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平成の奇跡再び!【旧東ドイツの軍服】陸軍迷彩トラウザーズ(ブルメン迷彩)とは? 0518 DDR・NVA ミリタリー EAST GERMANY ARMY CAMO TROUSERS(BLUMEN CAMO)1970S DEADSOCK

東ドイツ国旗

今回は、1970年代の旧東ドイツ軍迷彩トラウザーズを分析します。

以前スモック(パーカー)は分析しましたが、今回はそれとセットで使用するべき物になります。

過去記事:旧東ドイツ陸軍迷彩スモック

一種のオーバーパンツですね。

今回は、奇跡のデッドストックですよ!

   目次

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1  旧東ドイツ陸軍迷彩トラウザーズ(ブルメン迷彩)とは?

東ドイツ軍といえば、レインドロップ(雨だれ)パターンの各種装備が有名ですね。

 

でも第二次大戦で迷彩服大国となったドイツ軍の血は東ドイツでも生きていたようです。

 

その証拠に、1950年代には以下のようなパターンの迷彩装備を採用していました。

 

アメーバ型迷彩スモック

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リーフ型迷彩ツェルトバーン兼パルカ(パーカー)f:id:akmuzifal6489:20200918202618j:image

 (上2枚ともJ.F.Borsarello著「CAMOUFLAGE  UNIFORMS of European and NATO Armies 1945 to the Present」より引用)

 

そして1960年代には、それまでにない全く新しい迷彩を採用しましたよ。

 

それが今回の迷彩です。

 

海外では「ノコギリのような葉」パターンと言われていますね。

 

やはり制服や単色の衣類の上に着用するべき装備のよです。

 

さてさて、それはどんなオーバーパンツなのでしょうか?

 

今回は、コアな東ドイツ軍装備マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  全体及び細部写真です!

前面
デッドストックなので迷彩が鮮明ですね。f:id:akmuzifal6489:20200918173352j:image

 

背面
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前面裏側
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背面裏側
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前合わせはボタンのみです。
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ウエスト背面裏側になるサイズタグ
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データ及びサイズスタンプ
1964年度の3期(8月〜11月)納入品です。
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生地のナンバリング
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右側面レイアウト
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腰にはボタンで開閉するスリットが。
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腰スラントポケット
2個のボタンで開閉
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ボタンは縫い付けではなく、ボタンホールにボタンを通してリングで留めています。
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膝ポケット
2個のボタンで開閉
ボタンはアルミ製で、表面に反射防止加工されたプラスティックのカバーあり。
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膝の補強生地
縦に長いヘキサゴンタイプ
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股間には円形の補強生地
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裾はボタンとタブで絞りを調整
ボタンは反射防止加工を施したグレイのプラスティック製
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勿論ボタンはリングで留めるタイプ
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サスペンダー用Dリング
ウエストに三箇所設けられています。
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前合わせボタン

濃いブラウンのプラスティック製
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3  その特徴とは?

迷彩は、ライトグレイの生地にダークブラウン、グリーン、ターコイズブルーでギザギザした葉や雲型を描いています。

 

よく見ると、各色は殆ど他の色に接触していませんね。

 

全体的には、緑っぽく見えるメリハリの効いた迷彩です。

 

生地は、おそらくコットンの平織りで薄く軽量ですよ。

スナイパー用迷彩スモックの生地とは大きく違っていました。)

 

肌触りも良いですね。

 

やはり、防寒を目的としたものではなく、あくまで迷彩や偽装目的のオーバーパンツのようです。

 

デザインは、腰スラントポケット×2、腰スリット×2、膝ポケット×2です。

ウエストにはサスペンダー用のDリング×3、裾はタブで絞れるようになっています。

 

やはり各ボタン(グレイタイプ)は、糸ではなくリングで留められていますね。

 

全体的な縫製は正確で、強度も十分です。

 

でも生地が薄いので、ハードな使用では破損しやすいかもしれませんね。

4  製造とサイズのデータです!

製造・契約年度 1964年

製造場所    旧東ドイツ

契約会社    旧東ドイツ

製造会社      〃

材  質    コットン

表記サイズ   52

      (日本人のXL)

各部のサイズ(平置)

     ウエスト 約59cm

       股上 約40cm

       股下 約74cm

       裾幅 約26cm

       着丈 約108cm

状  態   デッドストック

官民区分   官給品

入手場所   沖縄の専門店

入手難易度  4(極めて困難)

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5  まとめ

結局一部を除き、このブルメン迷彩装備は、1970年代にゆっくりレインドロップ迷彩に置き換えられていきました。

(惜しいですね。今後どう発展していったのか観たかった気もします。)

 

それはともかく、今回のデッドストックには、まずその色調に驚きました。

(それまで褪色した中古品しか観たことがなかったからですね。)

 

またツェルトバーン(テント)、マガジンパウチ、バックパックなどのキャンパス生地のブルメン迷彩とも色調が僅かに違っているのが確認できたのも嬉しい発見でした。

(製造誤差かもしれませんが…でもこうなってくると、スモックのデッドストックも欲しいところです。)

 

今回のモデルは、一本のオーバーパンツとしてみた場合、生地が薄く防寒性能は殆どありません。

 

また、スモックにあった防水コーティング(?)は、なされていないような気がします。

 

それでも必要な場所の補強は完璧なので、いろんなシチュエーションで使用できそうですよ。

(下に着込めば冬でも大丈夫ですね。)

 

でもこの迷彩パターンのアイテムは、スモックやオーバーパンツのみならず、全て絶滅危惧種になっています。

 

もし官給品を見つけたら、積極的に保護してあげましょう!

(特に衣類やツェルトバーンは優先的に保護が必要です。)

 

そして、大切に保管しておきましょう。

 

問題は、ヨーロッパで販売されていた(日本にも一部入荷していました。)モデル品です。

 

2020年現在、このモデル品も貴重ですが見た目そっくりなので騙されないようにしなければいけませんね。

(メーカーはドイツの「MIL–TEC」だったような気がします。)

 

私はサイズ50のスモックとオーバーパンツのデッドストックを探してみたいと思います。

 

あと、この迷彩服も!f:id:akmuzifal6489:20200919175425j:image

(J.F.Borsarello著「CAMOUFLAGE  UNIFORMS of European and NATO Armies 1945 to the Present」より引用)

 

今回は、希少な旧東ドイツ軍の迷彩オーバーパンツを分析しました。

 

いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!

 

それでは、また次回をお楽しみに!

(20240223更新)

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参考:他の旧東ドイツ軍装備はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

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各国軍の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

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ところで、あなたは「ラドウェザー」という時計メーカーをご存知ですか?

安くて高性能の各種腕時計を販売していることで有名ですね。

 

釣りが好きな私の勤めている会社の所長は、このメーカーの「タイドグラフマスター」というモデルを使用していました。

(なんでも潮の満ち引きなどが表示できるものだそうですよ。)

 

 ラドウェザー・タイドグラフマスターf:id:akmuzifal6489:20200919145251j:image

 

ところがウレタンのバンドが破損(ウレタンの一大欠点ですね。)したため、ネットで交換用バンドを探したところ、メーカーにも在庫していませんでした。

(しかも取り付けるシャフトも錆びて固着。破損してしまいました。)
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そこでネットで交換用のバンドを入手して修理することに。

 

ところが元のバンドの取り付けが、一般的なバネ棒ではなくてマイナスネジのボルト固定のような特殊なシャフトだったので、見つけるのに苦労しましたね。

 

やっと見つけたのがフィンランドの時計メーカー「スント」の替バンドです。

(交換にはマイナスドライバーが2本必要ですよ。)

 

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包装と取扱説明書

(日本にも代理店がありますが説明書に日本語表記はありませんでした。)

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ただこれも問題があって、元の時計の取り付け部の幅が約12ミリでしたが、新しい時計は20ミリでした。

 

そのまま取り付けるとグラグラ動くので、応急的に古いバンドの取り付け部を切り取ってスペーサーを作って取り付けましたよ。

(後日、もっとちゃんとしたスペーサーを作らなくては。)

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これでなんとか使用できるようになりましたね。

 

オリジナルの雰囲気を壊さない良いバンドです。

 

今回のラドウェザー製モデルには、スントの替バンドがシャフトも含めて使用できました。

 

バンドが入手できなくて困っているあなたは、スントでの交換をお勧めします。

 

読んでいただき、ありがとうございました。

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