今回は、1990年代のアメリカ軍迷彩カバーオールを分析します。
今回のカバーオールはメカニック(整備員)用ですね。
以前、冬用のメカニック用カバーオールを分析しました。
でも今回のモデルは、その後に採用された新型のようですよ。
今回のアイテムもデッドストックです!
目次
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1 アメリカ軍メカニック用迷彩カバーオール(コーヒーステインパターン)とは?
機械って面白いですね。
例えば自転車。
何もしないとすぐに錆びてきたり、場合によっては動かなくなったりしますね。
しかし使用後、適切にメインテナンス(整備)すると、信じられないくらい耐久性が伸びたり、性能が向上したりします。
機械とメインテナンスは切っても切れない間柄なんですね。
兵器も同じです。
戦車も軍艦も戦闘機も、メインテナンスフリーはまずありないですね。
今回のモデルは、そんな軍の兵器や各種機械を整備する兵士のための、いわば作業用カバーオール(つなぎ)になります。
迷彩生地から、砂漠や乾燥地帯で使用するモデルのようです。
(各国とも、この種の作業用つなぎを支給しているみたいですが、迷彩は珍しいですね。)
さてさて、それはどんな迷彩カバーオールなのでしょうか?
今回は、迷彩服コレクターのみならず、キャンプなどで使用する作業服を探しているあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
全体前面
迷彩が独特ですね。
前面上半身
前面下半身
太いシルエットです。
全体背面
背面上半身
背面下半身
前面裏側上半身
前面裏側下半身
背面裏側上半身
背面裏側下半身
襟周りのレイアウト
タグ①
1996年度契約品
タグ②
物品票ですね。
左胸のペン用ループ
ナイロン生地のようです。
ネイムタグ用マジックテープ
前合わせはジッパーと二箇所のマジックテープです。
マジックテープは襟元に一組
ウエストに一組です。
ジッパーは上下から開くダブルジッパーです。
刻印は、勿論「YKK」
胸ポケット
パイロットスーツのように角度が付いていて、ジッパーで開閉
胸ジッパー等も「YKK」製
腰のスラントポケットですが、マジックテープで開閉するスリットもあります。
袖
ストレートで袖口はマジックテープで開閉
肘に補強生地
左袖ポケット
マジックテープで開閉
大きさから、やはりシガレットポケットでしょうか?
なんと脇にはジッパーで開閉するスリットが!
これで蒸れる日も安心?
裾
足首にはサイズ調整用のマジックテープあり。
膝には補強生地。
ヒップポケット
マジックテープで開閉
左右にあります。
股間には補強生地が。
ウエスト背面にはゴムテープが縫い付けられていました。
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3 その特徴とは?
迷彩は、デザートピンク、タンを用いて大まかな雲型を描き、ブラウンで細い雲型を描き「影」を表現しています。
細いブラウンが特徴のこの迷彩は、コーヒーステイン(コーヒーの染み)と呼ばれていますよ。
前作の砂漠用迷彩(通称:チョコチップクッキー)から比べると、かなり少ないカラーでまとめているのも特徴です。
(中東やヨーロッパの一部の国も、砂漠用として同じようなパターンを採用していますね。)
生地は、コットンとナイロンの混紡で、やや厚めのツイルです。
この生地は、デザートBDUと同じものですね。
(アメリカ軍の砂漠用迷彩服は、生地の厚いものが多いですが、やはり乾燥していて、夜は冷えるからでしょうか?)
デザインは、一見パイロットスーツに似ていますね。
構成は、エポレットなし、胸ポケット×2、腰スラントポケット×2、ヒップポケット×2ですが、腰スラントポケット内にはマジックテープで開閉するスリットがあります。
特筆すべきは、脇の下にジッパーで開閉するスリットが設けられているところです。
これで通気性は確保できそうですね。
縫製は、アメリカスタンダードともいえる、やや雑な感じですが強度は抜群です。
ハードな使用にも耐えられそうですよ。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1996年
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 コットン
ナイロン
表記サイズ M
(日本人のL〜XL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約166cm
肩幅 約50cm
身幅 約59cm
袖丈 約64cm
ウエスト 約49cm
股下 約78cm
裾幅 約25cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
今回のモデルを実際に着用してみると…アメリカ軍Mサイズなので、自分にもジャストフィットかと思いきや、かなり大きいサイズ感でした。
実際気温の高いところでは、タイト目からジャストのサイズでは、汗をかいたときに衣類が肌に密着して動きづらいですね。
それを見越しての設計でしょうか?
それともBDUなどの上に着用する事を想定しているのでしょうか?
とにかくやや大きめに作ってあるようです。
購入時には注意が必要ですね。
(一つ下のサイズを購入するのがベストかも。)
ところで、前作のチュコチップクッキー型迷彩よりも、落ち着いた雰囲気とはいえ、さすがに日本では使用できる場所や季節が限定されそうです。
しかし作業服としてみた場合、トイレは少々不便ですが、ジッパーやマジックテープで開く各ポケットは使い勝手がとても良いです。
(でも、膝左右にもポケットが欲しかったような…。)
使えるカバーオールと言えるのではないでしょうか?
幸い、最近はよく見かけるアイテムです。
おそらくアメリカ本国ではお役御免になったのでは?
(アメリカ陸軍や海兵隊もこの迷彩生地を使用していませんね。)
これからもしばらくは入手できそうですよ。
また、不人気(?)なのか、比較的安価に入手できるのも魅力です。
作業用にあなたも1着如何でしょうか?
今回は、整備員が使用するアメリカ軍迷彩カバーオール(つなぎ)を分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね。
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231015更新)
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参考:アメリカ軍の他の作業用カバーオールに関する記事はこちらです。⬇︎
各国の作業用カバーオールはこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
Twitterで面白い動画がありました。
凄い
— あ^しゅら (@asyura099852) 2020年9月5日
3815ヤード(約3.5km)の超長距離狙撃動画
発射から着弾までの時間に注目
使用弾薬 .416バレット弾 pic.twitter.com/to7miXXYPT
約3.5km先にある60センチ四方の的に当てられる銃ですね。
(名鉄新岐阜駅から直線で細畑駅までの距離に相当します…って誰もわからない例えですね。)
何回か試射をして当ててはいますが、とても難しいようです。
(距離が距離だけに、約10mm弾とはいえ、風や空気密度も関係してくるでしょうね。)
ただし、この距離からでもスナイピング可能ということは、覚えておいて損はないかもしれません。
基地警備の参考になれば幸いです。
(自衛隊にもぜひ欲しいですね。)
読んでいただき、ありがとうございました。
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