こんにちは!
今回は、旧南ベトナム軍タイガーストライプ生地で製造されたパイロットスーツを分析します。
勿論モデル品ですが、今回もよくできていますよ!
目次
- 1 旧南ベトナム軍迷彩パイロットスーツとは?
- 2 旧南ベトナム軍迷彩パイロットスーツの全体及び細部写真
- 3 旧南ベトナム軍迷彩パイロットスーツの特徴とは?
- 4 旧南ベトナム軍迷彩パイロットスーツの製造とサイズのデータ
- 5 旧南ベトナム軍迷彩パイロットスーツまとめ
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1 旧南ベトナム軍迷彩パイロットスーツとは?
ベトナム戦争中に、アメリカ陸軍特殊部隊員を中心に大人気だったタイガストライプ迷彩。
ベトナム帰還兵の中には、帰還する際にお土産品のタイガーストライプ戦闘服を購入して、「俺は特殊部隊に居たんだ…。」なんて大ボラを吹く兵士も居たようですね。
このブームは、陸軍のみならず海兵隊の地上部隊にも拡がっていきました。
そして勿論、海軍や空軍も。
各軍パイロットやロードマスターは、それぞれ支給されたフライトスーツを基地近くのテーラーへ持ち込み、タイガーストライプ生地で同じ物を作らせました。
気持ちはわかりますね。
(アメリカ人はトラが大好きですし…。)
今回のモデルは、そんなアメリカ空軍のパイロット用のスーツ(カバーオール)になります。
さてどんなパイロットスーツなのでしょうか?
早速、確認していきましょう!
2 旧南ベトナム軍迷彩パイロットスーツの全体及び細部写真
全体前面
一見、アメリカ空軍が支給したK–2Bフライトスーツに似ていますね。
全体背面
全体前面裏側
全体背面裏側
前面上半身
前面下半身
タグ
勿論ダミーで契約年度と製造年度が大きく違っています。
ジッパーは「YKK」
胸ポケット
腰のスリットとウエスト調整タブ
ポケットではありません。
ジッパーは勿論上下から開くダブルジッパーです。
膝にはパッチポケットが。
そっくりそのままK–2Bを再現したのではなく、カスタム(?)部分も再現?
足首のポケット
裾にはタブと ダットファスナーで絞りを二段階に調整できます。
ウエストのタブ
こちらも二段階に調整可能です。
左袖のシガレットポケット
袖
タブと ダットファスナーで絞りを調整
背面肩付近にはステッチが。
アメリカ軍フライト系衣料に多い処理ですね。
ウエスト部
ここで上下のパーツを縫い合わせていいます。
タックがそれぞれ4本あります。
ダットファスナー裏側の刻印
メーカーはなんと「SCOVILL」です!
国産品なのでちゃんとランドリータグがあります。
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3 旧南ベトナム軍迷彩パイロットスーツの特徴とは?
迷彩生地は国産モデル品のゴールドタイガータイプ(アドバイザリータイプとも呼ばれています。)です。
ライトカーキの生地に、薄いグリーン、薄いブラウン、ブラックでお互いが接しないように、トラのような縞模様を描いています。
このタイプの生地は、日射や洗濯でグリーンとブラウンが次第に退色して、遠目にはカーキとブラックのみに見えるのが特徴です。
まるで、本当のトラさんみたいに見えることから、「タイガーストライプ」と呼ばれています。
また、全体的にイエローとブラックになるモデルを「ゴールドタイガー」とされ、マニアの間で大人気です。
一説には、日本で製造されたタイガーストライプがそうらしいです。
生地は厚めのコットンですが、とても柔らかいです。
デザインは、基本アメリカ空軍が1950年代に開発したK–2Bというフライトスーツですが、太腿部のポケットを排して、膝左右にパッチポケットを取り付けています。
もしかしたら、こちらのデザインの方が、使い勝手が良いのかもしれませんね。
4 旧南ベトナム軍迷彩パイロットスーツの製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1970年代
・製造場所 日本
・契約会社 日本
・製造会社 〃
・材質 コットン
・表記サイズ M–R
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約154センチ
肩幅 約44センチ
身幅 約55センチ
袖丈 約59センチ
ウエスト 約57センチ
股下 約77センチ
裾幅 約22センチ
・状態 中古上品
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
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5 旧南ベトナム軍迷彩パイロットスーツまとめ
ゴールドタイガーストライプは、戦闘服でも数が少ないことで有名です。
ましてや空軍用フライトスーツは、まず見つからないでしょうね。
そこに商機を見出すあたり、メーカーもなかなかです。
トイレ以外では使い勝手の良いカバーオールですが、この迷彩はおそらく日本のフィールドでは少々目立つかもしれませんね。
(むしろ秋の草原ではどうでしょう?)
実際に着用してみると、生地が厚くて通気性に問題があるように思います。
…かと言って冬は寒そうですね。
現在メーカーではカタログ落していますが、また再販すると思います。
これだけ再現されていれば、ヒット商品なのでは?…なんて思いました。
(この生地で作ったM65フィールドジャケットが欲しいですね!)
今回は、モデル品ながら再現度の高いタイガーストライプ パイロットスーツを分析しました。
次回は、タイガーストライプつながりで、別のタイガーストライプ迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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参考:他のタイガーストライプに関する記事はこちらです。⬇︎
現代に甦ったタイガーストライプ迷彩服はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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