の迷彩は、当時大流行したTVゲーム(死語!)に擬えて、「インベーダー迷彩」とも呼ばれたりしましたよ。
さてさて、それはどんな迷彩服なのでしょうか?
今回は、旧ソ連軍マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 旧ソ連軍KGB国境警備隊迷彩服(P–79)の全体及び細部写真
ジャケット
前面
独特の迷彩ですね。
背面
前面裏側
ライナーを取り付けるボタンやジッパーはありません。
背面裏側
イエローグリーンが少し裏側まで滲んできています。
前合わせはボタンのみ
各種スタンプ
サイズスタンプ
後の各種迷彩服より明瞭ですね。
生地の番号でしょうか?
エポレットはテーパーなしのクサビ型です。
胸ポケット
ボタンで開閉
ボタンホールはポケットフラップに付いていますが。
でもポケットフラップの中央には縫い目が。
(この処理で、意外とボタンが留め難いです。)
腰ポケット
胸ポケットと同様です。
袖ポケット(両袖にあります。)
こちらはマジックテープで開閉
袖口
マチ付きでボタンで開閉
肘の補強生地
ラグビーボール型です。
ウエストと裾のドローコード
その間に用途不明の布テープが。何を固定するのでしょうか?
背中のアクションプリーツ(裾まで伸びています。)
裏側にも。
脇の通気孔
ボタンホール型です。
内ポケット
ボタンで開閉
使用されている生地ののカラーが、「ソ連」していますね。
袖の付け根は、頑丈に縫製されています。
トラウザース
前面
背面
前面裏側
トラウザースは、イエローグリーンが裏面までかなり染みてきています。
背面裏側
前合わせはボタンとホックです。
サイズ及びデータ すたんぷ
右腰、ベルトループ下の小スラッシュポケット
チノパンのように懐中時計入れでしょうか?
側面の腰ポケット
ボタンで開閉
ウエストの調整タブ
ホック
かなり頑丈に縫われています。
腰スラントポケットと小ポケットの記OD生地
股の補強生地
裾には、最初からループとそれを固定するボタンを装備
裾もドローコードあり。
ループの装着状況
今回のモデルは、トラウザース
前面が細い線状に縫われていました。
これなら、アイロンを当てなくても、シャキッとしているように見えますね。
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3 旧ソ連軍KGB国境警備隊迷彩服(P–79)の特徴とは?
迷彩は、オリーブグリーンをベースにイエローグリーンで葉形や雲型を描いています。
イエローグリーンの輪郭を、四角のギザギザで表現しているため、「デジタル迷彩」とかとも呼ばれていました。
生地はコットンツイルで、後の通称VSR迷彩とは少々違っているように見えますね。
デザインは、いわゆる「アフガンタイプ」と呼ばれる、それまでのソ連軍戦闘服を改良したポケットの多いタイプになっていますよ。
(結局、ソ連崩壊までこのデザインが各種迷彩服に使用されましたね。)
構成は、ジャケットがエポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、袖ポケット×2、内ポケット。
トラウザースは、腰スラントポケット×2、膝ポケット×2、腰小ポケットです。
このデザインは、アメリカ軍のBDU(バトルドレスユニフォーム)がデザインの原型という説もありますね。
デザイン上の識別点は、ジャケット背中の、裾まで続くアクションプリーツと両袖ポケット。
それにトラウザースの裾に開放できるループが付いているところです。
4 旧ソ連軍KGB国境警備隊迷彩服(P–79)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1980年代末
・製造場所 ソ連
・契約会社 ソ連
・製造会社 〃
・材質 コットン
・表記サイズ 50–3
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約77センチ
肩幅 約47センチ
身幅 約58センチ
袖丈 約59センチ
ウエスト 約40センチ
股上 約30センチ
股下 約74センチ
着丈 約102センチ
裾幅 約22センチ
・状態 デッドストック
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
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5 旧ソ連軍KGB国境警備隊迷彩服(P–79)まとめ
若い方はご存知ないと思いますが、この迷彩服の初期型は、東京の老舗ミリタリーショップがモデル品を販売していました。
ところが、あまりに忠実に再現されていたことから、なんとアメリカ軍が大量に購入したそうですよ。
(なんでも仮想敵部隊で使用したそうです。そこまでこだわるのですね。)
一方、ソ連崩壊から、もうすぐ30年。
旧ソ連軍物は、加速的に少なくなっていますね。
特にKGB関連装備は、人気があって品薄ですよ。
程度の良いものを見つけたら、万難を排して保護してあげましょう!
(いつか、きっと恩返ししてくれますよ。)
今回は、旧ソ連KGBの有名な迷彩服を分析しました。
次回は、東側つながりで、旧東ドイツの迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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参考:旧ソ連の各種迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
今回のモデルの原型となったアメリカ軍BDUの記事はこちらです。⬇︎
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