いつだってミリタリアン!

軍装品コレクション歴45年以上の元自衛官がお届けするミリタリーグッズのブログです。集めたミリタリーグッズを豊富な写真でゆっくり公開中!初心者コレクターの疑問点を解消します!

本サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

画期的な迷彩!【旧西ドイツの軍服】陸軍山岳兵用雪上リバーシブル迷彩ユニフォームとは? 0251 🇩🇪 ミリタリー WEST GERMANY ARMY MOUNTAIN TROOP SNOW CAMO UNIFORM(SMOCK&OVERPANTS)1960S-1980S

今回は、1960〜1980年代の旧西ドイツ軍雪上迷彩服を分析します。

何故かフード、スモック、オーバーパンツで製造された時期が違っていました。

余った装備を組み合わせたのでしょうか?

中古品ですが程度は良好ですよ!

スポンサーリンク

 

 

スポンサーリンク

   目次

1  旧西ドイツ陸軍山岳兵用雪上リバーシブル迷彩ユニフォームとは?

f:id:akmuzifal6489:20191209150703j:imagef:id:akmuzifal6489:20191209150623j:image
北海道と緯度が同じくらいにあるドイツ。

 

冬…特に山岳地の冬は厳しいようですね。

 

そんなドイツの山岳地での作戦用に、ドイツは第二次大戦中から山岳兵という特殊な兵科を運用していました。

 

記章は「エーデルワイス」。

 

なかなか渋いですね。

 

山岳兵というだけあって、装備はさぞかし特殊な物を採用しているのかと思いきや、ロッククライミングやスキーなどの山装備以外は、おおむね通常兵科と変わりませんでしたね。

(西ドイツの時代です。現在はどうでしょうか?)

 

でも、冬季雪上で使用する迷彩スモックは独特でした。

 

今回のモデルは、その山岳併用の雪上迷彩リバーシブルユニフォームになります。

 

さてさて、どんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?

 

今回は、旧西ドイツ軍装備マニアのみならず、冬の積雪地で高価的な迷彩服をお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  全体及び細部写真です!

スモック

前面
表面はホワイトですが、わずかに裏面の迷彩が透けていますね。
でも、これも狙った効果なのかもしれません。
左右の細長いストラップは、結んでウエストを調整するためのもの。
前合わせはボタンのみです。f:id:akmuzifal6489:20191209150755j:image

 

背面
f:id:akmuzifal6489:20191209150652j:image

 

襟はクルーネックです。

襟周辺のボタンは、フード取り付け用です。

胸前面のポケットが珍しいですね。
f:id:akmuzifal6489:20191209150627j:image

 

タグ

ポケットフラップの裏側にあります。

1962年度製造です。
f:id:akmuzifal6489:20191209150752j:image

 

胸のスリット
f:id:akmuzifal6489:20191209150646j:image

 

腰のスリット

ポケットではありません。
f:id:akmuzifal6489:20191209150805j:image
f:id:akmuzifal6489:20191209150759j:image

 

袖口にはゴムを内蔵
f:id:akmuzifal6489:20191209150700j:image

 

背中にもスリットが。
f:id:akmuzifal6489:20191209150609j:image

 

表面の補修跡
丁寧な補修です。
f:id:akmuzifal6489:20191209150742j:image

 

ウエスト調整ストラップはこんなふうに使います。
付け根には穴が開いていて、裏側にも移動させることができます。
f:id:akmuzifal6489:20191209150734j:image

 

前面裏側
迷彩が秀逸です。
雪原ではホワイト面を、木々のある山岳地では迷彩面を表側にします。
効果的な迷彩ですね。
f:id:akmuzifal6489:20191209150703j:image

 

背面裏側
f:id:akmuzifal6489:20191209150717j:image

 

脇には通気孔が。
f:id:akmuzifal6489:20191209150642j:image

 

腰のスリットは、中に着ている戦闘服のポケットを使用するため。
f:id:akmuzifal6489:20191209150553j:image

 

ボタンは、やや半透明の白いプラスティック製
f:id:akmuzifal6489:20191209150725j:image

 

裏側にすると、襟のボタンは内側に。
f:id:akmuzifal6489:20191209150749j:image

 

オーバーパンツ

前面
オーバーパンツは、後期型で迷彩面が表側になります。
f:id:akmuzifal6489:20191209150623j:image

 

背面

迷彩の色調が変更されています。濃いブラックグリーンです。
f:id:akmuzifal6489:20191209150745j:image

 

前面裏側
f:id:akmuzifal6489:20191209150656j:image

 

背面裏側
f:id:akmuzifal6489:20191209150544j:image

 

腰のスリット
ジッパーで開閉
各部の処理をみると、こちら側が裏側とわかりますね。
f:id:akmuzifal6489:20191209150634j:image
f:id:akmuzifal6489:20191209150603j:image

 

裾のジッパー
ジッパーは「OPTI」でスライダーが表裏に移動するタイプです。
f:id:akmuzifal6489:20191209150548j:image
f:id:akmuzifal6489:20191209150614j:image

 

タグ
股間のスリット部にあります。
1986年度製造です。
f:id:akmuzifal6489:20191209150638j:image

 

股間のスリット
f:id:akmuzifal6489:20191209150738j:image

 

迷彩の比較

上:後期型
下:初期型
f:id:akmuzifal6489:20191209150713j:image
f:id:akmuzifal6489:20191209150802j:image

 

左:後期型 右初期型
f:id:akmuzifal6489:20191209150558j:image

 

フード

左側面表側
色調から中期型のようです。
このフードも細部を見ると、迷彩面が表側でした。
f:id:akmuzifal6489:20191209150649j:image

 

右側面表側
f:id:akmuzifal6489:20191209150728j:image

 

右側面裏側
f:id:akmuzifal6489:20191209150707j:image

 

左側面裏側
f:id:akmuzifal6489:20191209150720j:image

 

前面のドローコード
f:id:akmuzifal6489:20191209150618j:image

スポンサーリンク

 

 

スポンサーリンク

3  その特徴とは?

生地は良質のコットンツイルで、薄いですがしっかりしていますね。

 

迷彩は、グリーンを刷毛で放射状にかすらせたようなパターンを、所々に描いています。

(まるで針葉樹の葉のようです。)

 

面白いのは、年代が新しくなるに連れて、グリーンの色調が暗くなってくるところですね。

 

今回のモデルでは、スモックが初期型、フードが中期型、オーバーパンツが後期型になっています。

 

おそらく、バラバラに放出されたものを、輸出業者が適当に組み合わせて出荷したのでしょう。

(店員さんは製造誤差みたいな話をしていましたが、製造年度が全く違います。いい加減な説明は素人さんに変な知識を与えるので、真摯に対応してもらいたいですね。)

 

デザインは、スモックは初期型の特徴であるジッパーを一切使用しないタイプで、胸元中央に一個のポケット、肩、背中、腰の左右にスリットがあり、前合わせはボタンです。

 

また、ホワイト側が表になります。

(因みに後期型の前合わせはフルジッパーで、左胸に一個のポケットのみですね。)

 

ウエストのドローコードはありませんが、長いストラップを縛って調整します。

(なんか日本的ですね。)

 

オーバーパンツは、腰と裾のスリットにジッパーが使用されていて、迷彩側が表になります。

 

スモックやオーバーパンツに、防寒性能はありません。

 

あくまで雪上迷彩のみに特化した、簡易衣料品と言えます。

 

でも全体的な縫製は、とても正確かつ丁寧で、高い技術で仕立てられていますよ!

4  製造とサイズのデータです!

製造・契約年度 1962年

 (オーバーパンツは1989年)    

製造場所     ドイツ

契約会社     ドイツ

製造会社      〃

材  質     コットン

表記サイズ    M–R

       (日本人のL)

各部のサイズ(平置)

        スモック

       着丈 約75cm

       肩幅 約53cm

       身幅 約64cm

       袖丈 約62cm

        オーバーパンツ

     ウエスト 約57cm

       股上 約31cm

       股下 約71cm

       着丈 約101cm

       裾幅 約20cm

状  態   中古上品

官民区分   官給品

入手場所   兵庫県の専門店

入手難易度  3(困難)

スポンサーリンク

 

 

スポンサーリンク

5  まとめ

私が初めてこの迷彩服を確認したのは、現在も発刊されている「G」誌の記事でした。

(1970年代の事です。)

 

それまで、雪上迷彩といえばホワイト一色のイメージしかなかったので、針葉樹パターンは衝撃的でしたね。

 

山岳兵の訓練風景を取材した記事でしたが、見事な迷彩に「さすがドイツ軍!」と感心しました。

 

ところで今回のモデルは、現在でもレプリカも発売されていますね。

 

でも迷彩の調子が全く違います。

 

購入する場合は、タグをよく確認しましょう。

(店員さんはこの事実も知らなかったです。モデル品製造の必要性が無い…なんて言ってました。勉強しない店員は素人さんより始末が悪いですね。)

 

さて、実際に着用してみると、スモックなのでゆったりしています。

 

普段の防寒着の上に着用できそうですね。

 

雪上サバイバルゲーム(…があるのかどうか不明ですが)や積雪地の野鳥観測には問題無く使用できそうです。

 

知りたいのは狩猟時、野生動物にどう見えるかですね。

 

シカさんやイノシシさんにも効果があると良いのですが…。 

 

今回のスモックの上にオレンジ色のベスト… で風下での待ち伏せなら、最強でしょうか?

 

おそらく今回のモデルは、人間の目には効果的な迷彩でしょう。

 

それ故にスキー場での使用には問題があります。

 

人命に関わってくるので、ヒストリカルゲームといえどスキー場での使用は、控えた方が良さそうですね。

  

今回は、旧西ドイツ陸軍山岳兵の雪上迷彩ユニフォームを分析しました。

 

いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!

 

それでは、また次回をお楽しみに!

(20241102更新)

スポンサーリンク

 

 

スポンサーリンク

参考:他国の雪上迷彩に関する記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

  ✳︎     ✳︎     ✳︎

読んでいただき、ありがとうございました。

スポンサーリンク


ドイツ軍タイプ スノーカモ パーカー 新品 フード付き オーバー ジャケット ワイド フィールド コンバット 戦闘服 上着 ブルゾン スノーカモフラージュ 雪上迷彩 白 軍装 コットン サバゲー サバイバルゲーム メンズ 男性 カジュアル

 


ドイツ軍タイプ スノーカモ オーバーパンツ 新品 軍パン ズボン トラウザーズ ワイド オーバーパンツ フィールド コンバット 戦闘服 スノーカモフラージュ 雪上迷彩 白 軍装 コットン サバゲー サバイバルゲーム メンズ 男性 カジュアル

 


ミリタリーパンツ メンズ / 実物 USED ドイツ軍 スノーカモ オーバーパンツ サスペンダー付き【クーポン対象外】【I】/ ボトムス ワークパンツ サスペンダー 軍放出品 軍パン 大きいサイズ ワイド ゆったり ユーロサープラス 古着 迷彩 ホワイト 夏 春 送料無料 セール sale

 


ドイツ軍タイプ 60s スノーカモポンチョ 新品 JE011YN フィールド コンバット スノーカモフラージュ 雪上迷彩 白 フード付き 軍装 サバゲー サバイバルゲーム CP10

 

スポンサーリンク

パンツァー・リート

パンツァー・リート

  • 浜口史郎
  • サウンドトラック
  •  
  • provided courtesy of iTunes