こんにちは!
今回は、旧南ベトナム軍の迷彩服を分析します。
旧南ベトナム軍といえば、タイガーストライプ迷彩が有名ですが、今回はレパード(豹)迷彩になります。
タイガーストライプほど人気はありませんが、こんな迷彩まで使用されていました。
奇跡的に上下の迷彩色の差が少ないセットですよ!
目次
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1 旧南ベトナム陸軍特殊部隊迷彩服(レパードパターン・韓国製モデル品)とは?
インドシナ戦争で敗れたフランスに替わって、ベトナムに来たアメリカ軍。
インドシナ戦争が、フランスの失った植民地を再度獲得するための戦争だったのに対し、後のベトナム戦争は、南ベトナムを含めた周辺国の共産化(社会主義化)を防ぐ戦いでした。
目的は大きく違っていたのですね。
ベトナムでは、わずかな例外を除いてジャングルが主戦場となりました。
当初南ベトナム軍は、アメリカ軍同様、OG(オリーブグリーン)単色の戦闘服を使用していましたが、すぐにその欠点に気付きます。
ジャングルの中では、シルエットが遠くからでも目立ってしまったのです。
そこで求められたのが、各種迷彩服でした。
当時の南ベトナムでは、フランス軍が残していった迷彩生地や、アジア各国で開発された迷彩生地などを利用して、様々な迷彩服が製造されましたね。
(日本製もあったようですよ。)
今回のモデルは、主に旧南ベトナム軍特殊部隊で使用されたと思われる韓国製モデル品(市販品)です。
(一部アメリカ軍でも私物として使用されていました。)
迷彩色調やパターン、そしてデザインが微妙に違う数種類のモデルが確認されています。
一見派手に見えますが、タイガーストライプとともに、少なくない兵士が使用していましたよ。
さてさて、それはどんな迷彩服なのでしょうか?
ベトナム戦争マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
ジャケット
前面
一見、太平洋戦争中のアメリカ軍ダックハンター迷彩に似ていますね。
背面
前面裏側
内ポケットはありません。
背面裏側
生地は薄く、迷彩が一部裏側まで透けています。
襟周り
タグは破損
胸ポケット
腰ポケット
オープンタイプ(ポケット口が開放されている。)です。
ボタン
マホガニーブラウンのプラスティック製
糸の擦れを防止する溝付きです。
トラウザース
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
右側面
ポケットは、膝側面のポケットのみです。
膝ポケット
ボタンで開閉
裾はテーパードのシンプルなタイプ
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3 その特徴とは?
迷彩は、ライトイエローグリーンの生地に、オリーブ、グリーン、ライトブラウン、ブラックブラウンで斑点や葉のようなパターンを描いています。
各色が、殆ど接していないのが特徴ですね。
このパターンは、韓国軍がベトナム戦争で使用したダックハンターパターンの色違いのようです。
生地はコットンのツイルですが、目が粗くて柔らかく、軽量です。
(いわゆるソフトコットンですね。)
通気性が良さそうですよ。
デザインは、ジャケットが、胸ポケット×1、腰ポケット×2のコートタイプ。
トラウザースは、左右の膝ポケットのみというシンプルなものです。
縫製は丁寧で好感が持てます。
もしかしたら生地は韓国製ですが、縫製は日本なのかも?🤔
4 製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1970年代
・製造場所 韓国
・契約会社 不明
・製造会社 韓国
・材 質 コットン
・表記サイズ タグ破損で不明
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約57センチ
肩幅 約48センチ
身幅 約57センチ
袖丈 約67センチ
トラウザース
ウエスト 約45センチ
着丈 約95センチ
股上 約33センチ
股下 約65センチ
裾幅 約21センチ
・状 態 中古極上品
・官民区分 民生品
・入手場所 ヤフオク
・入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
一説によると、今回のモデルのように明るい迷彩は、停止間(じっとしている場合)はともかく、移動間(動いている場合)の効果は殆どないとされていますね。
しかし明るい中にも濃い色で斑点を施してあることから、分裂効果はあるのでは?
実際に日本のフィールドで見え方を確認してみたいですね。
また動物にはどんなふうに見えるのか知りたいですね。
一説によると、イノシシやシカは、色が判別できないとか?
でしたら、明暗のパターンが同居するこの迷彩は、かなり効果がある迷彩と言えるのではないでしょうか?
夏場のサバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測そしてベトナム戦を再現するヒストリカルゲームに使えそうですね。
今回のモデルとよく似た迷彩服は、現在でも入手可能です。
しかしベトナム戦争当時に、南ベトナム兵向けに製造されたモデル品は、サイズがとても小さいので、購入する際には十分注意してください。
大阪にある専門店の中には、常時在庫があるとの噂もあります。
覗いてみる価値はありそうですよ!
今回は、旧南ベトナム軍迷彩服の韓国製モデル品を分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20220210更新:森泉大河様、ご指摘ありがとうございました!)
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参考:ベトナム戦争で使用された他の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
今回のモデルが参考にした迷彩はこちらです。⬇︎
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自宅の畑で、奥(神)様がいくつか作物を育てています。
目的は貧弱な稼ぎを補う(😓)、自然と接したい、暇つぶし…などいろいろありますが、もう一つ「キャタピー」を呼び込むというのもあるそうです。
ここでいうキャタピーとは、ポケモン(?)ではなくて、アゲハチョウの幼虫のことです。
アゲハチョウの幼虫って可愛いですよね😍
それを幼虫からサナギ、そして羽化するまでを観察したいのだとか?
(小学生みたいですね。)
去年は予想に反し(?)物干し竿のスタンドで羽化したアゲハチョウ。
今年も来てくれたのでしょうか?
明後日から休みなので、帰って確認したいですね!
(今夜の「鉄腕ダッシュ」も楽しみです💕)
読んでいただき、ありがとうございました。
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