こんにちは!
今回は、 アメリカ軍の迷彩パーカーを分析します。
1980年代に支給され始めた1stモデルで、当時はミリタリーマニアの度肝を抜きました。
私も「暫くこの国には勝てない」とガッカリした覚えがあります。
それくらいセンセーショナルな出来事でしたよ!
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目次
- 1 アメリカの軍ウッドランド迷彩ゴアテックスパーカーとは?(1st)とは?
- 2 アメリカの軍ウッドランド迷彩ゴアテックスパーカーとは?(1st)の全体及び細部写真
- 3 アメリカの軍ウッドランド迷彩ゴアテックスパーカーとは?(1st)その特徴とは?
- 4 アメリカの軍ウッドランド迷彩ゴアテックスパーカーとは?(1st)製造とサイズのデータ
- 5 アメリカの軍ウッドランド迷彩ゴアテックスパーカーとは?(1st)まとめ
1 アメリカの軍ウッドランド迷彩ゴアテックスパーカーとは?(1st)とは?
1980年代初めだったでしょうか?登山の専門誌でゴアテックスの雨具が紹介されていました。
製品のインプレッション記事もあって、かなり「使える装備」というのがよく分かりましたね。
登山は、その装備の良し悪しが生命の危機に直結するので、山屋の皆さんはみんな欲しがったのはいうまでもありません。
ゴアテックスというのは、身体からの水蒸気は排出し、雨や雪の水滴は侵入させないというフィルムです。
完全防水のゴム製品などに比べて蒸れることが少ないとされていました。
画期的な素材でしたが、問題はその価格です。
出始め…というのもあったかもしれませんが、ゴアテックスを用いたいわゆる上下セパレートの雨具(カッパ)で3万円前後もしました。
「たかがカッパに?」誰もがそう思ったでしょう。
(一般的で軽易なカッパなら、ホームセンターで数千円で買えた時代です。)
その後も価格は下がる事がありませんでした。
ところが1980年代中期に、アメリカ軍がこのゴアテックスを用いた迷彩のパーカーを当初は空挺部隊に、その後全軍に支給したから大変です。
費用もさることながら、ここまで兵士の事を考えている国は、他にない気がしました。
今回のモデルは、その一番最初に支給されたモデルです。
衣類としての、一つの完成形が見られますよ!
さて、それはどんなパーカーなのでしょうか?
まだこのパーカーに袖を通したことのない貴方と、一緒に確認していきましょう!
2 アメリカの軍ウッドランド迷彩ゴアテックスパーカーとは?(1st)の全体及び細部写真
前面
背面
前面裏側
ライニングが全面にあります。やや防寒寄りですね。
背面裏側
前合わせはジッパーと ダットファスナー
タグ
UNISEX表示ですね。
前身頃の隠しポケット
マジックテープで開閉
左右にあります。
(ジッパーの上)
腰ポケット
ダットファスナーとマジックテープで開閉
雨が入りにくい独特のデザイン
袖ポケット
袖口
シンプルにマジックテープで開閉
脇は大きく開いで、通気できます。
前身頃の階級章取付けタブ
ダットファスナーで開閉
フード左側
フードにはヒサシがあって、フェイクファーを取り付ける ダットファスナーがあります。
背中はライニングが開いているところがありますよ。
こんなところにも通気性確保の工夫が。
誇らしげなゴアテックス表示
腹部にはもう一つの裾があって、下からの冷気を遮断できます。
ウエストにはドローコードも完備
左右は ダットファスナーで連結できます。
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3 アメリカの軍ウッドランド迷彩ゴアテックスパーカーとは?(1st)その特徴とは?
迷彩は当時のアメリカ全軍(陸、海、空軍と海兵隊)が装備していたBDU(バトルドレスユニフォーム:戦闘服)に採用されていたウッドランド迷彩で、タンをベースにブラウン、グリーン、ブラックで雲や葉の形を描いています。
生地は、おそらくポリエステルでライニングはナイロンです。
シェルのポリエステルにゴアテックスを貼り付けてあるようですね。
デザインは最初からフードの付いたセミコートタイプで、ポケットは前身頃、左右腰、左袖にあります。
面白いのはライニングで、中にもう一つゴムを内蔵した裾があって、下からの冷気を遮断することができます。
なかなか凝ったデザインですよ。
(賛否両論ですけど…。)
余談ですが、伝説のミリタリー雑誌「PXマガジン」で、このパーカーが特集された時に、「M65の代替」との旨の記事が掲載されました。
これはM65フィールドジャケットではなくて、M65シェルパーカーの代替という意味でした。
お間違い無く!
なお、同じ仕様でオーバーパンツもあります。
4 アメリカの軍ウッドランド迷彩ゴアテックスパーカーとは?(1st)製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1991年
・製造場所 アメリカ
・契約会社 アメリカ
・製造会社 〃
・材質 ナイロン
・表記サイズ M–R
(日本人のL〜XL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約75センチ
肩幅 約53センチ
身幅 約64センチ
袖丈 約64センチ
・状態 中古並品
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
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5 アメリカの軍ウッドランド迷彩ゴアテックスパーカーとは?(1st)まとめ
通常、このパーカーの下にはBDUやM65フィールドジャケットを着用します。
そのため、このパーカー自体に防寒能力はありません。
(多分に問題のある専用ライナーがあることはあるのですが…。)
しかし、冬でもパーカー内側が結露してびしょ濡れになることがないですね。
それに、防風性能はとても高いです。
イギリス軍のゴアテックススモックより、ポケットも多くて使い易いですね。
サバイバルゲーム、狩猟、野鳥観察、釣りそしてバイクなど、火を使用しない場面では多くの場面で活躍してくれそうです。
(火を使うキャンプでは要注意です。)
私も実際の冬季ツーリングで使用していますが、Tシャツ、セーター、M65フィールドジャケット、そして今回のモデルを着用すると、西日本の真冬でも無問題でした。
今回のモデルも、使えるパーカーですよ。
さて、今回のパーカーは、のちに細部を変更(省略)された2ndモデルが開発され、支給されました。
相対的に、この1stモデルは廃止され、現在数が減りつつあります。
でも、まだデッドストックが入手できるので、購入できる方はこちらを購入された方が良いでしょう。
資金繰りに厳しい方は、程度の良い中古品を探しましょう。
(思わぬ安価で販売されている場合がありますよ。)
中古品は表面の撥水性能が低下しているので、復活の処理が必要ですね。
今回は、アメリカ軍の、出現当時は画期的だったパーカーを分析しました。
次回は、カナダ軍の特殊なジャケットを分析します。
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お楽しみに!
参考:イギリス軍のゴアテックス・スモックはこちらです。⬇︎
同じ時期のアメリカ軍ウッドランド装備はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
少年ジャンプが電子版13冊分を無料公開するそうですね。
大人気少年雑誌が無料で読めるというのは、子供たちには嬉しい「英断」ですね。
これで少しは退屈な感じが軽減できるのでしょうか?
また出版社と「少年ジャンプ」の人気が出るんですね。
同じ感じで、yahooや楽天、Amazonなんかも仕事の増えた主婦やテレワークお父さんのために、何かイベントを企画してくれれば良いですね。
(ついでに、ミリタリーSHOPも…。😎)
私の会社も、なんとかテレワークにならないかなあ!
(…と遠くから社長を見る…。)
読んでいただき、ありがとうございました。
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