こんにちは!
今回は、ドイツ海軍の作業用カバーオールを分析します。
旧西ドイツ時代から使用されている息の長いモデルですよ。
残念ながらデッドストックになります。
目次
- 1 ドイツ海軍作業用カバーオールとは?
- 2 ドイツ海軍作業用カバーオールの全体及び細部写真
- 3 ドイツ海軍作業用カバーオールの特徴とは?
- 4 ドイツ海軍作業用カバーオールの製造とサイズのデータ
- 5 ドイツ海軍作業用カバーオールまとめ
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1 ドイツ海軍作業用カバーオールとは?
ところで、皆さんは家庭菜園とかバイク整備、はたまた庭の除草作業とかイノシシを解体する場合に、どんな服装で行いますか?
手元でできるちょっとしたことなら、多くの方がそのままの服装で作業をするでしょう。
しかし、作業がハードだったり、寝転んだりして汚れる事を予想した場合はどうでしょうか?
人によっては専用の作業服または作業服替わりの古い服やすぐに洗えるジャージに着替える方もいらっしゃるでしょうね。
日本人は着物を主に着用していた時代から、例えば大掃除とかでは着物の裾をまくり上げたり、袖をタスキで縛ったりして、着物が汚れない工夫をしていました。
そして本当に汚れる場合は、汚れても良い着物に着替えていたようです。
ところが、西洋人は少々事情が違います。
彼らは、普通の服の上にスモックやオーバーオール、カバーオールを着用して作業する場合が多いですね。
つまり、汚れても構わない服をさらに上に着用して作業をする…というのが主流です。
文化や考え方の違いでしょうか?
住んでいる場所の気温の問題でしょうか?
とにかく西洋では、上っ張り…とされる衣類と重ね着スタイルが発達してきたようですね。
今回のモデルも、そんなコンセプトの元に製造されたカバーオールです。
あくまでシンプルかつ実用一点張りのデザインになっていますよ。
さて、どんなカバーオールでしょうか?
早速、確認していきましょう!
2 ドイツ海軍作業用カバーオールの全体及び細部写真
全体前面
デッドストックで、生地の色が濃く残っているので細部が見えづらいですね。
前面上半身
左胸にオープンなパッチポケットがあるのみです。
前面下半身
全体背面
背面上半身
背面下半身
上半身前面裏側
下半身前面裏側
上半身背面裏側
下半身背面裏側
前合わせはボタンのみです。
タグ表側
タグ裏側
ウエスト左右にはボタンで開閉するスリットが!
袖口はマチなしのボタンで開閉です。
ボタンは、旧西ドイツ海軍の官給品で、濃いブルーのプラスティック製(ソロバン駒型)
裾
ドローテープあり。
ウエストで上下に分かれる裁断です。
生地の番号でしょうか?
ナンバリングのスタンプ
ウエストのドローテープ
右側のみで調整
左胸のシンプルなパッチポケット
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3 ドイツ海軍作業用カバーオールの特徴とは?
生地は薄いですが、ヘリンボーン(杉綾織)でとても丈夫です。
カラーはブルーですが、インディゴではないですね。
(インディゴでも良かったような…。)
このブルーは洗濯を繰り返すと退色して、独特の「味」が出てきますよ!
(使用中の中古をお見せしたいですが、最近見かけませんね。何処にあるんだろう? ←神(奥)様に捨てられた?)
デザインは、左胸にシンプルなパッチポケットが一つあるのみです。
全てボタンで留められていて、ジッパーはありません。
変わった所では、ウエストにドローテープがあって、身体の右側で調整します。
(なんかソ連、ロシア系の処理に似ていますね。)
また、裾にもドローテープがあって、足首を絞る事ができます。
また、左右の腰にはボタンで開閉するスリットがありますよ。
下に着ているセーラー服(?)などのポケットが使えるようにとの配慮ですね。
4 ドイツ海軍作業用カバーオールの製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1988年
・製造場所 西ドイツ
・契約会社 西ドイツ
・製造会社 〃
・材質 コットン
・表記サイズ 50
(日本人のL〜XL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約156センチ
肩幅 約48センチ
身幅 約59センチ
袖丈 約62センチ
ウエスト 約57センチ
股下 約75センチ
裾幅 約25センチ
・状態 中古上品
・官民区分 官給品
・入手場所 岐阜の専門店
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5 ドイツ海軍作業用カバーオールまとめ
私の場合、各種作業では「ここがチャンス!」とばかりに、各国の戦闘服やパイロットスーツを着用するようにしています。
実際にそれらの衣類を着用することで、そのモデルの特徴や使い勝手が僅かでも理解できますし、新しい発見もあったりして勉強になるからです。
今回のモデルは、この記事を作成するために開封した全くの新品=未使用品ですが、他にも同じモデルの中古品もコレクションしていて、実際に頻繁に着用していました。
このカバーオールは、洗濯を繰り返すと、生地がとても柔らかくなりますね。
サイズもゆったりしていて、動きやすいです。
通気性は意外に良くて、生地に吸湿性もあるので夏でも快適でしたよ!
前合わせがボタンなのは少々面倒ですが、慣れの問題ですね。
(女性はトイレが少々不便かもしれません。)
また、新しい場合は他の衣類に色移りするかもしれないので洗濯時は要注意です。
(インディゴ関連品とも一緒に洗わない方が良いようです。洗濯中にでた色素(?)がインディゴとは違った色調でした。オリジナルのインディゴが悪影響を受けるかもしれません。)
現在、インターネットでも実店舗でも、このカバーオールは多く、しかも安価に販売されています。
しかし、手軽に使用できるためか、意外と痛んでいたりペンキ汚れが付いた物などが散見されます。
購入する場合は、状態と実寸を良く確認しましょう。
サイズは細身が多く(ドイツ人男性のサイズ?)、女性用の小さいサイズは少ないです。
でも逆に腕まくり、裾まくりで個性を出してみたら、カワイイかもしれませんね。
シンプルなだけに着易くて、手軽に使える作業用のカバーオールを貴方もいかがですか?
おすすめですよ!
今回は、旧西ドイツ海軍の作業用カバーオールを分析しました。
次回は、ドイツつながりで、ドイツ軍のセーターを分析します。
お楽しみに!
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参考:他国のカバーオールに関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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