こんにちは!
今回は、イギリス軍デニソンスモックのモデル品を分析します。
以前にも同じようなアイテムを分析しましたが、今3つくらいの出来でしたね。
今回のモデルはアメリカ資本のパキスタン製ですよ!
目次
- 1 イギリス陸軍空挺迷彩スモック(デニソンスモックモデル品③)とは?
- 2 イギリス陸軍空挺迷彩スモック(デニソンスモックモデル品③)の全体及び細部写真
- 3 イギリス陸軍空挺迷彩スモック(デニソンスモックモデル品③)の特徴とは?
- 4 イギリス陸軍空挺迷彩スモック(デニソンスモックモデル品③)の製造とサイズのデータ
- 5 イギリス陸軍空挺迷彩スモック(デニソンスモックモデル品③)まとめ
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1 イギリス陸軍空挺迷彩スモック(デニソンスモックモデル品③)とは?
前回分析したデニソンスモックのモデル品は、アメリカの「KING&COUNTRY」というメーカー製でした。
メーカー名からして大そうな名前でしたね。
高級とされるモデル品でしたが、残念な出来でした。
これまでのところ、どうもデニソンスモックのモデル品は揃って不作で、「デニソンスモックのモデル品に傑作なし!」という法則がまかり通っているのが現状です。
(これほどモデル品の質に恵まれないアイテムも珍しいですね。)
一方、今回のメーカーは、言わばよりお求めやすい価格が魅力の廉価版モデル品製作メーカーです。
でもそれなりの評価もある有名なメーカーですよ。
(普通そういった場合、製品はあまり良くない場合が多いですね。😞)
今回のモデルは、どんな出来になっているのでしょうか?
デニソンスモックマニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 イギリス陸軍空挺迷彩スモック(デニソンスモックモデル品③)の全体及び細部写真
前面
背面
前面裏側
背面裏側
プルオーバーなので、前合わせのジッパーは胸まで。
襟の内側には一応ウールが貼ってあります。
ウールは、モントゴメリーのデニソンスモックみたいなカラーです。
タグ
メーカータグ
100%ウールって、襟の話でしょうか?
製造国を示すタグもありました。
襟はジッパーを頂部まで引き上げて立てることができます。
エポレット
テーパーなしの…これはなんでしょう?
胸ポケット
角度がついていてダットファスナーで開閉
腰ポケット
こちらも胸ポケットと同様ですが、角度は逆に付いています。
ジッパーは「YKK」のブラスで黒染めされています。
裾の調整タブ
使用しない場合でも、ダットファスナーで固定できるようになっています。
当時の官給品にはない装備ですね。
テイルピース用の ダットファスナーは、密集タイプで表面をダックエッググリーンに塗られています。
(確かにこんなタイプもありました。)
上:表側
下:裏側
袖は、ボタンとタブで調整するタイプ
裁断がおかしくて、変なシワが出来ますね。
テイルピース
こちらも使用しない場合の固定 ダットファスナーを装備
ダットファスナー裏側の刻印
内ポケット
ちょっと短い気がします。
テイルピース用 ダットファスナーも塗装されていました。
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3 イギリス陸軍空挺迷彩スモック(デニソンスモックモデル品③)の特徴とは?
迷彩は、カーキ(ダークイエローやタンではなくて)にグリーンとダークブラウンを用いて、ブラッシュパターン(刷毛で塗ったような模様)を描いています。
元々第二次大戦中のデニソンスモックは、書道甲子園の女子高生が、大きな筆で一気に描いた文字のように勢いがあるパターンなのです。
でも今回のモデルには、まったく覇気が感じられませんね。
そもそも、当時の官給品を参考にしたのでしょうか?
(もしかしたら。忠実に再現してはいけない理由があるのでしょうか?)
今回も迷彩色調とパターンは、当時と全く別物と言えますね。
生地はデニム生地で、やや厚すぎる気もしますが、官給品をよく再現しています。
デザインは、これもよく官給品を再現していますが、官給品にはない裾のダットファスナー、襟のウール生地、テイルピースの形などが少々違っていますね。
エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2で、プルオーバー(頭から被る)タイプです。
袖は、このモデルもタブとボタンで絞りを調整するタイプです。
パキスタンで製造されたようですが、パキスタン軍のスモックより、仕立てが良いですね。
どういうことなのでしょう?
4 イギリス陸軍空挺迷彩スモック(デニソンスモックモデル品③)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1980年代
・製造場所 不明
・契約会社 アメリカ
・製造会社 不明
・材質 コットン
・表記サイズ S
(日本人のL〜XL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約84センチ
肩幅 約56センチ
身幅 約67センチ
袖丈 約58センチ
・状態 中古極上品
・官民区分 民生品
・入手場所 ヤフオク
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5 イギリス陸軍空挺迷彩スモック(デニソンスモックモデル品③)まとめ
それらしい雰囲気はあるのですが、いかんせんこの迷彩生地では、高評価には遠く及びませんね。
今回のモデルも「デニソンスモックのモデル品に傑作なし!」を証明するものでした。
でも何故でしょう?
ここまで駄作揃いなら、逆にわざと似せて造っていないでは…という気がしてきました。
(それとも、こんな色調やパターンの迷彩生地があったのでしょうか?まさかベルギー軍のスモックを参考にしたとか?)
人気のある迷彩では、大戦中ドイツ軍の各種迷彩、ベトナム戦争当時のタイガーストライプ、今は亡きローデシア迷彩などがありますが、いずれも傑作と呼ばれるモデル品が存在します。
でも、ことデニソンスモックに関しては、どこからも精密忠実なモデル品が出ていませんね。
悪用されるのを防いでいるのでしょうか?
ミリタリー界の「七不思議」に加えてもおかしくない現象ですね。
それはともかく、迷彩服としてみた場合、やはり効果的な1着と言えそうです。
ポケットも多いですし、生地も暑いので着込めば防寒性能も高そうです。
(襟のウールもありがたいですね。)
前回のK&Cの製品もそうでしたが、これはこれで十分(ヒストリカルゲーム以外)に使えそうですよ。
幸いなことに、この会社の製品も…特にこのスモックは全く見かけません。
あなたが敢えて入手するほどのことでもなさそうです。
(どうしてもこれが欲しい方は、しばらくお待ちいただければ、今回のモデルもヤフオクに出品します💕)
デニソンスモックを探している方は、ぜひ資金を貯めて、当時の官給品を入手することをおすすめします。
現時点では、ネットオークションにも高額で出品されていますが、まだ入手できる範囲です。
(年々価格は上昇し、数も減ってきていますよ。)
私は、さらなるサンプルの入手を試みようと思います。
今回は、イギリス軍の有名な迷彩スモックの出来の良くないモデル品を分析しました。
次回は、旧南ベトナムの迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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参考:他のデニソンスモックモデル品はこちらです。⬇︎
第二次大戦中から1960年代にかけて支給されたイギリス軍官給品デニソンスモックはこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
昨日のブルーインパルスの展示飛行は素晴らしかったですね。
私は医療従事者ではありませんが、動画を観て元気をいただきました💕
しかし少なからず心ない中傷があったのは少々悲しいですね。
でもパイロットを含む自衛官は、そんなことでは負けません。
何より、多くの医師や看護師さんが手を振ったり、直接観られなかった方がSNSで絶賛しているのをニュースで見るだけで、彼らはとても嬉しいのです。
やる気になります。(モチベーションアップします!)
だからあなたにお願いです。
機会があったら自衛隊員を応援してあげてください。
笑顔で手を振ってあげてください。
一言「ご苦労さん」と声を掛けてあげてください。
あなたの笑顔や歓声が、彼らのエネルギーなのです。
よろしくお願いします。🙇♂️
(私も全力で応援します!)
読んでいただき、ありがとうございました。
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