今回は、2010年代の航空自衛隊デジタル迷彩ユニフォームを分析します。
残念ながらモデル品ですが、とても良くできていますよ。
独特の迷彩が効果的ですね。
今回は実際に航空自衛隊員の方が使用していた中古品です!
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目次
1 航空自衛隊デジタル迷彩ユニフォーム(モデル品)とは?
航空自衛隊の新型迷彩服は、2012年頃からその導入の噂が流れていました。
しかし、私が実際に隊員さんが着用しているのを見たのは2015年でしたね。
やや暗い色調で、四角のダットパターンを散りばめた迷彩は、当初とても斬新に見えたのを覚えています。
アメリカ陸軍の様に明るくなく、韓国陸軍の様に暗くなく、言わばいい塩梅…と言う印象がありましたよ。
でも、相変わらずその開発経緯やコンセプトは不明で、謎の多い迷彩服…というのは、各国の迷彩服と同じですね。
残念ながら官給品は厳正な廃品管理がなされており、市中には出回ってないようですね。
しかしこのモデル品は、実際に隊員さんも部隊で着用しているほど、良くできた製品です。
今回のモデルは、モデル品でも後期生産品で、より官給品に近い色調に変更されたものになります。
さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回は、航空自衛隊装備品マニアのみならず、自然のフィールドから都市部における効果的な迷彩服をお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
上衣
前面
メリハリの効いた迷彩ですね。
右肩には空自伝統の汎用ループあり。
背面
前面裏側
迷彩がかなり透けて見えます。
官給品はこんなに透けませんね。
背面裏側
襟周りレイアウト
前合わせはボタンのみです。
ネームタグ用マジックテープは、最初から付属
(テープは官給品と違っています。)
タグ①
印字消失😅
サイズが記載されていました!
タグ②
ボールペンのインクで汚れています。
胸ポケット
ボタンで開閉
ボタンは官給品より明るい色調ですね。
右胸ポケット内には、用途不明のループが。
左胸ポケットはフラップにスロットがあってペンがさせます。
ポケットの中には、ペンポケットがありますよ。
袖のペンポケットは、陸上自衛隊と同じデザインです。
袖
テーパー付き
袖口もボタンで開閉 二段階に調整可能
ウエスト調整タブ 陸自と違って後ろから前へ閉めるタイプ
(画面では右が前方です。)
脇の下の通気口は、ある意味、自衛隊作業服の伝統?
アクションプリーツ付き。
航空自衛隊伝統の右肩ループ
下衣
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはジッパーと頂部のボタンです。
タグ
右側面レイアウト
腰剃らんとポケット
ヒップポケット
ボタンで開閉
ベルトループは自衛隊伝統の幅広タイプ
膝ポケット
こちらもボタンで開閉
膝の補強生地
ジッパーは信頼の「YKK」
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3 その特徴とは?
航空自衛隊としては、基地防空隊が採用した野戦迷彩(4ポケット)と湾岸戦争時の砂漠用迷彩服に続く3番目の迷彩服になります。
航空自衛隊の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
ただし今回のモデルは、上着の裾をズボンに入れられるよう、腰回りにポケットはありません。
迷彩パターンは、ニュートラルグレイにディープグリーン、ダークブラウン、ダークグレイ、ブラック(ブラックブラウン?)の小さなダダットで、かつてのインベーダーゲームもしくはテトリスのように一定のパターンを描いて配置しています。
(ダットの最小単位は、約3ミリ×3ミリです。)
生地はコットンとポリエステルの混紡ツイルで、官給品よりやや軽量で、表面が滑かですね。
デザインでは、背中のアクションプリーツやウエストのタブが目を惹きます。
構成は、上衣が胸ポケット×2、袖ポケットで、伝統の右肩ループも健在ですよ。
面白いのは、右胸ポケット内に用途不明のループがあるところですね。
(使用方法の説明はありませんでした。)
また、左胸ポケットにはフラップにスリット、ポケット内にペンポケットがあります。
腰にはウエストを絞るためのタブがりますが、タブはマジックテープで開閉し、かつ前びらきのタイプ。
(全てのマジックテープは、官給品とは少々違うタイプです。)
陸上自衛隊や諸外国のBDUなどとは逆に開くのですが、この利点は何なのでしょうね?
ボタンは、襟元の一個を除き、全て隠しボタンになるのが渋いですね。
下衣は、腰スラントポケット×2、ヒップポケット×2、膝ポケット×2です。
(スラントポケットが嬉しいですね。)
全体的な縫製は、モデル品だからでしょうか?少々雑で強度も足りないようです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2015年頃
製造場所 日本
契約会社 日本
製造会社 〃
材 質 ポリエステル
表記サイズ 5B
各部のサイズ(平置)
上衣
着丈 約70cm
肩幅 約46cm
身幅 約61cm
袖丈 約55cm
下衣
ウエスト 約47cm
着丈 約103cm
股上 約30cm
股下 約77cm
裾幅 約23cm
状 態 中古良品
官民区分 民生品
入手方法 ヤフオク
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
この迷彩のコンセプトをいろいろ想像してみましたが、なかなか思い浮かびませんでした。
そんなある日、航空祭で複数の隊員さんがこの作業服を着て、航空機の下で作業をしているのをみて閃きましたよ。
それは「この迷彩は、都市迷彩だ!」ということです。
航空自衛隊の基地は、駐屯地とは言いません。あくまで基地であり、文字通りそこをベースに作戦します。
そのためには、野原や森林などで効果を発揮する迷彩は、ある意味不要ですよね。
むしろ基地内の建物、道路等の中で効果のある迷彩が求められたのではないでしょうか?
(信じるか信じないかは…)
おそらく基地内は航空自衛隊の隊員さんが守ることになるでしょう。
だとするなら、これ以上効果的な迷彩はないと思いますね。
先の航空祭では、遠くに並んでいる隊員さんもみましたが、基地内の風景に溶け込んでおり、顔の数を数えないと人数がわかりませんでした。
すごい迷彩ですよね。素晴らしいです。
またフィールド(野山)でも一定の効果もあり、ある意味マルチカム的な使用もできそうですね。
かなり遅れていた航空自衛隊の個人装備ですが、これをきっかけに今後は充実させてほしいですね。
今回は、モデル品とはいえよくできた、最新の航空自衛隊迷彩服を紹介しました。
いや自衛隊装備品って、モデル品も本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240915更新)
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参考:航空自衛隊の迷彩生地を用いた各種装備の記事はこちらです。⬇︎
他の自衛隊装備品に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍のモデル品に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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