今回は、1960年代に開発されたアメリカ軍M65フィールドジャケットと、それを参考にして製造された世界のフィールドジャケットを紹介します。
もはや説明不要なアイテムですが、コレクションの中間報告的な意味でまとめてみました。
(勿論、モデル品も含まれています。)
あなたの参考になれば幸いです。
目次
- 1 アメリカ軍M65フィールドジャケットとは?
- 2 アメリカ軍官給品M65フィールドジャケットの系譜(モデル品を含む)
- 3 アメリカ軍M65フィールドジャケットを参考にした各国のフィールドジャケット(国籍不明軍を含む。)
- 4 共通の特徴
- 5 まとめ
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1 アメリカ軍M65フィールドジャケットとは?
第二次大戦で傑作戦闘服M43フィールドジャケットを開発したアメリカ軍。
でもデザインをより戦闘に特化させるとともに、防寒性能も向上させるべく、M50、M51とモデルチェンジしてきました。
防寒戦闘服として、そして衣類としてもある意味頂点を極めたM51フィールドジャケットでしたが、アメリカ軍はこれで満足しませんでした。
そしてさらなる使い易さを追求し、各部を改良したのがご存知M65フィールドジャケットです。
その後もマイナーチェンジを繰り返したり、迷彩生地を導入するなどしてアメリカ軍内のM65フィールドジャケットでもいくつかバリエーションが存在します。
面白いのは、登場後多くの国でコピーされたり、デザインを参考にされたりしたところですね。
これは、いかにM65フィールドジャケットの基礎デザインが優れていたかというのを如実に表していると言えます。
今回は、この素晴らしいM65フィールドジャケットを、まずはアメリカ軍モデルから、あなたと一緒に振り返ってみましょう!
2 アメリカ軍官給品M65フィールドジャケットの系譜(モデル品を含む)
⑴ 1st
記念すべき最初に生産されたモデルです。
それまでのフィールドジャケットにあったエポレットが省略されています。
M51フィールドジャケットからは、襟、袖のデザインが大きく変更されています。
極めて希少。
⑵ 2nd

1stで廃止されていたエポレットが復活。
その他はファーストと大きく変わりません。
参考:M65フィールドジャケット(2nd・OG・ベトナム戦争ロット)
⑶ 3rd
1st、2ndで不評だった各部のアルミジッパーをブラスジッパーに変更。
これにより信頼性と耐久性が増しました。
また袖のデザインがより簡略化され、1stから続くマチが廃止されました。
⑷ 4th

各部のジッパーをさらに信頼性のある「YKK」のプラスティック製に変更したモデル。
生地がOGでは最終モデル。
⑸ ウッドランド迷彩

1980年代から導入されたウッドランド迷彩生地を用いたモデル。
3rd、4thモデルに存在
⑹ デザート迷彩

1990年代に導入された3カラーデザート迷彩(通称コーヒーステイン)生地を用いたモデル。
3rd末期から4thモデルに存在
なぜか前作の6カラーデザート迷彩(通称チョコチップクッキー)生地を用いたモデルは採用されませんでした。
参考:M65フィールドジャケット(デザートパターン・空軍仕様)
⑺ ACU(UCP)
アメリカ陸軍が全ての地域で使用できる迷彩として開発したACUのモデル。
現在のマルチカムのモデルが確認されない現在、M65フィールドジャケットの最終型とも言えます。
何故か同時期に別のデジタル迷彩を採用した海軍、海兵隊、空軍ではM65を採用しませんでした。
⑻ エアクルージャケット

純粋にはM65フィールドジャケットではありませんが、襟と袖ポケット以外は殆どM65フールドジャケットそのままです。
⑼ 民生品またはローカルメイド
ブラウンリーフ(LCリーフ)迷彩
1970年代に大手官給衣料品納入メーカーが製作したモデル。
一部の部隊で使用されたという説もあり。
ミッチェル迷彩
ベトナム戦争時代に、アメリカ兵が持ち寄った古いダックハンターの迷彩生地(多くはテントでしょうか?)を用いてローカルメイド(現地生産)されたモデルを再現したもの。
参考:M65フィールドジャケット(ミッチェルパターン・ローカルメイドモデル品)
タイガーストライプ迷彩
ベトナム戦争時代に、おそらく日本で製造されたタイガーストライプ生地を用いてローカルメイドされたモデルを再現したもの。
参考:M65フィールドジャケット(タイガーストライプ・モデル品)
ダックハンター迷彩(大戦パターン)
(迷彩生地はリバーシブルですが、片面しか使用していません。)
ベトナム戦争中に各国で製造されたダックハンター迷彩生地を用いてローカルメイドされたモデルを再現したもの。
参考:M65タイプフィールドジャケット(ダックハンターパターンモデル品②)
M65タイプフィールドジャケット(ダックハンターパターンモデル品①)
ダックハンターパターン(大戦後パターン)
映画撮影用にハリウッドの衣装メーカーが製造した珍しいモデル
参考:M65フィールドジャケット(ダークダックハンター・映画衣装?)
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3 アメリカ軍M65フィールドジャケットを参考にした各国のフィールドジャケット(国籍不明軍を含む。)
⑴ 日本(陸上自衛隊)
陸上自衛隊防寒戦闘服外衣(旧型)
永らく存在しなかった迷彩防寒装備の穴を埋めるべく開発されたフィールドジャケット
2型迷彩と同じパターンながら配色を変えているのが特徴。
自衛隊独特の工夫があって、本家M65を凌駕している。
⑵ インドネシア軍
ミッチェル迷彩
インドネシア軍がコピーしたアメリカ軍ミッチェル迷彩生地を用いて製造したモデル。
参考:インドネシア陸軍リバーシブル迷彩フィールドジャケット(ミッチェルパターン)
DPM
こちらは、インドネシア軍DPM生地を用いたモデル。
ポケットにプリーツをつけたりして個性を出しています。
⑶ ギリシャ軍

同国がずっと使用しているリザード迷彩版のモデル。
一般のBDUタイプと少々色調が違っています。
参考:ギリシャ陸軍迷彩フィールドジャケット(リザードパターン)
⑷ キプロス軍

ギリシャ軍同様、リザード迷彩を採用しているモデル。
しかし、色調が大きく違っています。
⑸ 国籍不明軍
デザートDPM
参考:砂漠用迷彩M65型ジャケット(4カラーデザートDPM)
韓国製モデル品リザード迷彩
参考:国籍不明軍M65タイプフィールドジャケット(リザード迷彩)
イギリス軍砂漠用迷彩風
参考:【国籍不明の軍服】迷彩フィールドジャケット(砂漠用・M65タイプ)
⑹ 韓国軍
陸軍ウッドランド迷彩
海兵隊デジタル迷彩
海兵隊石垣迷彩
参考:韓国海兵隊迷彩フィールドジャケット(石垣迷彩・実戦用)
特殊部隊用迷彩
参考:韓国陸軍特殊部隊迷彩フィールドジャケット(リーフパターン)
4 共通の特徴
当てはまらないモデルもありますが、
- マジックテープとダットファスナーを多用
- 前身頃はジッパーとダットファスナー
- 襟は立てることを前提に設計され、チンストラップを利用
- 襟内(から背中に)簡易フードがあり
- 袖口に三角系の生地あり
という特徴が見られます。
特に、襟を立てない場合、左右の襟が少々変な形になるものが多いので、すぐに識別できますね。
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5 まとめ
実際にM65フィールドジャケットを着用してみると、その暖かさや使い勝手の良さに驚愕します。
またアメリカ官給品は各種オプションパーツもあることから、秋口から真冬までの寒候期に使用できるのが魅力ですね。
各国のコピー&参考品も、レベルの高い製品が揃っています。
やはり傑作のコピーは傑作ということですね。
残念ながら、アメリカ本国では各軍ともM65フィールドジャケットの採用は見送られたようです。
でも他国物やファッション業界では、しばらく生き残るアイテムのようです。
市販のモデル品も各種発売されているので(少なくとも私の場合は)生涯着用できるのも良いですね。
でも、できればその後の時代にも継承してほしいジャケットです。
今年の秋は、あなたもM65フィールドジャケットを着てみま
今回は、大戦後に開発された決定版的存在のアメリカ軍M65フィールドジャケットとその仲間とも言える各国のフィールドジャケットを紹介しました。
いやーM65フィールドジャケットって、本当に傑作ですよね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20230525更新)
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参考:M65フィールドジャケットとペアで使用するフィールドトラウザーズに関する記事はこちらです。⬇︎
M65フィールドジャケットにも使用できるハードフードはこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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