いつだってミリタリアン!

ミリタリーグッズを、徹底的に分析、解説、解明します!

アメリカ軍装備品 戦後型のフィールドジャケットとは? 0075 USA

こんにちは!

今回は、僅かな期間しか製造されず、アメリカ軍物としては、とても希少なジャケットを紹介します。

有名なM43フィールドジャケットの後継になります。

残念ポイントもありますが、球数の少ないM50としては、まずまずの程度ですよ。

M43ジャケットはこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

   目次

1  アメリカ陸軍M50フィールドジャケットってこんな服

第二次大戦で、傑作戦闘服M43フィールドジャケットを開発、支給したアメリカ軍でしたが、大戦終了後すぐさまジャケットの改善に乗り出します。

凄いですね。

アメリカ本土での大規模な戦闘はなかったとはいえ、並々ならぬ改善意欲です。

傑作M43ジャケットに関し、前線の兵士から届けられた意見を元に、改良を始めます。

その内容は

①  シェルの材質及びカラーの変更

②  サイズの変更

③  専用ライナーの開発とジャケットにライナーを取り付けるための工夫

でした。

M43ジャケットは、当時の贅沢な素材を用いて作られましたが、生地が高級で厚いものであったため、水分を含むと重くなるという欠点がありました。

(コストも掛かったようです。)

また、専用の分厚いライナーを着用し、その上にジャケットを着用するように設計されていました。

そのためジャケット単体で使用する場合は、着用感がぶかぶかで、使い辛く見た目も野暮ったいものでした。

加えて、ライナーとジャケットを別々に着用するという時間が掛かるシステムであったため、迅速な着脱ができませんでした。

それを改善したのが、今回のM50ジャケットです。

M43とどう変わったのか、早速見てきましょう!

2  ジャケットの全体及び細部写真

前面

f:id:akmuzifal6489:20190607175946j:image

 

背面
f:id:akmuzifal6489:20190607175939j:image

 

前面裏側  ライナー用のボタンが前身頃にあります。
f:id:akmuzifal6489:20190607175948j:image

 

背面裏側
f:id:akmuzifal6489:20190607175934j:image

 

前合わせはM43同様ボタンのみです。

裏側ですので、見えてるボタンは全部ライナー用です。
f:id:akmuzifal6489:20190607175951j:image

 

サイズタグ  

表記がインチからSML表記に代わり、適正身長と胸囲が付加されました。
f:id:akmuzifal6489:20190607175901j:image

 

データタグ
f:id:akmuzifal6489:20190607175916j:image

 

袖の裏側  ライナーを取り付けるボタンが装備されています。
f:id:akmuzifal6489:20190607175937j:image

 

ドローコードもM43と同様です。
f:id:akmuzifal6489:20190607175943j:image

 

ドローコードのホールはM43同様ボタンホールタイプ  内側に革製の補強板有り。
f:id:akmuzifal6489:20190607175922j:image

 

胸ポケット
f:id:akmuzifal6489:20190607175908j:image

 

ボタンで開閉(色温度が合ってないので、シェルが緑っぽいです。)
f:id:akmuzifal6489:20190607175913j:image

 

腰ポケット
f:id:akmuzifal6489:20190607175903j:image

 

ボタンで開閉
f:id:akmuzifal6489:20190607175919j:image

 

ジャケットボタンホールには、M43と同様にカーキの布で補強がされています。
f:id:akmuzifal6489:20190607175925j:image

 

襟は、チンストラップでスタンドカラーに。
f:id:akmuzifal6489:20190607175929j:image

 

エポレット  先端はクサビ型  ボタンで開閉
f:id:akmuzifal6489:20190607175959j:image

 

袖口  ボタンで開閉、二段階に調整
f:id:akmuzifal6489:20190607175911j:image

 

マチ付きです。

f:id:akmuzifal6489:20190607175954j:image

 

チンストラップは、専用のボタンで固定できます。
f:id:akmuzifal6489:20190607175931j:image

 

腰ポケットの中は分厚い白い布です。これもM43と同様ですね。
f:id:akmuzifal6489:20190607175857j:image

 

ジャケット自体は、殆ど使用されてない極上品だったのですが、左裾にはネズミさんの齧り跡が!

そりゃないぜ、次元!
f:id:akmuzifal6489:20190607175957j:image 

スポンサーリンク

 

 

 

スポンサーリンク

3  その特徴とは?

シェルは材質が厚いコットンから、やや薄いコットンに変更されました。

これにより、防風性能は若干低下しましたが、大幅な軽量化が可能になりました。

また、同時にシェルのカラーも、若干暗くなりました。

これ以降、アメリカ軍の単色戦闘服は、次第にグリーンが強くなっていきます。

また、専用のライナーを取り付けるためのボタンが、ジャケットの内側に装備されています。

その他では、タグの表記がが変更になっていますよ。

これは私見ですが、M43から比べると、サイズもやや小さくなっている気がします。

しかし、全般的にはM43のデザインを受け継いでいます。

でもこれが、後にさらなる改良の原因となるのでした。

4  製造、サイズのデータ

 ・製造年又は契約年度     1950年代

 ・製造場所                       アメリカ

 ・契約会社                       アメリカ

 ・製造会社                            〃

 ・材質                              コットン

 ・表記サイズ                   S–R

 ・各部のサイズ(平置) 

                                         着丈  約76センチ

                                         肩幅  約48センチ

                                         身幅  約57センチ

                                         袖丈  約64センチ                             

 ・状態                             中古極上品(難有り)

 ・官民区分                      官給品

 ・入手方法                      ヤフオク

 

スポンサーリンク

 

 

 

スポンサーリンク

 

5  まとめ

新たな改善によって、M43からさらに進化したM50フィールドジャケットですが、過酷な運命がM50フィールドジャケットとアメリカ軍を襲いました。

1950年に始まった朝鮮戦争です。

極寒の朝鮮半島における戦闘は、M50ジャケットの欠点を際立たせ、次期モデルであるM51フィールドジャケットの開発を促すきっかけとなったのでした。

つまり、M50ジャケットは、M51ジャケット配備までのつなぎのようなモデルになってしまったのです。

この短い期間に、いったい何着のM50ジャケットが製造されたのか?

諸説あり詳細は不明ですが、現在は殆ど残っていないようです。

ましてや、程度の良いものは本当に少ないので、見つけたら万難を排して保護してあげましょう!

本日現在、オークションでは奇跡的に数点出品されていますよ。

入札する場合は、資金と商品の程度をよく見て、しっかり考えて入札しましょう。

因みに、自衛隊の前身である警察予備隊、保安隊そして初期の自衛隊で採用していたM43型の作業服は、

このM50ジャケットが原型とされています。

なるほど、採用時期、生地やカラーが似ている気がします。(ライナーは付きませんが)

 

今回は、アメリカ軍の貴重なフィールドジャケットを紹介しました。

次回は、少し遅れるかもしれませんが、イギリス軍の最新迷彩服を分析します。

 

読んでいただき、ありがとうございました。