今回は、1990年代のアメリカ軍M65フィールドジャケットを分析します。
M65フィールドジャケットは、既に何種類か分析していますが、今回のモデルは砂漠(デザート)用迷彩のモデルになります。
実はM65フィールドジャケットにまつわる「謎」があって、これにについても触れてみたいと思います。
今回のアイテムは、中古で残念ポイントもありますが、空軍仕様のパッチ付きの極上品ですよ!
目次
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1 アメリカ軍M65フィールドジャケット(デザートパターン・空軍仕様)とは?
もはや何の説明も必要のないくらい有名かつ有能なM65フィールドジャケット。
本家のアメリカ軍のみならず、テロリストにも大人気で、かのアラブ系テロリストも普通に着用していましたね。
つまりそれだけ機能的で温かく、「使える衣類」だったことなのです。
そんなM65フィールドジャケットですが、実は今もってなお、いくつかの「謎」があることでも知られています。
それはともかく、今回のモデルは砂漠用の有名な迷彩パターンが採用された、イラク戦争当時のものになります。
さてさて、それはどんなM65フィールドジャケットなのでしょうか?
今回は、M65フィールドジャケットマニアのみならず、デザート装備マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
ほぼ全面にライニングあり。
背面裏側
前合わせはジッパーと ダットファスナーです。
タグ
1991年度契約品です。
ユニセックス表示ですね。
襟周りレイアウト
襟はチンストラップで立てることができます。
チンストラップは、専用のテープ製
エポレット
テーパーなしのクサビ型
胸ポケット
ダットファスナーで開閉
腰ポケット
こちらも ダットファスナーで開閉
左ポケット上の空軍タグ
袖
立体裁断
袖口はマジックテープで調整・開閉
例の三角生地もありますね。
階級章
両袖にあります。
軍曹さんですね。
背中にはアクションプリーツ付き
今回のモデルはジッパーのプルタブを紛失していました。😭
(作動は問題なし。)
ライナー用ボタンとウエストのドローコード
裾のドローコード
襟の裏にはジッパーが。
メーカーはMILSPECをクリアした「YKK」製
(メインジッパーも同じです。)
襟の中には簡易フードがあります。
ちゃんと迷彩生地(ポプリン)ですね。
フード前面にはドローコードを内蔵
勿論フード付け根には伸縮性のある生地を使用。
(ちゃんとタンなのが良いですね。)
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3 その特徴とは?
今回のモデルは、その細部からM65フィールドジャケットにおける4番目に相当するモデルですね。
迷彩は、通称コーヒーステイン(コーヒーの染み)とされる、有名なもので、湾岸戦争当時に多用された通称チョコチップクッキー迷彩の後継になります。
配色は、デザートピンクをベースに、タンとブラウンで雲型と影を描いていますよ。
のっぺりとした本当の砂漠では効果を発揮しそうな迷彩ですね。
生地は、通常のM65フィールドジャケットと同じく、コットンとナイロンのサテンで、厚く防風性能が高いです。
デザインは、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2で、ほぼ全面にライニングがあります。
生地とライニングで、これだけでもかなり暖かいのですが、内側にはライナーが取り付けられるよう、専用のボタンが設けられていますよ。
勿論、襟内の簡易フード、袖口の三角生地もちゃんとありますね。
全体的な縫製は、アメリカ軍スタンダードとも言える、少々雑ですが強度は抜群な仕立てです。
今回いのモデルは、サイズがM–Rですが、一般的な他のM65フィールドジャケットと同様のサイズ感です。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1991年
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 コットン
ナイロン
表記サイズ FORCEM-R
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約80cm
肩幅 約50cm
身幅 約62cm
袖丈 約63cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 沖縄の専門店
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
今回のモデルは、オーソドックスな砂漠用迷彩なので、日本での使用は季節やフィールドを限定されそうですね。
そこで、防寒着ということで冬場のファッションに使用してみてはいかがでしょうか?
勿論、コレクションにも最適ですよ。
さて、先にお話ししたM65フィールドジャケットの「謎」ですが、実はM65フィールドジャケット官給品で砂漠用迷彩は、この「コーヒーステイン」しかないのです。
湾岸戦争時のいわゆる「チョコチップクッキー」生地のM65フィールドジャケット(官給品)は何故か存在しないのですよね。
(数は少ないですが、民生品にはありました。)
この理由については「砂漠で気温が下がるのは夜のみで、夜なら迷彩の必要性があまりなかった」ことから、防寒用衣類としてはウッドランド迷彩のM65やナイトデザートパーカーなどが使用されたという説がありますね。
でも日の出すぐは、ウッドランドやナイトデザートでは、予想以上に目立つのが問題となり、次の湾岸戦争後のモデルではコーヒーステインのM65フィールドジャケットが正式に造られたのではないでしょうか?
(その証拠に、ナイトザートパーカーは、湾岸戦争後のイラク戦争では限定的使用でしたね。)
真相は例によって不明ですが、考えるのが楽しいですね。
さて、今回のモデルですが、まだまだ払い下げられていて、しばらくは入手は可能のようです。
世界のデザート装備コレクションには、なくてはならないアイテムなので、あなたにもぜひ入手してほしいですね。
今回は、アメリカ軍がイラク戦争で使用したデザートパターンのM65フィールドジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240324更新)
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参考:他のアメリカ軍M65フィールドジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
www.military-spec-an.comwww.military-spec-an.com
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読んでいただき、ありがとうございました。
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