こんにちは!
今回は、モデル品ながらドイツ軍武装親衛隊の迷彩服を分析します。
以前より分析してみたかった中国製です。
でも、やはり…
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目次
- 1 ドイツ武装親衛隊迷彩スモック(中国製モデル品)とは?
- 2 ドイツ武装親衛隊迷彩スモック(中国製モデル品)の全体及び細部写真
- 3 ドイツ武装親衛隊迷彩スモック(中国製モデル品)の特徴とは?
- 4 ドイツ武装親衛隊迷彩スモック(中国製モデル品)の製造とサイズのデータ
- 5 ドイツ武装親衛隊迷彩スモック(中国製モデル品)まとめ
1 ドイツ武装親衛隊迷彩スモック(中国製モデル品)とは?
世界中の軍装品マニアの間で、大人気のドイツ武装親衛隊迷彩スモック。
当時の官給品は稀少かつ高価で、私にはとても購入できるものではありません。
(約30年前に東京の専門店で見たことあります。桁がひとつ違っていました。)
マニアの中には、一人で何十着も所有している学者先生もいますね!(裏山!)
探しているマニアは数知れず。
でも入手は困難を極めています。
ここに商機を見出した業者が、モデル品を製造し、販売を始めたのは自然の成り行きだったのでしょう。
特に、近年の日本、ドイツ、アメリカ製のモデル品は品質も高く、こちらも大人気ですね。
そんな状況を見ていた中国が、概ね2000年以降に武装親衛隊装備のモデル品を開発、販売する様になりました。
商魂たくましい中国人らしく、他の有名な迷彩装備品(タイガーストライプ、リザード 、デニソンスモック等々)も販売していますね。
今回のモデルは、そんな中国が製造した武装親衛隊のスモックになります。
中国製のモデル品は、再現度の高いものと、そうでないものがあるそうです。
今回のモデルはどちらでしょうか?
早速、確認していきましょう!
2 ドイツ武装親衛隊迷彩スモック(中国製モデル品)の全体及び細部写真
前面(春夏面)
いわゆる「II型」スモックをモデル化しているようです。
背面
一見、それらしい迷彩とデザインですね。
前面裏側(秋冬面)
こちらも、それらしい感じです。
背面裏側
ん?秋冬面は、胸のコードが見えないデザインになっていますよ。
そうでしたっけ?
春夏面は、通常通りです。
ん?前合わせのコードを通す穴が少ないような気が…。
腹部のフラップは、ポケットではなくスリットです。
これは、再現できているようです。
ウエストはゴムを内蔵
一周分あります。
脇の通気孔は省略。
惜しいですね。
袖口
ゴムを内蔵していたり、先端の形状はよく再現されています。
裾の処理
通常は春夏面の生地が、秋冬面に廻り込んでいるのですが、逆になっていますね。
春夏面には、別の生地を上から縫い付けて秋冬面をカバーしています。
袖口は通常の処理です。
生地に違和感を感じます。
迷彩色調の違和感
中央付近のマホガニーブラウンによる縁取りは、実際には存在しないですね。
迷彩パターンの違和感
中央やや右のグリーンとブラックグリーンのアメーバ状のパターンは、実際には存在しないですね。
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3 ドイツ武装親衛隊迷彩スモック(中国製モデル品)の特徴とは?
迷彩は、所々パターンと色調に違和感がありますね。
デザインも、違和感のある箇所があります。
(こういう型もあったかも知れませんが…。)
しかし、一番違和感を感じたのが生地ですね。
やや厚いしっかりとした生地なのですが、質感が大きく違っています。
このスモックは、あくまでM36などの単色ウール製制服の上に着用するものなので、実際はペラペラの生地なんですね。
生地に対するプリント方法も違うようです。
全体的には、質の悪いモデル品を参考に、現在の技術で製造した「ちょっと勘違いモデル」という印象ですね。
4 ドイツ武装親衛隊迷彩スモック(中国製モデル品)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 2000年代
・製造場所 中国
・契約会社 中国
・製造会社 〃
・材質 コットン
ポリエステル
・表記サイズ なし
(日本人のL〜XL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約75センチ
肩幅 約50センチ
身幅 約64センチ
袖丈 約67センチ
・状態 中古極上品
・官民区分 民生品
・入手場所 静岡の専門店
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5 ドイツ武装親衛隊迷彩スモック(中国製モデル品)まとめ
今回は残念ながら、再現度の低いモデルであったようです。
では、この不良品に価値はないのでしょうか?
いえいえ、そんなことはありません。
勘違いはありますが、何より再現しようとした迷彩は、数ある迷彩の中でも至極のパターンとされているものです。
その半分でも再現できていれば、これは高いレベルの迷彩服といえるでしょう。
今回のモデルは、一般的な迷彩服として見た場合、効果的で優秀な迷彩服と言えます。
確かに、歴史に忠実を旨とするヒストリカルゲームでは、目の肥えたマニアから笑い者になるかも知れません。
でも雰囲気や効果重視のサバイバルゲームや、ミリタリーに関係のない狩猟や野鳥観察には、全く問題無く使用できるのではないでしょうか?
むしろ出来の良い高級モデル品を購入するよりも、コスパの良い商品とも言えます。
利用価値は充分にありますよ!
自分なりにカスタム化して使用したり、ハードに使用しても罪悪感(?)が全くないのも魅力ですね。
購入の狙い目は、ネットオークションです。
購入してみたものの、出来の悪さに幻滅したマニア…が出品している場合は、定価の半値以下で購入できる場合もあります。
高級モデル品は、神棚にでも飾って置いて、実用にこちらを着用するのが良いかも知れませんね。
(普段着の上にすぐ着用できる迷彩服は、そんなに種類はないですよ!)
今回は、今ひとつの再現度ながら、実用充分な中国製モデル品のドイツ武装親衛隊迷彩スモックを分析しました。
次回は、珍しいベトナムの迷彩服を分析します。
お楽しみに!
参考:武装親衛隊スモックの高級萌える品…もとい、モデル品はこちらです⬇︎
その他の中国製と思われるモデル品はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
今朝、俳優の梅宮辰夫さんが慢性腎不全で亡くなられたそうです。
ご自身は複数のガンと戦っていたとか。
ガンには負けなかったのに…。残念です。
素敵な俳優さんを、また失ってしまいました。
ご冥福をお祈りします。
読んでいただき、ありがとうございました。
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