今回は、1960年代のアメリカ軍タイガーストライプを分析します。
以前分析した大阪の老舗SHOP製ゴールドタイガーストライプと同じSHOP製のモデル品ですね。
でも前回の問題点を完璧に修正した傑作ですよ!
勿論、デッドストックですよ!
目次
- 1 アメリカ軍特殊部隊用タイガーストライプユニフォーム(ゴールドタイガー・アメリカンモデル・オリーブタイプ・国産モデル品)とは?
- 2 全体及び細部写真です!
- 3 その特徴とは?
- 4 製造とサイズのデータです!
- 5 まとめ
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1 アメリカ軍特殊部隊用タイガーストライプユニフォーム(ゴールドタイガー・アメリカンモデル・オリーブタイプ・国産モデル品)とは?
ベトナム戦争中に開発され、世界でも大人気のタイガーストライプ迷彩ユニフォーム。
その一部はアメリカ軍との正式な契約で、なんと日本でも製造されました。
そんな日本製の高品質な迷彩ユニフォームは、現地ベトナムでも大人気だったという記録が残っています。
(はるか以前から「メイド・イン・ジャパン」の製品は高評価されていました。)
中でも迷彩の配色が、明るいタイプは日射で褪色してイエローとブラックになることから「ゴールドタイガー」と呼ばれ、世界中のマニア垂涎のアイテムとなっています。
そんな状況に商機を見出した大阪の老舗SHOPが、当時の「ゴールドタイガー」を復刻した…というのは前回記事にしました。
(1996年頃のお話でした。)
ただしその時の製品は、生真面目な日本人の性格からでしょうか?
迷彩パターンは当時のものとは少々異なる残念なものでしたね。
でもそこは有名なショップ!
数年後(1998年頃)、改良版を販売しましたよ。
しかもタイプは4種類(生地色は二種類)!
今回のモデルは、そのうちの「アメリカモデル」と呼ばれるもので、グリーンが明るいオリーブ色のタイプになります。
前回モデルの問題点を改善した、まさに傑作の「ゴールドタイガー」ユニフォームになっていますよ!
さてさて、それはどんなタイガーストライプ迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回は、ベトナム戦争のアメリカ軍マニアのみならず、大阪老舗ショップのファンであるアナっと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
シャツ
前面
背面
前面裏側
背面裏側
サイズスタンプ
まるで当時物のようですね。
「US R-M」は、アメリカンサイズのMレギュラーという意味。
襟周りレイアウト
グリーン(むしろオリーブ色?)とライトブラウンの色調が、まるで当時物ですね。
胸ポケット
2個のボタンで開閉
左袖ポケット
ボタンで開閉
袖
テーパー付き
袖口はボタンで開閉
マチ付きです。
ボタンはODのプラスティック製
1960年代のアメリカ軍ユーティリティー系に似ていますが、やや薄いですね。
トラウザーズ
前面
背面
前面裏側
背面裏側
タグ
前合わせはジッパーとボタンです。
ジッパーは、当時の製品を再現したもの。
刻印は「HAMA」
左側面レイアウト
腰スラントポケット
ヒップポケット
2個のボタンで開閉
膝ポケット
こちらも2個のボタンで開閉
左膝ポケット下の小ポケット
ボタンで開閉
裾
テーパー付き
おまけ
生地色は二種類ありました。
もう一つのカラーはこちらです。
(グリーン部分がカーキになっています。)
シャツ
前面
背面
サイズスタンプ
トラウザーズ
前面
背面
トラウザーズのタグ
今回のモデルと同じですね。
迷彩色調比較
左:今回のモデル
右:グリーンがカーキのタイプ
付属品
裾上げマニュアル
USモデルとアジアンモデルの差は一番上の鉛筆書きの文字
同梱されていたパンフレット
パンフレットの内容
サイズ表とオーダー用紙
メーカーからのお願い
予備のボタンと製品に使用されている縫い糸
こんな袋に入っていました。
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3 その特徴とは?
迷彩は、ライトカーキの生地に、オリーブ(グリーン)、ライトブラウン、ブラックを用いて「虎縞」のようなパターンをプリントしてあります。
迷彩各色は殆ど接しておらず、輪郭に生地のライトカーキを塗り残すようにプリントされていますね。
迷彩色調比較
今回のモデル
当時のタイガーストライプシャツ
(中古で褪色が顕著です。)
「PXマガジン」No.19号「ミリタリーサープラスアイテム ベトナム戦争」
より引用
迷彩パターンや色調はよく再現されていますね。
生地は、コットンのツイルでやや厚くとても丈夫です。
(逆に通気性は、あまり良くないですね。これも当時物と同じです。😅)
デザインは、シャツがエポレットなし、胸ポケット×2、左袖ポケットで裾はストレートタイプ。
トラウザーズは、腰スラントポケット×2、ヒップポケット×2、膝ポケット×2、右膝小ポケットで、前合わせはジッパーとボタンです。
ところで前作で問題だったのは、各迷彩色を取り囲む生地色のライトカーキが、殆ど等間隔…というところでした。
前作(1996年)の迷彩パターン
ライトカーキの線がほぼ同じ太さに見えますね。
しかし今回のモデルは、ライトカーキの幅が均一ではなく大きくばらつきがあり、より当時のゴールドタイガーに近いパターンに修正されていますね。
全体的な縫製は正確かつ丁寧で、さすが日本製といったところです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1998年
製造場所 日本
契約会社 日本
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ MR
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
シャツ
着丈 約76cm
肩幅 約49cm
身幅 約58cm
袖丈 約60cm
トラウザーズ
着丈 約115cm
ウエスト 約42cm
股上 約31cm
股下 約89cm
裾幅 約20cm
状 態 デッドストック
官民区分 民生品
入手場所 大阪の専門店
入手難易度 4(極めて困難)
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5 まとめ
前作の問題点を速やかに修正して、新しいモデルを製品化するというのは、なかなかできるものではないですね。
さすが日本の老舗SHOPと言わざるを得ません。
ところが、残念ながら今回のモデルは絶版になっているようですね。
入手はとても難しいでしょう。
でも最近、今回のモデルのコンセプトを受け継いだ他社製のモデル品が販売されるようになりました。
まだ写真でした見たことがありませんが、パターンや生地もよくできているように見えますね。
また、どうしても今回のモデルをコレクションしたいあなたは、もうしばらくお待ちください。
このモデルも、近々オークションへ出品予定です。😃
(出品価格は990円です。)
…ところで今回のモデルは、ご覧のとおり当時の製品を忠実に再現しています。
そのため、洗濯や日射でわざと褪色させるとともに、使用感を出して「ベトナム戦争当時物」と嘯き、オークション等に出品される場合がありそうです。
初心者のあなたは、十分注意してくださいね。
今回は、大阪の老舗SHOPが開発した、ゴールドタイガーストライプのユニフォーム(日本製アメリカ軍モデル)を分析しました。
いやー軍装品って、モデル品も本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
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参考:他のゴールドタイガーストライプ迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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