今回は、2000年代のカナダ軍迷彩ジャケットを分析します。
最近急に見かけなくなった迷彩服ですね。
どうやらこのジャケットの用途が原因かもしれません。
それはともかく、今回のアイテムもデッドストックですよ!
目次
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1 カナダ陸軍ギャリソン用迷彩ジャケットとは?
あなたが考える「軍が迷彩服を支給する理由や目的」って何でしょうか?
普通、軍隊が使用する迷彩服は、戦場で自軍の兵士が敵から発見され難くすることが目的であり、そのために開発されたものですね。
(事実、迷彩服は小銃の射程や性能が伸びてきた第二次大戦の少し前から盛んに使用されるようになりました。)
例えば、400mという距離。
この距離は、多くの小銃の有効射程距離(弾丸が命中し、かつその威力を発揮できる距離)になります。(肉眼で照準する場合)
ここまで離れると、単色の戦闘服(目立たないODとか)でも肉眼ではなかなか見つけられませんね。
迷彩服なら(色調、パターン、背景にもよりますが)なおのこと、発見は困難になります。
大切な兵士の生命に直結するため、各国とも創意工夫を凝らした迷彩服を開発・運用しているのが現状です。
ところが世の軍隊には、戦場で使用しない迷彩服も存在するようですね。
今回のモデルは、カナダ軍が開発したギャリソン(駐屯地)用の迷彩服になります。
つまり戦闘用ではなく、駐屯地内専用の迷彩服なのです。
何故こんな装備が開発されたのかわかりませんが、異色の迷彩服と言えそうですね。
さてさて、それはどんな迷彩服なのでしょうか?
今回は、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
左右に内ポケットがありますね。
背面裏側
前面にグレイのライニングがあります。
前合わせはジッパーと ダットファスナーです。
タグ
カナダ軍のランドリーマークはカラフルで可愛いですね。
襟周りレイアウト
エポレットはテーパー付きのクサビ型です。
胸ポケット
ダットファスナーで開閉
腰ポケット
こちらもダットファスナーで開閉
袖
タックが付いています。
袖口はダットファスナーで開閉・調整
背中にはアクションプリーツ付き
裾左右にはサイズ調整タブがありました。
ダットファスナーで開閉
ジッパーは上下から開くダブルジッパー
タブの刻印は「YKK」
右内ポケット
向かって左端にペンポケットあり。
左内ポケット
両内ポケットともマジックテープで開閉
ウエストのドローコード
何故かロックは左側のみ
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3 その特徴とは?
迷彩はライトグレイグリーン、グレイグリーン、ダークグリーン、ダークブラウンを用いて不規則な雲型を描いています。
ライトグレイグリーン以外はあまり明度差がありません。
全体的には暗い迷彩ですね。
生地はシェル(外側の生地)がポリエステル、ライニングがコットンとポリエステルの混紡で、とても軽量です。
デザインは、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、内ポケット×2で、背中にはアクションプリーツがありますよ。
全体的な縫製は、真面目なカナダらしく性格で、強度も十分ですね。
今回のモデルは公式的にジャケットのみで、同じ迷彩のトラウザースはありません。
4 製造とサイズのデータです!
・製造又は契約年度 2001年
・製造場所 カナダ
・契約会社 カナダ
・製造会社 〃
・材 質 コットン
ポリエステル
・表記サイズ 6432/34
(日本人のM)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約70センチ
肩幅 約42センチ
身幅 約51センチ
袖丈 約57センチ
・状 態 デッドストック
・官民区分 官給品
・入手場所 沖縄の専門店
・入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
実際に着用した例がこちらです。
(2枚J.F.Borsarello著「CAMOUFLAGE UNIFORMS of European and NATO Armies 1945 to the Present」より引用)
こうやって駐屯地内で着ている分にはカッコイイですね。
ブラックのトラウザースというのもオシャレです。
(靴がピカピカなのも気合が入ってますね。)
ここにはありませんが、パーティーでも着用している写真がありました。
さすがはカナダ軍、余裕があって素敵です。😎
でも実はこの迷彩服は、メリハリが効いているので、野外でも効果があると思います。
特に、秋以降の日本の森林内では抜群の迷彩効果を発揮しそうですね。
裏側には全面に渡りライニングがあるので、風対策も万全です。
着込めば真冬でも過ごせそうですよ。
これまでに見掛けた中古品の中には、かなり使用感があるものもあって、実際に狩猟などで使われていたと思われます。
ただ冒頭で述べましたように、今回のモデルは最近見掛けなくなりました。
かつては(カナダ軍がOD戦闘服主体で装備していた頃)「カナダ軍新型迷彩服!」という触れ込みで、高額販売されていましたね。
でも実戦用でないとわかると一気に人気がなくなり、価格も下がりました。
(CAPAD:カナダ軍デジタル迷彩服が支給され始めたのも影響があったのかもしれません。)
以降はだんだん消えていきましたね。
(部隊で使用されたのも数年であったという情報もあります。)
2020年現在では、貴重な迷彩服なのかもしれませんね。
今回のモデルは、時折正体不明の迷彩服としてネットオークションで見掛けることがあります。
あなたが探しているのでしたら、オークションや古着屋を覗いてみましょう。
今回は、カナダ軍の不思議な迷彩服を分析しました。
いやー軍装品って、本当に不思議ですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20220912更新)
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参考:他のカナダ軍実戦装備はこちらです。⬇︎
www.military-spec-an.com ✳︎ ✳︎ ✳︎
Twitterにあった中国のホテルです。
中国ホテル中の隠しカメラ、全く見た目をわからない、隅々まで監視される、恐怖な国 https://t.co/k3sPKfc2h8
— YOSHINAKA (@jiajia01273408) 2020年8月25日
少々やらせ臭いですが、こんなものでは済まない気もしますね。
中国へお仕事で行かれる方、ホテルと美人局に要注意ですよ!
読んでいただき、ありがとうございました。
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