こんにちは!
今回は、ベトナム軍の迷彩服を分析します。
旧南ベトナム軍ではありませんよ。現在のベトナム軍です。
微かに、あの迷彩の面影が微かに残っているようですよ。
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目次
- 1 ベトナム陸軍迷彩戦闘服とは?
- 2 ベトナム陸軍迷彩戦闘服の全体及び細部写真
- 3 ベトナム陸軍迷彩戦闘服の特徴とは?
- 4 ベトナム陸軍迷彩戦闘服製造とサイズのデータ
- 5 ベトナム陸軍迷彩戦闘服まとめ
1 ベトナム陸軍迷彩戦闘服とは?
インドシナ戦争でフランスに、ベトナム戦争ではアメリカに勝利したベトナム。
凄い国ですね。
ベトナム戦争後の国内における混乱は、共産主義の怖さを全世界に知らしめました。
でも、ソ連の崩壊から共産主義の欠点をあらため、西側諸国と友好関係を築くことで経済的発展を成し遂げました。
旧共産主義国でも稀な国ですね。
(これをモデルとして、北のカリアゲ君も考えを改めないものでしょうか?)
そんなベトナムの軍装は、旧ソ連をベースにしながら独特の進化を遂げています。
元々、気温が全く違う国なので、そのまま採用するわけにはいかなかったようですね。
しばらくベトナムオリジナル(とは言え中国人民解放陸軍寄りでしたが)の単色戦闘服を採用していました。
しかし、2000年頃から一部の部隊で新しい迷彩服が支給されているようです。
さて、どんな迷彩服でしょうか?
早速、確認していきましょう!
2 ベトナム陸軍迷彩戦闘服の全体及び細部写真
ジャケット
前面
横に流れるパターンですね。
背面
よく見ると、迷彩パターンの一部に「笹の葉」が描かれていますね。
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
ジャケットのタグ
検査スタンプが2個押してありますね。
エポレットは無く、二本のループのみです。
胸ポケット
ボタンで開閉
ポケットフラップは、両端をカットしているタイプです。
ウエスト部には、革製のベルトを通すループあり。
袖口
マチなしでボタンで開閉
前身頃のボタン
ブラックに近いブラウンのプラスティック製です。
ウエストにはドローコードも準備されています。
コードは、迷彩生地を紐状にしたもの。
トラウザース
前面
背面
前面裏側
背面裏側
トラウザースタグ
ジャケットと変わりません。
前合わせはボタンのみですが、一番上はダブルになっています。
側面
ベルトループとスラントポケット
ウエストにはサイズ調整タブが。
ポケットは左右のスラントポケットのみでシンプルです。
裾には、絞るためのループとボタンが。
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3 ベトナム陸軍迷彩戦闘服の特徴とは?
迷彩はライトカーキの生地に、一部を塗り残すように濃淡2色のグリーンとブラックで水平になびく雲のようなパターンを描いています。
面白いのは、所々濃いグリーンで「笹の葉」を描いてあります。
(これぞリーフパターン?)
生地は、チノパンよりやや薄いツイルで、おそらくコットンとポリエスレルの混紡です。
デザインは、ジャケットが2ポケットのコートタイプ(珍しいですね)、トラウザースも2ポケットです。
ジャケットはドローコードがありますが、ベルトループもありますね。
(見た目重視でしょうか?)
全体的な作りはカチっとしていて、アフリカ、東南アジア、中東でよく見られる粗雑感はありません。
4 ベトナム陸軍迷彩戦闘服製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 2002年
・製造場所 ベトナム
・契約会社 ベトナム
・製造会社 〃
・材質 コットン
ポリエステル
・表記サイズ 5
(日本人の細身L)
・各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約74センチ
肩幅 約44センチ
身幅 約54センチ
袖丈 約64センチ
トラウザース
ウエスト 約39センチ
股上 約29センチ
股下 約75センチ
着丈 約103センチ
裾幅 約23センチ
・状態 デッドストック
・官民区分 官給品
・入手場所 北海道の専門店
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5 ベトナム陸軍迷彩戦闘服まとめ
この迷彩服を真近で見たときは、そうでもなかったのですが、遠目で見た時に発見しました。
どことなく、なんとなくですが、ベトナム戦争中(または後)のタイガーストライプに似ている気がします。
ベトナム戦争では、威張ってるだけの弱いフランス軍ではなく、ガッツがあり、兵器も最新のアメリカ軍が相手でした。
特にタイガーストライプの戦闘服を着用した特殊部隊員は、旧ソ連の軍事顧問すら手を焼く強敵だったようですね。
そんな強敵の残像が、こうして形を変えて残っているのかもしれませんね。
さてこのモデルですが、しっかりと作られている反面、生地は通気性が悪そうです。
日本の夏では、少々暑いかもしれませんね。
でも、この迷彩は日本でも効果がありそうです。
出回っている数は少ないですが、新しい迷彩服なので入手は可能ですよ。
探している方は、諦めず気長に待ちましょう!
今回は、珍しいベトナム軍の比較的新しい迷彩服を分析しました。
次回は、アジアつながりで、韓国のフライトジャケットを分析します。
お楽しみに!
参考:ベトナム戦争当時のタイガーストライプの迷彩服はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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