こんにちは!
今回は、ブルガリア軍の迷彩服を分析します。
ブルガリア軍被服としては、初めてみるデザインですよ。
残念ポイントもありますが、程度良好です!
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目次
- 1 ブルガリア陸軍リバーシブル迷彩アノラックとは?
- 2 ブルガリア陸軍リバーシブル迷彩アノラックの全体及び細部写真
- 3 ブルガリア陸軍リバーシブル迷彩アノラックその特徴とは?
- 4 ブルガリア陸軍リバーシブル迷彩アノラック製造とサイズのデータ
- 5 ブルガリア陸軍リバーシブル迷彩アノラックまとめ
1 ブルガリア陸軍リバーシブル迷彩アノラックとは?
現在でも山行用のジャケット(またはヤッケ)の一種で「アノラック」というものがあります。
多くの場合フードが付いていて、プルオーバー(頭から被る)形式の衣料です。
これは、前合わせの部分をなくし、防風、防寒性能を追求したデザインなんですね。
あまり知られていませんが、各国軍衣料品にも山岳地用装備として採用されている場合もありますね。
前合わせが無く、風が入ってこないところから、毒ガスなどの対化学兵器用被服として採用している国もありますよ。
今回のモデルは、ブルガリア軍が装備したリバーシブルアノラックになります。
このモデルもやはり山岳地で使用するための装備のようです。
では、どんなアノラックなのでしょうか?
これからブルガリア軍装備を集めようとしている、貴方と一緒に確認していきましょう!
2 ブルガリア陸軍リバーシブル迷彩アノラックの全体及び細部写真
迷彩側前面
迷彩は近年のタイプですが、少々違和感がありますね。
袖が短いのが特徴です。
迷彩側背面
迷彩側はナイロン生地です。
よくあるスポーツ用品のウインドブレイカー生地に似ています。
単色側前面
ウエストのドローコード、胸ジッパー、正面ポケットは単色面にもあります。
(左右の腰ポケットは省略されています。)
では、このカラーと裾のナイロンの色の意味は何でしょう?
単色側背面
単色側はコットン生地です。
フード付近の構成
迷彩は暗い色調ですが、裏側は明るいので、とても目立ちますね。
胸のジッパーは、一本では無く表裏で一本ずつ合計2本のジッパーが使用されています。
胸ポケット
ジッパーで開閉
ポケット内側の生地は、左右で違っていました。
何故でしょう?
ウエストのドローコード
しっかりとした造りで、金属製のハトメが付いています。
袖口
先端はゴムを内蔵しています。
フードのドローコード
ん?ジッパー左側は?
綻びができていました!😞
よくみると、ジッパーは隠されておらず剥き出しですね。
単色面正面ポケットの中にサイズタグが!
表記方法は、他ブルガリア軍装備と同じです。
単色側正面ポケットとドローコード
単色側裾の処理
ライトグリーンの生地は目も粗く防風、防寒向けではありません。
迷彩パターン
通常のパターンを90度回転させて使用されています。
違和感の正体はこれでした。何故この処理?
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3 ブルガリア陸軍リバーシブル迷彩アノラックその特徴とは?
迷彩は、グリーングレイをベースにグリーン、ブラウンでガラスの破片のようなパターンを描いています。
第二次大戦中のドイツ軍から続く、いわゆる「スプリンター(破片)迷彩」と呼ばれているものですね。
ブルガリア軍は、1950年代からこのパターンを採用していますが、年代で色調やパターンが微妙に違っているのが特徴です。
今回面白いのは、通常の迷彩生地の使用方向と違って。90度回転させて使用しているところです。
どんな効果があるのでしょうね。
生地は迷彩側が防風織されたナイロン製、単色側はライトグリーンのコットン製ですが、裾に補強(?)のナイロン生地が縫い付けられています。
デザインは、典型的なアノラックで、フード付きプルオーバー、表裏にポケット付きです。
とても軽量なアノラックですよ。
4 ブルガリア陸軍リバーシブル迷彩アノラック製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1990年代
・製造場所 ブルガリア
・契約会社 ブルガリア
・製造会社 〃
・材質 コットン
ナイロン
・表記サイズ 182/112
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約76センチ
肩幅 約62センチ
身幅 約67センチ
袖丈 約50センチ
・状態 中古上品
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
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5 ブルガリア陸軍リバーシブル迷彩アノラックまとめ
実際に着用してみると、たしかに袖は短いですが肩幅がとても広く、私の体型では肩が落ちて袖丈がちょうど良い感じになりました。
全体的なイメージは、裏地のついたウインドブレイカーといったところでしょうか。
驚いたのは、意外と風を通さないことです。
(やはり、山岳地用の装備なのかもしれませんね。)
なかなか使える装備と言えます。
用途としては、サバイバルゲーム は勿論のこと、狩猟や野鳥観測に使えそうですね。
釣りも岩場とかで効果を発揮しそうです。
(いずれも風を防いでくれるのは有り難いですね。)
さてこのアノラックですが、残念ながらまず日本に無いです。
最近、ブルガリア軍の一般的な戦闘服やフィールドコートはよく見かけますが、このアノラックは初めて見ましたね。
レアなアイテムと言えるのではないでしょうか?
それ故に入手は困難なようです。
これからブルガリア軍のコレクションを始める方は、このアノラックの存在を頭の隅におきつつ、通常の戦闘服辺りから進めてみるのはいかがでしょうか
私は、ネットを中心にもう少し網を張って、サンプルを入手してみようと思います。
今回は、ブルガリア軍の稀少なリバーシブルアノラックを分析しました。
次回は、フランス軍の空挺スモックを分析します。
お楽しみに!
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参考:他のブルガリア軍装備はこちらです。⬇︎
www.military-spec-an.com ✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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