今回は、1980年代のアメリカ軍ユーティリティ(汎用)ユニフォームを分析します。
航空自衛隊でいうところの作業服に相当する装備です。
伝統的なデザインですが、生地の材質が変更されていますね。
メインのユニフォームは、あまり使用感のない極上品ですよ!
目次
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1 アメリカ軍ユーティリティユニフォーム(OG-507・空軍仕様)とは?
アメリカ軍は、第二次大戦中にHBT(ヘリンボーンツイル:杉綾織)のユーティリティジャケットとトラウザースを採用していました。
しかし1950年代には、生地をコットンサテンに変更した「OG-107」というモデルに変更されました。
これらの衣類は、各種作業、戦闘などに多く使用されましたね。
かのベトナム戦争でも、最初の頃は熱帯専用の「トロピカルコンバットユニフォーム」がまだなくて「OG-107」が主体でしたね。
これは、日本にもファンが多くて、特に初期型は大人気のアイテムになっています。
今回のモデルは、その「OG-107」の現代版または後継ともいえる物です。
生地を変更して軽量化しているのが特徴です。
また、生地のカラーも僅かに変更されているようですね
ウッドランド迷彩のBDU(バトルドレスユニフォーム)の支給に伴い、次第に姿を消していきました。
(今でも存在しているのでしょうか?)
さてさて、それはどんなユニフォームなのでしょうか?
今回はミリタリーマニアのみならず、ファッションリーダーのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
シャツ
前面
シンプルなシャツですね。
ポケットやポケットフラップの形状は「OG-107」の後期型を踏襲しているようです。
背面
前面裏側
背面裏側
裾がストレートなので、トラウザース外に出していても違和感がないですね。
襟周辺
各種パッチ(ワッペン)はサブデュード(低視認性)タイプです。
タグ①
タグ②
1987年度契約品です。
右胸ポケット
ボタンで開閉
左胸ポケット
こちらもボタンで開閉
ポケットフラップには二箇所のスリットあり。
(白いものは私の指先です。)
袖
袖口はボタンで開閉
トラウザース
前面
こちらもシンプルなデザインです。
メーカーや製造時期が違うのか、シャツと生地の感じが違っていますね。
背面
前面裏側
背面裏側
ウエスト周辺
前合わせはジッパーとボタンです。
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臀部のポケット
ジッパー刻印は「IDEAL」
ボタンは両面使えるBDUタイプ
(申し訳ありません。少々ピントがあっていません。)
おまけ
鬼モデルながら別のシャツ
こちらはパッチ(ワッペン)が沢山付属。
襟周り
タグ⑤
タグ⑥
右胸ポケットのパッチ
今回のモデルはポケットが生きていました。
(場合によっては、ポケット生地ごと縫い付けられていることも…。😅)
左胸ポケット
こちらもポケットは生きています。
先のモデルとポケットフラップのスリット間隔が違いますね。
右胸パッチ
左胸パッチ
何かの資格パッチでしょうか?
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3 その特徴とは?
生地はOG(オリーブグリーン)というものの、どちらかというとOD(オリーブドラブ)に近いですね。
コットンとポリエステル混紡のツイルなので、軽量で水に濡れても乾燥が早いです。
デザインは、シャツがエポレットなしの胸ポケット×2。
トラウザースは左右のスラントポケット×2、臀部のポケット×2です。
上下とも、とてもシンプルなデザインですね。
今回は準備できませんでしが、半袖のモデルもありますよ。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1987年
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 16 1/2×33
36×33
(日本人のXL)
各部のサイズ(平置)
シャツ
着丈 約79cm
肩幅 約46cm
身幅 約63cm
袖丈 約64cm
トラウザース
ウエスト 約44cm
股上 約36cm
股下 約83cm
着丈 約115cm
裾幅 約20cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
パッチ(ワッペン)の有無はともかく、地味なカラーながらシンプルで飽きのこないデザインは、現代では貴重な存在かもしれません。
普段着にも問題なく使用できますし、各種カスタムも可能ですね。
ただこのモデルは、かつての「OGー107」ほどの人気がありません。
それは、ひとえにその生産量と生地の質なのかもしれませんね。
全てコットン製だった「OG-107」は、使うほど生地が柔らかくなり、独特の風合いになっていくのが魅力でした。
また、吸湿性も良く、着ていて気持ちよかったですよね。
でも、この「OG-507」も捨てたものではありません。
洗濯しても、生地がパリっとしていてアイロンを当てなくても、シワが寄らないところが良いですね。
(品名にある「DURA PRESS」は自衛隊でいうところの「ノーアイロン」のような意味でしょうか?)
使える軍物衣類と言えるでしょう。
一頃は、ブレーンタイプ(パッチが一切付いていないタイプ)のデッドストックが溢れていましたが、最近はやや少なくなってきたようです。
…とは言え、まだまだ入手可能ですので、安心してください。
迷彩服が必要不可欠なサバイバルゲームや、野鳥観測、狩猟などには使用は難しいかもしれませんが、そのシンプルさを活かして、ファッションに取り入れてみてはどうでしょうか?
既にファッション誌には、多くのコーディネート例が紹介されていますよ。
(はてなブログ内にも記事にしている方がいますね。)
ミリタリーマニア以外のあなたにもおすすめですよ!
今回は、アメリカ軍のファッションにも使えるユーティリティユニフォームを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240116更新)
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参考:ベトナム戦争当時のOG-107ユーティリティジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
今回のモデルと同じ頃に支給され始めたウッドランド戦闘服に関する記事はこちらです。⬇︎
他の単色服に関する記事はこちらです。⬇︎
他のアメリカ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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