今回は、1990年代の航空自衛隊作業服を分析します。
ところで陸上自衛隊では品名が「作業服」でも通称は「戦闘服」なのですが、航空自衛隊では迷彩服でも「作業服」なんですね。
残念ながらBX(基地内売店)品のノーアイロンになります。
中古品ですが、程度は良好ですよ!
目次
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 航空自衛隊作業服(セージグリーン・BX品)とは?
1960年代まで航空自衛隊は、当時の陸上自衛隊と同じ四つポケットのM43型作業服上下セットを採用していました。
しかし1970年代には、かつてのアメリカ空軍に習ってセージグリーンの作業服に改変されましたね。
(当時のアメリカ空軍は、朝鮮戦争、ベトナム戦争の経験から、地上部隊のセージグリーン装備は限定使用になっていたのですが…。)
一見生地の色調以外は、陸上自衛隊のシャツ型戦闘服と変わらないのですが、細部は僅かに変更されていますよ。
また、今回のモデルは後期のBX品で、生地の材質が官給品と違う、いわゆるノーアイロンで制電生地(静電気を帯電しない生地)を用いたものになります。
隊員には人気の商品でしたよ。
さてさて、それはどんな作業服なのでしょうか?
今回は、コアな航空自衛隊装備マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
上衣
前面
フルパッチです。
サブデュード前のカラーパッチですね。
背面
ノーアイロンは通称で、「一度アイロンを当てると、その状態を維持する」ためにそう呼ばれた」という説と、「洗濯して干しただけでもシワが取れていて、アイロンを当てる必要がない製品である」という説の二種類があります。
前面裏側
背面裏側
襟周り 階級章(現在は廃止)が付いています。
袖のペン差しと制電パッチ
タグ 記名はされていません。
胸ポケット
マジックテープで開閉
ポケットフラップは、ヘキサゴンタイプ。
左胸ポケット上にはマジックテープが縫い付けられて、カスタム化されています。
ジッパーは「YKK」
袖口はマジックテープで開閉
下衣
右側面
左側面
前合わせはジッパーとマジックテープ
勿論ジッパーは「YKK」
左側面裏側
右側面裏側
タグ
左腰ポケット
マジックテープ二枚で開閉
ポケットフラップ上に、制電パッチが。
本来ポケット本体中央にプリーツがあるのですが、ポケット内に沢山物を入れると丸く膨れてカッコ悪いので、多くの隊員はプリーツを縫い付けていました。
ここもカスタム化されていますね。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 その特徴とは?
生地は、セージグリーンのコットンと化繊(ポリエステル)の混紡ツイルです。
色調は、アメリカ空軍のモデルとと比べると、少々グリーンが入っていますね。
今回のモデルの生地は洗濯を繰り返していくと、だんだん黄色味を帯びてきて、L-2Bのライニングのようにシャンパンゴールドみたいな色になってくるのが特徴です。
また夜間戦闘では、ブラックのBDUなどより目視における迷彩効果が高いとの評価もありますね。
デザインは、上衣エポレットなし、胸ポケット×2、袖ポケットのシャツタイプ。
下衣は膝ポケット×2のシンプルなタイプですね。
上衣はシャツタイプなので、下衣の中に入れるタイプです。
(第3匍匐以降では、下衣の中にどんどん泥が入ってきましたよね。)
しかし、陸上自衛隊の迷彩服1型などでは、ボタン留めであったポケットや下衣の前合わせが、マジックテープやジッパーが採用されていますよ。
使いやすくなっている反面、マジックテープを剥がす時の音は、夜間戦闘では致命的ですね。
制電パッチは、生地に静電気を溜めない工夫がしてあるらしいのですが、詳細は不明です。
(直接の改修原因は、空対空ミサイルの地上不時発射事件でしたね。)
しかし、着用している限り、冬季やPC周辺での不快な静電気のショックを感じることはありませんでした。
全体的な縫製は、丁寧かつ正確で、強度も必要十分です。
4 製造とサイズのデータです!
・製造又は契約年度 1980年代
・製造場所 日本
・契約会社 国内会社
・製造会社 〃
・材 質 コットン
ポリエステル
・表記サイズ 1
・各部のサイズ(平置)
上衣
着丈 約68センチ
肩幅 約42センチ
身幅 約56センチ
袖丈 約52センチ
下衣
ウエスト 約42センチ
着丈 約102センチ
股下 約74センチ
股上 約31センチ
裾幅 約23センチ
・状 態 中古良品
・官民区分 民生品
・入手場所 関東のイベント
・入手難易度 2(やや困難)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
5 まとめ
航空自衛隊の作業服は、偶然なのかアメリカ空軍(1947年〜)と概ね同様のカラーリングで推移していますね。
(時代は少々ずれていますが。)
この作業服の後、短い期間ではありましたが、グリーンの作業服を採用しました。
そして現在のデジタル迷彩に変わっていくのですが、カラーの主体がODやグリーンからグレイに変わってきたのは、時代の流れが感じられるところですね。
あまり知られていませんが、この作業服の色調は、夜間に効果があるとの報告があります。
報告ではブラックのBDUなんかに比べると、肉眼でははるかに見え難いようですよ。
暗視装置の発達した現代でも、やはり同様なのでしょうか?
いつか試してみたいですね。
各種ミリタリーイベントでも、オークションでも全く人気の無いアイテムですが、バブル期を代表する航空自衛隊の作業服として、もっと評価されても良い気がしますね。
今後はできれば官給品のデッドストック入手を試みようと思います。
今回は、航空自衛隊のちょっと古い作業服を分析しました。
いやー自衛隊装備品って、BX品も素晴らしいですね!
それでは、また次回お楽しみに!
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:最新の航空自衛隊迷彩作業服に関する記事はこちらです。⬇︎
基地防空隊が使用していた迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
大阪でG20の警備に当たっていた島根県警の警官が、拳銃等をトイレに置き忘れて、そのままその場を離れたそうですね。
すぐには信じられませんが、過度の緊張がもたらしたものでしょうか?
それとも島根県は、大阪に比べて田舎で犯罪件数が少ないので、その気持ちもまま応援警備に来たのでしょうか?
大阪では、最近も警官が襲われ拳銃を奪われた事件があったばかりです。
状況の詳細はわかりませんが、もっと緊張感を持って警備して欲しいですね。
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
【あす楽】国内正規品フォルティスFORTIS【647.10.11M.BI】【50本限定】ステンレスバンド ナイロンストラップ付き航空自衛隊第11飛行隊、通称“ブルーインパルス” の限定モデル【メンズ】【6471011MBI】自動巻き
自衛隊 グッズ ブルーインパルス エンブレム Blue Impulse 空自 ヘルメット型 腕時計収納ケース 時計ケース オブジェ 飾り メンズ 青 航空自衛隊 腕時計 収納ケース 高級 腕時計ケース おしゃれ かっこいい FHG-2改式ジェットヘルメット px商品 限定品 防衛省 航空 FHG-2
ボナカジャパン オルカ ORCA 多機能リュック(航空自衛隊モデル) B2A-KB001BK
スポンサーリンク