今回は、2010年代の航空自衛隊ヘルメットバッグ2種を分析します。
残念ながら基地内売店で販売されているモデルで、官給品ではありません。
でも、十分に使えるバッグですね。
いずれもほとん使用感のない極上品ですよ!
目次
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 航空自衛隊ヘルメットバッグ2種(デジタル迷彩・BX品)とは?
軍用機のエンジンが、それまでのレシプロエンジンからジェットエンジンに移行していった1950年代くらいから、パイロットのヘルメットもそれまでのレザーや布製から合成樹皮などのいわゆる「ハードへルメット」に変わっていきました。
これは航空機の速度向上、射出座席の装備などでパイロットの頭部を保護する必要性が増してきたためですね。
このハードヘルメットの導入にともない、専用のバッグも開発されました。
当初はヘルメットを入れるだけの丸い袋型だったり単純なトートバッグ型でしたが、次第に凝ったデザインになっていきましたよ。
そして各種ポケットも増設されて、バッグ本体の容量も増えていますね。
現用アメリカ軍ヘルメットバッグ
現在では、面白いことに誰もヘルメットを入れず、私物バッグとして使用されています。
そんなヘルメットバッグですが、航空自衛隊の場合は、アメリカ軍のように官給品は存在しません。
(少なくとも2020年までは…。)
パイロットが使用している明るいグリーンのヘルメットバッグは、実はヘルメットのメーカーが好意で付けた単なる付属品でした。
(その証拠に、ヘルメットバッグに官給品を示すタグはありません。しかも同じ会社のフライトヘルメットには、もれなく付属。)
でもヘルメットバッグの機能性に、各種業者が目をつけない訳はありませんでした。
今回のモデルは、航空自衛隊基地内売店に納品している業者が製造したヘルメットバッグになります。
2種類を準備しました。
それぞれ一長一短がありますが、隊員さんは普通に使用していますね。
さてさて、それはどんなヘルメットバッグたちなのでしょうか?
今回は、航空自衛隊装備マニアのみならず、機能的なバッグをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
⑴ ナイロンモデル
全体形
前面
マジックテープがあって、所属のパッチ(ワッペン)などを貼り付けることができます。
背面
前面裏側
背面裏側
内ポケット
オープンタイプで対角に2個あります。
細長いナイロン製
メーカータグ
表側にあります。
ハンドル付け根のフック
グレイの強化プラスティック製
ジッパースライダーと金属製Dリング
反対側の補助とDリング
本体表面のポケット
左右にあります。
ポケットはマジックテープで開閉
ポケットフラップは両端が縫い付けられています。
ポケットはMOLLE対応です。
これでいろんなパウチとか取付けられますね。
ハンドル
肩にも掛けられるようにやや大きめ。
付属のストラップ
マジックテープで取り外し可能なパットがついています。
ストラップ両端にあるナス環
金属製です。
⑵ ポリエステルモデル
全体形
アメリカ軍のヘルメットバッグに近い造りですね。
前面
背面
前面裏側
このライニングは、どこかで見たことがあります。
背面裏側
ハンドル付け根のフック
ブラックのプラスティック製です。
本体のポケット
ポケットはマジックテープで開閉
やはりポケットフラップは両端が縫い付けられています。
こちらのモデルもハンドルは長めです。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 両モデルの特徴とは?
⑴ ナイロンモデル
迷彩生地は、官給品とは違う色調とパターンですね。
表面がガサガサしていて、強そうなナイロン生地です。
ライニングはグレイのキルトで、僅かながらクッション性がありますよ。
デザインは、基本的にはアメリカ軍のヘルメットバッグを原型としていますね。
ポケットは、前面×2、内ポケット×2、フックですが、ハンドルが長く、ジッパー両端にDリングが付属しています。
このDリングに付属のストラップを付けると、肩掛けになってかなりの重さでも携行できますね。
前面には、マジックテープと、ナイロン製の細いテープが縫い付けられていて、MOLLE対応となっています。
(これは便利かも?)
全体的な縫製は、性格でしっかりした仕立てです。
⑵ ポリエステルモデル
生地は、モデル品のデジタル迷彩作業服と同じです。
色調は僅かに違っていますが、パターンは官給品と同じですね。
ライニングはライトブルーのキルトで、やはりクッション性があります。
(このライニングはBX品の簡易ジャンパー(薄いブルータイプ)にも使用されていましたね。)
デザインは、こちらもアメリカ軍のヘルメットバッグを参考にしています。
ポケットは前面×2、内ポケット×2、フックで、やはりこのモデルもハンドルが長いですよ。
全体的な縫製は、正確かつ丁寧で、強度もそれなりのようです。
4 製造とサイズのデータです!
⑴ ナイロンモデル
製造・契約年度 2010年代
製造場所 中国
契約会社 日本
製造会社 中国
材 質 ナイロン
各部のサイズ 縦 約53センチ
着 約53センチ
状 態 中古極上品
官民区分 民生品
入手場所 大手通販サイト
入手難易度 1(容易)
⑵ ポリエステルモデル
製造・契約年度 2010年代
製造場所 日本
契約会社 日本
製造会社 〃
材 質 ポリエステル
各部のサイズ 縦 約48センチ
横 約49センチ
状 態 中古極上品
官民区分 民生品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 2(やや困難)
スポンサーリンク
航空自衛隊 ヘルメットバッグ 自衛隊 空自 大型バッグ パイロットバッグ
スポンサーリンク
5 まとめ
どちらのバッグも、オリジナルのアメリカ軍ヘルメットバッグを忠実にコピーするのではなく、より使い勝手が良くなるように工夫や改良がなされていますね。
特にハンドルが長く肩に掛けられたり、Dリングとストラップを付属させて、より重い荷物を運べるようにしているのが素晴らしいです。
容量も十分で、ナイロンタイプなら二泊三日+お土産、ポリエステルタイプなら一泊二日+お土産くらいの荷物は運べそうですよ。
(何故お土産?)
ちょっとした出張や旅行にピッタリです。
勿論、サバイバルゲームや狩猟、野鳥観測、キャンプにも問題なく使用できますよ。
でもフィールドで無造作に置いていたりすると、その高過ぎる迷彩効果から発見が困難になる場合がます。
(これは本当です。経験者は語る…。)
ここは要注意ですね。
さて、これらのヘルメットバッグですが、大手通販サイトなどでも取り扱っていて入手は容易ですよ。
(でも ポリエステルモデルは、やや品薄のようです。)
また、オークションやフリマでも見かけることがあります。
(中古品でお安く入手できる場合もありますよ!)
キーワードでサイト内検索をしてみましょう!
今回は、モデル品ながら機能的で使えるヘルメットバッグ2種を分析しました。
いやー自体装備品って、モデル品も本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240121更新)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:オリジナルのアメリカ軍ヘルメットバッグに関する記事はこちらです。⬇︎
その他のミリタリーバッグはこちらです。⬇︎
航空自衛隊のデジタル迷彩服(モデル品を含む)はこちらです。⬇︎
他の自衛隊装備に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
航空自衛隊 ヘルメットバッグ 自衛隊 空自 大型バッグ パイロットバッグ
スポンサーリンク