今回は、1980年代のアメリカ陸軍メカニック(整備兵・寒候期用)カバーオールを分析します。
人気のアメリカ軍衣料品の中では、マイナーなアイテムですね。
(存在を知らない方も多いのではないでしょうか?)
中古品ですが程度は極上ですよ!
目次
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1 アメリカ陸軍迷彩メカニックカバーオール(整備兵・寒候期用)とは?
機械は、それが自転車であれ最新鋭の電気自動車であれ、必ず整備が必要です。
整備しないと本来の性能が発揮できなくなったり、最悪動かなくなったりしますね。
そのため、より複雑な機械には、専用の整備員がいて各種整備をします。
勿論、軍隊も同様で各種兵器(車両や航空機)には必ず一定数の整備兵を必要とします。
今回のモデルは、富めるアメリカ軍が、そんな整備兵のために開発した冬用のカバーオール(つなぎ)になります。
(わざわざ専用の装備を開発するのは相変わらずリッチですね。)
通常の戦闘服などの上に着用するタイプのようですね。
さてさて、それはどんなカバーオールなのでしょうか?
今回はミリタリーマニアのみならず、ご自宅で愛車を整備しているあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
全体前面
前面上半身
前面下半身
全体背面
背面上半身
背面下半身
前面裏側上半身
上半身のみライニングがあります。
内ポケットはありません。
前面裏側下半身
背面裏側上半身
背面裏側下半身
前合わせはジッパーファスナーです。
タグ①
タグ②
1984年度契約品です。
右臀部にあるポケット
腰のスリット
生地のナンバリング
袖と裾
いずれもゴムを内蔵。
これで冷気をシャットアウト!
背中にはアクションプリーツが。
でも車内や機内では引っ掛かりそうですね。
ポケットジッパー
刻印は「SCOVILL」。
アメリカ空軍フライトジャケットCWU-36Pなどでも有名ですね。
メインジッパー
カバーオールですがパイロットスーツのようにダブルジッパーではありません。
ダットファスナーも同じメーカーですね。
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3 その特徴とは?
生地はOGのサテンですが、ポリエステルとレーヨンの混紡なので軽量です。
防風性能も備えていますよ。
デザインは、シンプルなカバーオールで、ポケットは右臀部にあるのみです。
両袖口と裾にはゴムを内蔵していて、狭い車内などでも引っかかりにくくしています。
(…にしては、アクションプリーツがあるのですが…😅)
上半身のみライニングがあって、ある程度の保温力もあります。
勿論腰にはスリットがあって、下に着用した衣類のポケット(一部)が使えるようになっていますよ。
(パイロットスーツなどと同じですね。)
この当時は、ウッドランド迷彩のBDU(バトルドレスユニフォーム)が全盛でした。
でも後方(戦場から離れたところ)では、単色の衣類が標準的に支給されていましたね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1984年
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 ポリエステル
レーヨン
表記サイズ S
(日本人のM〜L)
各部のサイズ(平置)
着丈 約151cm
肩幅 約45cm
身幅 約62cm
袖丈 約61cm
ウエスト 約48cm
股下 約66cm
裾幅 約13cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 岐阜の専門店
入手難易度 2(やや困難)
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アメリカ軍 OD コールドウェザー メカニック カバーオール 新品 563N
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5 まとめ
品名を見ると、メカニック用となっていますが、それ以外でも多くの場面で使用できそうなカバーオールですね。
上半身に全くポケットがないというのも、考えようによっては、サバイバルベストやコンバットベストなどを着用できます。
車やバイクの整備は勿論のこと、寒候期のサバイバルゲーム、野鳥観測、狩猟のベース医療として 使ってみるのはどうでしょう?
ジャケットを工夫すれば、寒候期の普段着やツーリングなどにも十分使えそうですね。
現在市中で出回っているものは中古品がメインですが、逆にお安く入手できるのが魅力です。
勿論、たまにですがデッドストックも見かけますよ。
(ただし高価ですね。)
秋以降の作業用衣料におすすめですよ。
今回は、ちょっと前のアメリカ軍メカニックカバーオールを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240418更新)
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参考:世界の作業用カバーオール(単色)に関する記事はこちらです。⬇︎
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* * *
今から75年前(1945年)の今日。
徳島県阿南市(当時は那賀郡)那賀川町中島の鉄橋を通過中の満員列車を、米軍艦載機2機が銃爆撃しました。
これはその当時の弾痕です。
鋼鉄の橋に穴が空いていますね。
鉄骨の一番強い所に着弾しています。
地元の人に聞いたら、橋の強度に問題がないため、わざと残してあるのだとか。
(他の弾痕は修理しています。)
橋の横にある歩道から見られますよ。
攻撃は、当時の標準的なアメリカ海軍艦載機「グラマンF-6Fヘルキャット」戦闘機が2機で行ったようです。
固定武装として、12.7mm機銃6丁、合計12丁による正確な射撃は、なんと満員の客車に向けられました。
鋼鉄をも貫通する弾丸で撃たれたら人間がどうなるのか?
考えるだけでも恐ろしいです。
ここまでやる必要があったのでしょうか?
(確かに橋や機関車は重要目標ですが…。)
驚くことに、現在までも正確な犠牲者数は判明していません。
現地は、今も昔と変わらず田舎でのんびりしています。
平和の碑
次があるなら、必ず日本を守りたいです。
絶対忘れない!
犠牲者のご冥福を心からお祈りします。
読んでいただき、ありがとうございました。
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