今回は、1980年代のアメリカ軍M65フィールドジャケットを分析します。
フィールドジャケットの傑作として誉高いM65。
じつはこのウッドランド迷彩が、M65で初めて採用された公式迷彩なんですね。
中古品ですが、程度は極上ですよ!
目次
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 アメリカ軍M65フィールドジャケット(4th・ウッドランド迷彩・空軍パッチ付)とは?
第二次大戦中に開発された傑作戦闘服M43フィールドジャケットから始まる、アメリカ軍近代フィールドジャケット史ですが、その後マイナーチェンジを行ったM50、さらなる防寒対策を施したM51と時代とともに発達してきました。
そしてベトナム戦争中の1965年に、M51をさらに改良したM65フィールドジャケットが採用されます。
その後、現代まで使用されていますね。
(マルチカムはともかく、ACU/UCPまでは確認できていますよ。)
今回は、その中でも1980年代に採用されたウッドランド迷彩のモデルになります。
このモデルからアメリカ全軍で使用されるようになりました。(諸説あり。)
今回のモデルは、実際に空軍で使用されていたので、全てのパッチが付いていますよ。
さてさて、それはどんなM65フィールドジャケットなのでしょうか?
今回は、M65ファンのみならず、ウッドランド迷彩ファンのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
珍しい空軍仕様でフルパッチです。
(残念ながら普段着用できませんね。:ジュネーブ条約参照)
背面
中古品ですが迷彩の褪色は少なく、色調は鮮やかです。
前面裏側
背面裏側
オフセットしてあるタグに注意
襟はマジックテープ付きのテープで立てることができます。
胸のボタンは予備ではなく、専用の防寒フード取付用ですね。
前合わせはジッパーとダットファスナー
ジッパーはMILSPECをクリアーした「YKK」
もっと前から使用していれば、ジッパーの故障はほぼなかったでしょうね。
ジッパースライダー裏面
タグ
1987年度契約品です。
UNISEX品(男女共用)のため、男女のサイズ表記がありますね。
胸のパッチポケット
ダットファスナーで開閉
腰のスラッシュポケット
こちらもダットファスナーで開閉
襟に簡易なフードを装備しています。
裏側はホワイトですね。
(夜間は目立つかも?)
一応フードにもドローコードがあります。
生地はシェルよりかなり薄く、コットンポプリンです。
フードの付け根はODの伸縮する素材です。
襟裏のジッパー
部隊パッチ
ポケットに縫い付けてあります。(ポケット使用可)
袖の折り返し 日本で言うところの「手甲」との説あり。
背中にはアクションプリーツあり。
裏地にあるナンバリング 生地の種類か?
今回のモデルは裏地がホワイトですが、グリーンのモデルもありますよ。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 その特徴とは?
迷彩は、ERDL迷彩(LCリーフパターン)をやや拡大して色調を変更したものですね。
配色は、ホワイトの生地にタン、ブラウン、グリーン、ブラックを用いて、雲や葉のようなパターンをプリントしてあります。
生地は、コットンとナイロン混紡のサテンで、やや厚く防風性能に優れています。
ほぼ裏側全面に、コットンポプリンのライニングがあります。
デザインは、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2で、背面にはアクションプリーツがあります。
前作M51までは、襟がM43から続くごく普通の形をしていました。
しかしM65からは、よりスタンドカラー時の使用を優先させる形に変更されましたよ。
そのため襟を立てなければ、変な形に思えますね。
(この襟の形が、評価の分かれ目ですね。私は気になりませんが…。)
また、M51までは、袖をボタンで留めていましたが、M65からはマジックテープに変更されました。
今回は準備できませんでしたが、ライナーはM65初期型こそM51と同様のウールパイル製でしたが、すぐにポリエステル製の軽量なものに変えられましたね。
今回のモデルはウッドランド迷彩で、当時のアメリカ軍全軍が使用していたオーソドックスな迷彩です。
ウッドランド迷彩戦闘服の記事はこちらです。⬇︎
全体的な縫製は、少々雑で不正確な箇所がありますが、強度は抜群です。
4 製造とサイズ等のデータです!
製造・契約年度 1987年
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 コットン
ナイロン
表記サイズ M–R
各部のサイズ(平置)
着丈 約84cm
肩幅 約51cm
身幅 約63cm
袖丈 約62cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 1(容易)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
5 まとめ
M65はライナーなしでも、結構暖かいですよね。
これはシェルが風を通さない上にライニングがあるため、ジャケット内に空気の層を作るからですね。
ライナーを取り付けたら、さらに保温力が上がります。
そのまま不用意に電車等に乗ると、真冬でも背中に汗をかきますよ!
(経験者は語る…注意しましょう。)
今回のモデルのウッドランド迷彩は、日本で迷彩と言えば、まずウッドランドというくらい、メディアにもよく登場していますね。
(年末の「笑ってはいけない」シリーズの仕置人とか)
また、ジャケット自体も、アメリカや韓国のアルファ社から、レプリカが販売されているので安価に入手できますね。
じつは、このウッドランドのM65は、かのウサマ・ビンラディン氏も着用して、メディアで画像が流れていました。
(自分の主義主張に反する国のものでも、有能ならどんどん使用していた彼らしいですね。)
着丈は長いですが、風を通さないことと、ポケットが沢山あることで、バイカーにもおすすめです。
勿論女性にもおすすめですよ。
なぜなら、官給品でしたらXXS〜XXLまでサイズがありますし、幅は5種類準備されているので、根気よく探せばきっと自分に合うサイズが見つかるからですね。
まさ万人向けのフィールドジャケットと言えます。
今年の冬は、M65フィールドジャケットで決まりですね!
今回は、アメリカ軍の傑作防寒服であるM65フィールドジャケット(ウッドランド迷彩)を分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240204更新)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:他のアメリカ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
アメリカ軍を含めた世界のM 65系フィールドジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の防寒装備に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
実物 USED 米軍 M-65 フィールドジャケット WOODLAND【クーポン対象外】【I】|ミリタリージャケット m65 メンズ アウター 軍放出品 軍モノ 大きいサイズ ゆったり 古着 ヴィンテージ 迷彩 ウッドランドカモフラージュ
米軍 M-65 フィールドジャケット ウッドランドカモ USED メンズ M65 ミリジャケ アメリカ軍 GI US ミリタリー 実物 本物 ヴィンテージ 直輸入 カモ柄 迷彩
スポンサーリンク