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古の装備です!【自衛隊装備品】航空自衛隊M43型作業服上下セット(昭和34年〜35年度契約品)とは? 0700 🇯🇵 ミリタリー JASDF UTYLITY UNIFORM(SIMILAR TO US M43 FIELD JACKET)1959-1960

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今回は、1950〜1960年代の航空自衛隊作業服(上下セット)を分析します。

上下で年代は違っていますが、いずれも現在では希少なものですね。

当初は陸上自衛隊とほぼ共通の装備だったというのが興味深いですね。

今回のアイテムは、残念ポイントもありますが、程度は良好ですよ!

   目次

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1  航空自衛隊M43型作業服上下セット(昭和34年〜35年度契約品)とは?

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戦後、警察予備隊から保安隊、自衛隊と名称を変えた自衛隊。

 

なかでも航空自衛隊は陸上自衛隊や海上自衛隊より僅かに遅れて創設されました。

 

旧軍(陸軍と海軍)にはなかった新しい組織だったので当時は苦労の連続だったようですね。

 

創設間もないアメリカ空軍の指導の下、新しい航空戦力を整えていきました。

(アメリカ空軍としても、シンパシーを感じてたのかも?)

 

それでも最初は手探り状態だったようで、関係者の苦労は並大抵ではなかったようですね。

 

そんな当時の航空自衛隊個人装備は、陸上自衛隊とよく似た衣類を支給していました。

 

今回のモデルは、そんな時代の作業服の上下セットになります。

 

やはりアメリカ軍のフィールドジャケットを参考にした、当時の陸上自衛隊作業服と同型のようですね。

 

陸上自衛隊の作業服は、時折見掛けますが、航空自衛隊用はとても珍しいです。

 

さてさて、それはどんな作業服なのでしょうか? 

 

今回は、航空自衛隊装備品マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  全体及び細部写真です!

上衣

前面f:id:akmuzifal6489:20210321193002j:image

 

背面
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前面裏側
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背面裏側
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襟周りレイアウト
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襟はチンストラップで立てることができます。
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前合わせはボタンのみ。
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タグ
昭和35年(1960年)度契約品です。
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エポレットは僅かにテーパーのついたクサビ型
付け根は縫い付けられています。
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胸ポケット
ボタンで開閉
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腰ポケット
ボタンやボタンホールはありません。
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強いテーパー付き
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袖口はメチ付き、ボタンで開閉
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背面内側の肩にあるライニング
後のセージグリーン作業服などと同じデザインですね。
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薄く残るサイズスタンプf:id:akmuzifal6489:20210321192915j:image

 

ウエストのドローコードは失われていましたが、ガイドは残っていました。
コードの出口が窄まっているデザインです。
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ボタン

濃いODのプラスティック製です。
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下衣

前面
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背面
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前面裏側
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背面裏側
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前合わせはボタンのみですが、内側の生地が中央よりオーバーラップしていますね。
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タグ
昭和34年(1959年)度契約品です。
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右側面レイアウト
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腰ポケット
中央にプリーツ付き。
ボタンで開閉。f:id:akmuzifal6489:20210321192802j:imagef:id:akmuzifal6489:20210321192953j:image

 

ベルトループの真後ろは、オフセットされていました。
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サイズタグの残骸?
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サイズスタンプ
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前合わせの小さいボタン
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元オーナーが赤い糸で記名
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この方式のポケットの欠点
ポケットにたくさん物を入れると、プリーツが開き全体が膨らんで少々見栄えが悪くなります。f:id:akmuzifal6489:20210321192945j:imagef:id:akmuzifal6489:20210321192935j:image

 

今回のモデルは、珍しく当時のベルト(制服・作業服兼用)が付属してました。

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3  その特徴とは?

生地はODのコットンと化繊のツイルで、少々厚めで硬いです。

 

ゴワゴワしていて、肌触りは良くありません。

 

デザインは、上衣がアメリカ軍M43(またはM50)フィールドジャケットを参考にしていますね。

 

構成は、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2で、チンストラップやウエストのドローコード(今回のモデルは欠品)も備えています。

 

下衣は、やはり大戦中のアメリカ軍HBTトラウザースを参考にしていますよ。

 

構成は、膝ポケット×2とシンプルです。

 

このポケットは中央にプリーツが付いていて容量が大きいのですが、内容物によっては丸く膨れて見栄えが悪くなる欠点がありましたね。

(後の航空自衛隊グレイ(セージグリーン)作業服下衣も同じデザインでした。)

 

比較的温暖な日本で使用するため、ライニングはありません。

(航空自衛隊の場合は防寒用の専用ライナーがありましたね。)

 

全体的な縫製は正確ですが、少々雑な箇所もあります。

 

また、ボタンですがとても貧弱で、よく割れていますよ。

(今回のモデルもチンストラップ用ボタンが割れていました。😞)

 

今回のモデルは、上下とも「1」(号)ですが、航空自衛隊グレイ(セージグリーン)作業服と身幅は同じくらいですが、丈は短い感じがします。

4  製造とサイズのデータです!

製造・契約年度 1959〜60年

製造場所    日本

契約会社    日本

製造会社     〃

表記サイズ   1

       (日本人のL)

各部のサイズ(平置)

        上衣

    (昭和35年度契約品)

       着丈 約67cm

       肩幅 約47cm

       身幅 約58cm

       袖丈 約54cm

        下衣

     (昭和34年度契約品)

     ウエスト 約44cm

       着丈 約102cm

       股上 約33cm

       股下 約73cm

       裾幅 約26cm

状  態   中古良品

官民区分   官給品

入手場所   ヤフオク

入手難易度  4(極めて困難)

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5  まとめ

タグ以外は、陸上自衛隊のモデルと全く同じですね。

 

計画的だったのか偶然だったのかわかりませんが、ある意味合理的です。

 

4ポケットのBDUと思えば、使い勝手もなかなかのものですね。

(洗濯を繰り返して生地が柔らかくなったら、さらに着やすくなるのかも。)

 

ただし今回のモデルは、まず入手することはできないでしょう。

 

私も貴重な資料として、大切に保管しておく予定です。

 

さて、航空自衛隊は、その時代の正面装備を着実に整えていった反面、個人装備は置き去りにされていきましたね。

(勇猛果敢・支離滅裂は、当時からだったようです!)

 

現在でもなお、世界レベルからは勿論のこと、他自衛隊や海上保安庁からも大きく離されたままになっています。

 

その負担や皺寄せは、全て隊員に直接掛かってきていますね。

 

航空自衛隊は正面装備同様、個人装備にも力をいれてほしいです。

 

自衛官の心構えの2番目に「個人の充実」があります。

(因みに他は「使命の自覚」「責任の遂行」「規律の厳守」「団結の強化」です。)

 

一刻も早く個人装備もより充実させて、世界一の航空自衛隊になってほしいですね。

 

今回は、古の航空自衛隊作業服(セット)を分析しました。

 

いやー自衛隊装備品って、本当に素晴らしいですね!

 

それでは、また次回をお楽しみに!

(20231126更新)

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参考:他の航空自衛隊装備品はこちらです。⬇︎ 

www.military-spec-an.com

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読んでいただき、ありがとうございました。

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