今回は、1990年代のフランス軍砂漠用迷彩ジャケットを分析します。
以前、半袖のシャツを分析しましたが、今回は通常の戦闘服になります。
湾岸戦争タイプより、一つ後のモデルのようですよ!
中古品ですが、程度は良好です!
目次
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1 フランス陸軍砂漠用迷彩ジャケット(CCEデザート)とは?
永らく迷彩服を外人部隊限定で運用していたフランス軍(研究は継続していました。)ですが、1980年台後半から突然迷彩服を一般兵科にも再支給を開始しました。
(流石のフランスも、世界の趨勢には逆らえなかったようですね。)
その迷彩は、CCE(中央ヨーロッパ迷彩)と呼ばれるパターンでした。
当時は、日本でもこの迷彩については賛否両論で、効果の有無、凄味の有無などが問題になりましたね。
(あなたもガッカリしたのではないでしょうか?)
以降フランス軍は、このCCE迷彩一本で全ての衣類の迷彩を賄っています。
今回のモデルは、そのCCE迷彩のデザート(砂漠)版ということで製造されたものです。
OD単色のM64ジャケット以降の伝統的なフラアンス戦闘服ですが、大きな違いがありましたよ!
さてさて、それはどんな砂漠用み最ジャケットなのでしょうか?
今回はフランス軍装備マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
内ポケットはありません。
背面裏側
濃いブラウンのみ裏側に透けていますね。
前合わせはジッパー、ボタンそして下端のマジックテープです。
タグ
1995年契約品です。
エポレット
テーパー付きのクサビ型です。
胸ポケットとネイムタグ用マジックテープ
垂直のジッパーで開閉
袖
袖口はマチ付きでダットファスナーで開閉・調整
裾の左右にはゴムを内蔵
フランスは、裾を絞るのが好きですね。
とうとう官給品で標準装備です。
デザートパターン専用のボタン(大)
専用ボタン(小)
袖ダットファスナーの表面
反射防止加工済み
胸ポケットのジッパー
刻印は「DMC」
フランスの国籍パッチ
大きいですね。
サブデュード(低視認性)仕様
その下には部隊パッチ用(?)のマジックテープが。
何故か菱形が多いですね。
迷彩パターン
拡大すると、何処かの地図みたいですね。
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3 その特徴とは?
迷彩は、デザートピンクをベースに、カーキーグレイとブラウンで、帯状のパターンを描いています。
明らかにCCE迷彩の色違いですね。
(ブラックが省略されていますので、合計3色ですね。)
ただ、このパターンは生地の裁断によって、全く違う迷彩に見えるのが特徴です。
生地は薄いヘリンボーンツイル(杉綾織)で、軽量かつ丈夫しかも通気性にも優れているものですね。
(フランス軍は、この生地を多用しますが、これって高級生地ですよね。)
デザインは、エポレット付き、胸ポケット×2です。
湾岸戦争(1991年〜1993年)時に多用された戦闘服は、腰ポケットがありましたが、今回のモデルは省略されています。
おそらく、ボディアーマー(防破片ベスト)装着を最初から想定しているのでは?
また裾左右にはゴムを内蔵していて、身体に密着するようになっています。
(この処理もフランス軍は大好きですね。個人でよくカスタムしていました。)
さすがフランス製だけあって、縫製は正確、丁寧で安心感がありますね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1995年
製造場所 フランス
契約会社 フランス
製造会社 〃
材 質 コットン
ナイロン
表記サイズ 104C
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約68cm
肩幅 約46cm
身幅 約56cm
袖丈 約59cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
かねてよりフランス軍CCE迷彩は、好きな迷彩ではありませんでした。
でもこうやってコレクションを撮影しているうちに、まんざらでもない迷彩では?…と思うようになりましたよ。
(目が慣れてきた?)
今回の迷彩は、さすがに鳥取砂丘でも目立ってしまうようなものですが、砂漠によっては効果があるのかも知れませんね。
この迷彩服も、サバイバルゲームでは使用できるフィールドや季節が限定されそうです。
もしかして野鳥観測や狩猟には向いているのでしょうか?
(実際に効果があるのか確認したい衝動に駆られます。)
一見、迷彩に見えないことから、むしろファッション関連で需要が多いかも知れませんね。
実際に着用してみると、身体にフィットしていてとても動きやすいです。
でも、胸のポケットは固く重いものは入れられないですね。
(内容物が肌に当たって不快です。)
あと腰ポケットがないのは、少々不便でした。
この点は一つ前のモデルが使い易かったですね。
(ジャケットのポケットをあまり使用しない方には無問題です。)
ところで、今回のモデルは、まだまだ入手可能です。
今や、大手通販サイトでも販売されているようですよ。
しばらく安心ですね。
私も、今後はトラウザースや一つ前のモデルを入手したいです。
今回は、ちょっと前のフランス軍砂漠用迷彩ジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240903更新)
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参考:他のフランス軍CCE装備はこちらです。⬇︎
フランス軍が1950年代に開発した迷彩服はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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