今回は、大正から昭和初期にかけて製造された旧日本海軍軽巡洋艦の陶器製文鎮を分析します。
残念ながら艦種不明(マニアのあなたなら瞬時に識別できるかも?)ですが、面白い一品ですね。
何かの景品でしょうか?
部分的に欠けや汚れがありますが、程度は良い方ですよ!
目次
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 旧日本海軍巡洋艦文鎮(陶器製)とは?
ところで皆さんは、「ウォーターライン・シリーズ」という艦艇プラモデル(死語?)をご存知ですか?
元々、静岡に本社を持つ国内有名模型メーカー4社タッグを組み1/700という小スケール(縮尺)で旧日本海軍の艦艇を製造したのが始まりでした。
メーカーによって製品の質に差がありましたが、メーカーの壁を超えた協力の基、勇名を馳せた艦艇がほとんど揃った姿は圧巻で、多くの艦艇モデラーを魅了しましたね。
この艦艇プラモデルの特徴は、それまでのものと比べ艦船の吃水線(水や海に浸かっている境界線)から下がありませんでした。
文字通り水面以上の上部構造物のみだったので、棚などに置いても安定し、洋上のディオラマ(情景模型)を制作することもできましたね。
そんなウォーターライン・シリーズですが、私はこんな形式のモデルはプラモデルが最初だと思っていました。
でも遥か以前から同じような着想はあったみたいですね。
今回のモデルは、旧日本海軍の巡洋艦を模した文鎮で、吃水線から上のみを製陶してありました。
面白い文鎮です。
(これを機会に軍艦文鎮を集めようとさえ思ったくらいです。←天性のコレクター?)
さてさて、それはどんな文鎮なのでしょうか?
今回は、旧帝国海軍マニアのみならず、「艦これ」マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真
全体
左斜め前方
右斜め後方
左側面
右側面
上面
下面
欠けがあります。
何かシールも。
艦橋付近細部
後方
じつは…3隻あります!
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 その特徴とは?
本体は陶器製で、同じ形の製品が沢山あることから、型抜きが使用されているようです。
土は、白い上品なもので下面を除き青色の釉薬がかけられています。
この釉薬が、窪みや奥まったところに溜まって細部を浮かび上がらせるとともに、立体感を出していますよ。
製品によっては、焼成にともなう変形で、下面が反ったものも見受けられますね。
デザインは、
・3本煙突
・比較的小口径の艦砲を多数装備
していることから、軽巡洋艦と判断しましたが、艦種艦名は不明です。
(不勉強で申し訳ありません。)
陶器の量産品ということで、時代を考えると、とても精密な文鎮と言えそうですね。
4 製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1900年代
・製造場所 日本
・契約会社 日本
・製造会社 〃
・材 質 陶土
・各部のサイズ 長さ 約180ミリ
幅 約35ミリ
高さ 約40ミリ
・状 態 中古良品
・官民区分 民生品
・入手場所 名古屋の骨董市
・入手難易度 3(困難)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
5 まとめ
軍艦といえば、何かメカニカルで勇ましいイメージがありますが、陶器製のこの文鎮は、どこかユーモラスですね。
デスクや本棚の飾りに使うと面白いかも。
総陶器製なので、文鎮としては少々軽くて心許ないですね。
(そのせいでしょうか?太平洋戦争前からは、より精密で重い金属製の物が主流になりました。)
でもこんな文鎮があったら、習字(死語2?)の時間も、もっとテンション上がったかもしれませんね。
それはともかくこの文鎮は、型抜き式で同じような製品が沢山製造されたので、方々で見掛けます。
でも程度の悪いものもありますし、年々価格が上がっていますね。
入手する場合は、骨董品店よりネットオークションやフリマの方が比較的安価なので利用すると良いでしょう。
最近「馬娘」に押されて下火になりつつありますが、「艦これ」マニアのあなたには、ぜひ入手してほしいですね!
今回は、時代と材質を考えると、とてもよくできた陶器製の軍艦文鎮を分析しました。
いやー軍事グッズも本当に面白いですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240601更新)
参考:旧日本海軍関連の記事はこちらです。⬇︎
スポンサーリンク
スポンサーリンク
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
タミヤ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.318 日本海軍 軽巡洋艦 木曽 プラモデル 31318
フジミ模型 1/700 特シリーズ No.85 日本海軍軽巡洋艦 北上 昭和20年 プラモデル 特85
日本海軍軽巡洋艦1/700マスターモデリングガイド: やっぱり軽巡が作りたい!
MODEL Art (モデル アート) 増刊 帝国海軍軽巡洋艦 総ざらい 2014年 10月号 [雑誌]
スポンサーリンク