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悲運な迷彩服!【自衛隊装備品】航空自衛隊砂漠用迷彩ユニフォーム(湾岸戦争タイプ・モデル品)とは? 0500 🇯🇵 ミリタリー

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今回は、航空自衛隊が採用したものの、想定していた場所では使用されずに終わってしまった悲運(?)な迷彩服を分析します。

ひょんな事から国会で取り上げられ、大問題に発展したのは記憶に新しいところですね。

残念ながらモデル品ですが、それでもこうしてあなたにお伝えできることができて、本当に嬉しいです。

今回のアイテムもデッドストックですよ!

   目次

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1  航空自衛隊砂漠用迷彩ユニフォーム(湾岸戦争タイプ・モデル品)とは?

1991年から始まった湾岸戦争ですが、日本は最後まで自衛隊を派遣しませんでした。

(アメリカの圧力がめちゃ酷かったですね。)

 

でも航空自衛隊には邦人輸送の任務が付与され、急いで準備が進められていましたよ。

 

そして航空機や人員の手配に加え、なんと専用の迷彩服も急遽開発されました。

(当時の防衛庁は仕事が早かったですね。)

 

ところが戦争が予想以上に早く終わってしまったり、トルコの民航が危険を冒して邦人を輸送してくれた事から、航空自衛隊の派遣はキャンセル。

 

そのため折角開発した迷彩服は、なんと一回も使用されずに倉庫の肥やしとなっていました。

 

その後、航空自衛隊の幹部候補生学校に保管場所を替えて、学生の戦闘訓練用として余生を送ることに。

 

しかしその訓練風景がある雑誌に載ると、早速共産党からクレームをつけられました。

 

折しもイラク戦争が始まった頃だったので、「自衛隊は砂漠戦用の訓練をしているのか?」との嫌疑を掛けられます。

(本当は、一種の廃棄物再利用だったのですが…。言いがかりも甚だしいですね。)

自衛隊が砂漠型迷彩服/吉岡議員追及/防衛庁は答弁不能に

www.jcp.or.jp

それにしても、防衛庁(当時)側が答弁不能に陥るなんて…当時の偉〜い方々が全く現場を見ていなかった…というのがよくわかりますね。

 

あらぬ嫌疑をかけられた迷彩服の方こそ迷惑です。😠

 

一方製造に携わったメーカーは、この迷彩服の量産体制に入っていたものの、突如の注文キャンセルで迷彩生地が余剰となり、仕方なくモデル品として何着か製造したり、小物にして虎口を凌いだのでした。

(政府からのキャンセル料とかは支払われたのでしょうか?…ないですよね😞)

 

今回のモデルは、そんなふうにして市中に出回ったモデル品の迷彩服になります。

 

さてさて、それはどんな迷彩服なのでしょうか?

 

今回は、自衛隊装備品マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  全体及び細部写真です!

上衣

前面
4ポケットのジャケットタイプですね。
航空自衛隊野戦用迷彩服と同じです。f:id:akmuzifal6489:20200830102029j:image

 

背面
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前面裏側
内ポケットはありません。
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背面裏側
迷彩は裏側に透けていません。
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エポレット
テーパー付きのクサビ型です。
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胸ポケット
ボタンで開閉
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腰ポケット
こちらもボタンで開閉
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左袖のペンポケット
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袖はテーパー付き
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袖口
マチ付きでボタンで開閉・調整
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サイズスタンプ
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タグ
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背中のラインングは下部がフリーです。
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各ポケットには、ちゃんと力布が!
丁寧な仕事ですね。
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下衣

前面
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背面
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前面裏側
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背面裏側
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前合わせはジッパーとボタンです。
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サイズスタンプ
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タグ
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右側面レイアウト
ポケットは膝ポケットのみです。
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膝ポケット
ボタンで開閉
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膝には補強生地が。
でもアメリカ軍などとは違って裏側に縫い付けられていますね。
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メインのボタン(大)
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おまけ

同じ生地で製造された巾着袋💕
現在ではこれも稀少品?
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3  その特徴とは?

迷彩はデザートピンクの生地にタン、濃淡2色のブラウンで葉や雲型を描き、ブラックの斑点を施した5色迷彩です。

 

でも、ブラウンの明度差が殆どないので遠目には4色迷彩に見えるのが特徴です。

 

迷彩のパターンは、ブラックの斑点を除き、陸上自衛隊の旧迷彩服(1型迷彩:通称熊笹迷彩)の量産型と同じですね。

 

どうやらアメリカ陸軍砂漠用迷彩ジャケット(チョコチップ)を参考に、陸上自衛隊迷彩服1型の製造工程を利用して作られたようです。

(ブラックの斑点が如実にそれを表していますね。でもベージュの斑点は省略!)

 

迷彩が陸上自衛隊迷彩服1型(量産型)のパターンという根拠

 

まず今回のモデルのの部分に注目してください。
ワンコとプテラノドン(いずれも仮称)のパターンが見えます。
ワンコのパターンf:id:akmuzifal6489:20200830104610j:image

プテラノドンのパターン
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⬆︎上記の2パターンは陸上自衛隊の迷彩服1型(量産型)のパターンに合致していますね。⬇︎

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どうやらプリントローラーは同じものを使用しているようです。

 

生地も航空自衛隊や陸上自衛隊の作業服(戦闘服)のようにコットンとビニロンの混紡でツイルです。

 

肌触りは良いのですが、通気性がやや悪いですね。

(もっとも、乾燥した地域ではあまり問題にならなかったのかもしれませんね。)

 

デザインは後の航空自衛隊野戦用迷彩服と同じように、上衣がエポレット付き、前合わせがボタン、胸ポケット×2、腰ポケット×2。

 

下衣は膝ポケット×2です。

 

全体的に縫製は正確で、強度も十分ですね。

 

さすが日本製、いい仕事しています。

 

注意したいのは、実寸を見ていただけるとわかりますが、旧作業服のサイズになっています。

 

現行より小さいサイズになりますよ。

4  製造とサイズのデータです!

製造・契約年度 1990年代

製造場所    日本

契約会社    日本

製造会社     〃

材  質    コットン

        ビニロン 

表記サイズ   1

       (日本人のL)

各部のサイズ(平置)

        上衣

       着丈 約76cm

       肩幅 約46cmcm

       身幅 約58cm

       袖丈 約59cm

          下衣

     ウエスト 約44cm

       股上 約35cm

       股下 約77cm

       裾幅 約23cm

       着丈 約108cm

状  態   デッドストック

官民区分   民生品

入手場所   東京の専門店

入手難易度  5(まず無理)

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5  まとめ

実際に使用されることはありませんでしたが、一着の迷彩服としてみた場合、砂漠などの乾燥地帯では、ある程度効果があるのではないでしょうか?

 

急ごしらえとはいえ、色調がとても良いですね。

(ブラックの斑点以外は…。)

 

日本でもフィールドや季節を選ぶと、あるいは使える迷彩かもしれません。

 

でも今回のモデルは、モデル品とはいえ、製造された時点から絶滅危惧種です。

 

もう目にすることはないでしょう!

 

それでも、もし出るとしたらメーカーによる再販か、マニアからの放出しかなさそうです。

(どこかに売れ残っているこもあるかも。)

 

もし入手できても、大切に保管しておくことをおすすめします。

 

何故なら、モデル品とはいえ歴史の大切な証人なのですから。

 

今回は、折角開発されたのに日の目を見る事なく廃止されてしまった航空自衛隊悲運の砂漠用迷彩ユニフォームを分析しました。

 

いやーモデル品も本当に面白いですね!

 

それでは、また次回をお楽しみに!

(20221226更新)

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参考:他の航空自衛隊迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

  ✳︎     ✳︎     ✳︎

今回もTwitterで恐ろしい画像を見つけました。

壁の向こう側から飛んできたように見えますね。

幸いゆっくり走ってたようなので、被害は最小限に抑えられたようです。

 

でも100km/hくらいの速度だったら人命に関わっていたかもしれませんね。

 

高速道路を走行する場合は、いろんな事を想定して、予め腹案を持っておきましょう!

 

読んでいただき、ありがとうございました。

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