こんにちは!
今回は、当ブログでも人気の高いアメリカ軍ユーティリティシャツを分析します。
シリーズの中でも一番最初に量産されたモデルではないかと思われます。
残念ポイントもありますが、とても貴重なものですよ!
目次
- 1 アメリカ軍ユーティリティシャツ(OG–107・1st・カスタム品)とは?
- 2 アメリカ軍ユーティリティシャツ(OG–107・1st・カスタム品)の全体及び細部写真
- 3 アメリカ軍ユーティリティシャツ(OG–107・1st・カスタム品)の特徴とは?
- 4 アメリカ軍ユーティリティシャツ(OG–107・1st・カスタム品)の製造とサイズのデータ
- 5 アメリカ軍ユーティリティシャツ(OG–107・1st・カスタム品)まとめ
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1 アメリカ軍ユーティリティシャツ(OG–107・1st・カスタム品)とは?
第二次大戦中のアメリカ陸軍(航空隊も含む)と海兵隊で使用されていたユーティリティユニフォームの生地はHBT(ヘリンボーンツイル:杉綾織)でした。
この生地は軽量で丈夫でしたが、通常の生地に比べてコストが掛かることが難点でしたね。
特に兵士の多いアメリカ軍では悩みの種でした。
そのため戦後、生地やデザインが見直されて新しいモデルが製造されます。
それがいわゆる「OG–107」というユーティリティ・ユニフォームでした。
今回のモデルは、そな中でもおそらく最も初期のモデルであろうと思われます。
品名やOG–107の表記が、少々古いタイプなのが面白いですね。
さてさて、それはどんなシャツ(今回の品名はジャケットですが…)なのでしょうか?
今回は、アメリカ軍マニアのみならずベトナム戦争マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
(一部カスタムあり。)
2 アメリカ軍ユーティリティシャツ(OG–107・1st・カスタム品)の全体及び細部写真
前面
背面
前面裏側
背面裏側
サイズ及びデータスタンプ(ステンシル?)
認識番号(?)が記入されていますね。
その拡大
表記方法は、第二次大戦〜朝鮮戦争時代のものですね。
品名はジャケットになっています。
後のモデルのように簡略された表記ではないところに注意。
多くの書籍には1950年代に開発されたとありますが、設計は1947年だったのかもしれませんね。
右胸ポケット
ボタンで開閉
左胸ポケット
ボタンで開閉
ポケット内にペンポケットがあります。
(でもポケットフラップにスリットはありません。)
USARMYタグはサブデュード(低視認性)です。
袖は消極的な方法で幅が詰められています。
縫うだけなら復元できますが、一部接着剤が…😞
左袖上部にもサブデュードのパッチ(ワッペン)が。
オリジナルだとすると、ベトナム戦争に用いられたものでしょうか?
ネームタグは外されていました。
(かなり褪色していますね。)
アメリカ軍ユーティリティユニフォームボタンの流れ。
(左から古い順です。)
今回のモデルに使用されているボタンは、一番左側のタイプで、濃いブラウンのプラスティック製です。
最も古いタイプですね。
おまけ
同じく1stのかなり使い込んだモデル
(スタンプなどが薄まっているモデル。近日分析予定)
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3 アメリカ軍ユーティリティシャツ(OG–107・1st・カスタム品)の特徴とは?
生地はOG(オリーブグリーン)で、シェイド(色合い)ナンバーが「107」…であるとスタンプ(ステンシル?)で記載されています。
後のモデルでは、単純に「OG–107」としか表記されていませんが、本来はこういう意味なのですね。
コットン製のサテンでやや硬く重量がありますが、丈夫そうな生地です。
この生地は、洗濯を繰り返すことにより、次第に柔らかくなっていくようですが、同時に褪色も始まってきます。
デザインは、エポレットなしの胸ポケット×2で、とてもシンプルです。
今回のモデルは、袖の幅を縫い付けとボンドで絞ってありました。
(アメリカ軍衣料では、時々階級章などもボンドで接着してあったりするので閉口しますね。)
おそらく、部隊内で簡易的にカスタム化したようです。😞
また、サイズ表記は後のモデルのようにタグではなく、全てスタンプ(またはステンシル?)で記載されています。
記載内容が、大戦中のものに似ていますね。
その中にPATT…1947という数字があります。
これは、おそらく1947年にパテント(まさか特許ではないと思いますが?)を取ったという意味ではないでしょうか?
(つまり、1947年には既に設計が完成していたのではないかと推測しています。)
このスタンプ表示のモデルが、最初期型の一大特徴ですね。
(記載方法にはバリエーションあり。)
全体的な縫製は、アメリカ軍スタンダードで、やや雑ですが頑丈です。
4 アメリカ軍ユーティリティシャツ(OG–107・1st・カスタム品)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1950年代
・製造場所 アメリカ
・契約会社 アメリカ
・製造会社 〃
・材質 コットン
・表記サイズ M
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約75センチ
肩幅 約49センチ
身幅 約58センチ
袖丈 約61センチ
・状態 中古並品
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
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5 アメリカ軍ユーティリティシャツ(OG–107・1st・カスタム品)まとめ
今回のモデルに施されたカスタム化はとても残念で、ボンドを用いているため復元は困難な状況です。
…本来なら、プレーンなデッドストックを分析したいところでしたが、やはり1stは品数が少ない(もう残っていない。)ですね。
(今回は仕方なく、何よりデータ表記を優先させるために、このモデルを分析してみました。)
いつか1stのデッドストックを入手したいですね。
結局このユーティリティシャツは、ポケットフラップと袖口のデザインが変更される3rdモデル採用まで、ほぼこのまま量産されました。
当初は陸軍専用だったみたいですが、ベトナム戦争突入と戦力の拡大によって、空軍や海兵隊でも使用されるようになりましたね。
実際にこのシャツを着用すると、生地は厚いですが安心感もあって、肌触りも良いですね。
何よりシンプルな造りがユーザーを飽きさせないところが魅力です。
普段使いに、ファッションのベースに最適ですね。
ただし官給品は数が少なく値段が高騰しています。
購入する場合は、未使用品が確実に入手できるモデル品がおすすめですよ。
今回は、戦後に開発され長期にわたり使用されたアメリカ軍ユーティリティシャツの1stモデルを分析しました。
次回は、イギリス軍の特殊部隊用迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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参考:他のアメリカ軍ユーティリティ衣料はこちらです。⬇︎
各国のユーティリティ装備はこちらです。⬇︎
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Twitterでまたまた気になる画像を見つけました。
一旦停止どころか、減速する事なく突っ込んでくる女子高生
— 目玉おやじ (@ZRXmedama1200) 2020年9月9日
福岡県太宰府市
登り坂で15km程度しか出てなかったので、ぶつかりませんでしたが本当に危ない!気をつけてほしいです!
対向車がいたらと思うとゾッとします。怪我ではすみませんよ!#交通事故#飛び出し#福岡県#女子高生#ドラレコ pic.twitter.com/uxnbP7K5aF
女子高生は自転車を漕いでいないので、下り坂だったのでしょうか?
事故に至らず良かったです。
(免許を持っていない学生や生徒は、たまにこんな感じで走っていますね。)
もしドライブレコーダーで録画していたとしても、ここで衝突したら過失割合はやはり車が大きいのでしょうね。
あなたも運転する場合は四周を警戒して十分気をつけましょう。
私も十分に減速して走ろうと思います。
読んでいただき、ありがとうございました。
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