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特殊な機能あり!【イギリス軍装備品】陸軍迷彩バックパック(ラックサック・DPM・ショートタイプ)とは?0874 🇬🇧 ミリタリー

 

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今回は、2000年代のイギリス陸軍バックパック(ラックサック)を分析します。

やや短くて容量が40L程度のタイプですね。

イギリス軍バックパックに特有な面白い機能があることで有名ですね。

中古品で汚れや痛みがありますが、程度は良好ですよ!

   目次

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1  イギリス陸軍迷彩バックパック(ラックサック・DPM・ショートタイプ)とは?

映画「プラトーン」の冒頭で、チャーリーシーン演じる新兵がジャングルをパトロール中に、バテてしまうシーンがありました。

 

その新兵は驚くことに、ありとあらゆる私物をバックパックに詰め込み、パトロールに参加していたのですね。

(新兵あるあるですね。陸上自衛隊では出発前にパックの内容物を必ず分隊長が点検していましたが…。)

 

戦場に多くの弾薬や荷物を持って行くのは、戦闘や生活が楽になる反面、パックが重くなり逆に戦闘に支障が出る場合もあります。

 

世界中の歩兵は、「何をどれだけ持って歩くか?」というこを考えるのが、一つの課題なんですね。

 

しかし多くの場合、支給されるバックパックは一種類で、往々にして「帯に短し、襷に長し」状態の場合が多いです。

 

「ベースキャンプまでは、多量の荷物を運べ、しかもパトロールなどでは、必要最小限の荷物を運べるようにしたい…」

 

そんな矛盾する要求に対し、イギリス軍が出した答えが今回のモデルです。

 

ある意味、画期的なバックパックと言えますね。

 

イギリス軍は「ラックサック」と呼んでいます。

 

最初はOG(オリーブグリーン)の大きいモデルしかありませんでしたが、1990年代からはDPMやサイズ違いのモデルも加わりましたよ。

 

さてさて、それはどんなバックパックなのでしょうか?

 

今回は、イギリス軍装備マニアのみならず、引きずるキャリーバッグに違和感をお持ちのあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  バックパックの全体及び細部写真

背面

コンパートメントは、大きく上蓋パウチ、左右パウチ、本体、本体下部の小パウチの5箇所に分かれています。

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前面

ショルダーストラップの他、ウエストべウトも装備されています。

でもチェストストラップはありません。
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上面

左右のパウチの大きさが違っていますが同じ規格です。

上蓋にはループが縫い付けられています。
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底面

ループが設けられていますね。
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左側面

左右パウチ側面にもループが。
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右側面
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本体にはOGの内蓋もあります。

2本のドローコードを装備。
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上蓋裏側にもジッパーがあって、薄い荷物を収納できます。
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本体タグ

品名は「ラックサック」

対赤外線仕様です。

2003年度契約品
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タグしたの記名札?

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本体はシンプルな一本の「筒」ですね。

前面側(背中側)にダットファスナーで開閉するポケットが!
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中にはアルミ製のフレームが入っていました。

(フレーム縦3本は可動します。)

自分の身体に応じて、曲がり具合を変更できるのは嬉しいですね。
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上蓋のパウチは右側にジッパーあり。

これならパックを前後に傾けても、内容物が落下するということがないですね。
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本体背面にあるパウチ

こちらは蓋付きで、ジッパーとマジックテープで開閉

でも、ここに重いものを入れるとバランスが悪くなります。

イギリス陸軍迷彩バックパック(ラックサック)背面小パウチ

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左右のパウチ

こちらもジッパーで開閉
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ウエストベルト

クイックリリースバックル付き

腰骨あたりには厚いパットが準備されています。
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ショルダーストラップ取り付け

頑丈そのものですが…。
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勿論現代のバックパックなので、ショルダーストラップ上にもパック密着用ストラップがあります。

ショルダーストラップの間にはハンドルもあります。
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各部のジッパーは同じメーカー

イギリス軍官給品に多く使用されているメーカーですね。
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左右パウチの面白い機能

よくみるとジッパーで取り付けられています。
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そのため取り外すことができます。

よくみると、縦方向しかジッパーがなく、パウチとパック本体には縦の隙間(スリット)があります。

(ここにスキーなどを挿せますね。)
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しかも左右のパウチをジッパーで連結させることもできます。

上下の小さいクイックリリースバックルに注意。
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バッグに付属のヨーク(一種のサスペンダー)表と裏

これにもクイックリリースバックルがありますね。
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左右パウチの上部にあるバックルをヨークのバックルに取り付け…
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左右パウチのバックにショルダーストラップのバックルを取り付けます。
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最後にヨーク下部のバックルを取り付けると…
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容量の小さいパックに早替わり!

驚くことに、ウエストベルトまで装備されています。
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この当時のクイックリリースバックルは、ごく一般的な型式。
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左右パウチのタグと記名札

パウチは2006年度契約品です。
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ヨークのタグと記名札

ヨークは1995年度契約品です。

完全なセットで払い下げられるわけではないようです。
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3  その特徴とは?

パックの生地はDPMパターンのコーデュラーナイロン製で、対赤外線対策が施されています。

 

防水仕様ですが古い製品のため、現時点では内側コーティングの加水分解が始まっていますね。

(お湯で溶かした重曹で優しく拭いてあげましょう!)

 

パック本体は、縦長の単純な筒でとてもシンプルです。

(ジッパーによるコンパートメントの区分は破損の原因…という考え方によります。)

 

でも、上蓋本体と上部にパウチ、左右パウチ、背面下部に小パウチがあり総合的な容量は40Lくらいになっていますね。

 

背の部分には、アルミニウム製のフレームが内蔵されています。

(いわゆる「インターナルフレームパック」という種類ですね。)

 

これは取り出して任意に曲げることにより、オーナーの身体に合わせることができます。

 

ショルダーストラップとウエストベルトは、分厚いパット内蔵で身体に対する負担を軽減しています。

 

またMOLLEの概念も導入されていて、各部にループが縫い付けられていますよ。

 

面白いのは、左右のパウチを取り外し連結させ、付属のヨークを取り付けることにより、戦闘用の小容量バックパックになるところです。

 

なかなか考えられて設計されていますね。

 

全体的な縫製は、頑丈そのもので、過酷な仕様にも耐えられそうですよ。 

4  製造とサイズのデータ

・製造又は契約年度 2000年代

・製造場所     イギリス

・契約会社     イギリス

・製造会社      〃

・材  質     ナイロン

          アルミニウム

          強化プラスティック

・各部のサイズ   全高 約52センチ

          全幅 約52センチ

         奥行き 約28センチ

・状  態     中古良品

・官民区分     官給品

・入手場所     東京の専門店

・入手難易度    2(やや困難)

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5  まとめ

登山が趣味のあなたには常識ですが、現在のバックパックは縦長が主流ですね。

 

最もバランスが良く、かつ身体への負担も少ないようです。

(かつてのキスリングは本当に疲れましたね😓)

 

今回のモデルも左右のパウチを外してしまうと、とてもバランスが良くなりますよ。

 

予め左右のパウチはヨークとともに戦闘用として組んでおき、沢山の荷物を運ぶ際にはパック本体を使用する…そんなふうに用途に分けて使用できるのが強みですね。

 

ところで、実際に今回のモデル(フル装備)に約30kgの荷物を入れて、1時間ほど歩いてみました。

 

しかし担いだ最初の段階で、とても違和感がありましたよ。

 

背中と荷物が離れている…そんな印象を持ちました。

(密着用ストラップを最大に締めても変わらず…。)

 

また、ショルダーストラップは締め付けると、肩を左右に引っ張られる感じがしました。

 

できればチェストストラップを別に準備したほうが良いかもしれません。

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背負い心地だけで言えば、1980年代のクルセイダー型バックパックが優れているように思いました。

 

でも、パックの容量は2〜3泊用には必要十分ですし、駐車場からキャンプサイトまでという短い時間なら問題は少ないかもしれませんね。

 

サバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測、キャンプなどの荷物運搬用に使ってみては?

(ただし置き忘れると、見つからなくなる恐れあり。)

 

また北アルプス登山では、涸沢までフル装備で登り、前穂高岳や奥穂高岳にはサイドパウチをアタックパックとして使用するなど、柔軟に使用できそうですよ。

 

幸いにも、中古品なら大手通販サイトでも取り扱っていて入手は容易です。

 

ただしパック本体に加え、サイドパウチやヨークの存在と程度も確認して購入しましょう!

 

またオークションサイトでは、時々デッドストックも出品されています。

 

探しているあなたは覗いてみましょう!

 

今回は、イギリス陸軍の用途に応じて変更できる便利なバックパックを分析しました。

次回も、イギリス軍つながりで特殊なバッグを分析します。

お楽しみに!

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参考:他国のバックパックに関する記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

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👜ミリタリーバッグ(Bag&backpack) カテゴリーの記事一覧

www.military-spec-an.com

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読んでいただき、ありがとうございました。

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