今回は、2010年代のフランス陸軍防寒フリースジャケットを分析します。
今回のモデルもまた、フランス軍独特のデザインでした。
これ…使えるフリースかもです！
中古品ですが程度は極上ですよ！
目次
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１ フランス陸軍防寒フリースジャケット（OD単色タイプ）とは？
当ブログでも、度々記事にしてきたフランス軍パーカー。
その多くは、パーカーシェル（外皮）にライナー（内張）を取り付けるタイプでしたね。
しかし近年採用されたCCE（中央ヨーロッパ）迷彩の各種パーカーは、防水、防風、通気性確保に特化した浸透素材（身体からの水蒸気は排出するが、雨や雪は侵入させない構造素材）が用いられるようになりましたね。
その結果シェルに多くの縫い目をつけるのは、性能の低下に直結することからライナー装着は諦めていますね。
（おそらく、何らかの方法で装着することはできると思われますが、コスパの問題かも？🤔）
そのためフランス軍でも、単体で着られるライナーが開発されましたよ。
それが今回のモデルです。
用いられたのはフリース素材ですね。
すでにこの分野では、イギリスやアメリカが先行していて、参考にできる環境にあったと思われますが、そこはフランス軍！
やはり独自のデザインを追求したようです。
さてさて、それはどんなフリースジャケットなのでしょうか？
今回は、フランス軍装備マニアのみならず、安くて暖かい軍物フリースをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう！
２ 全体及び細部写真です！
前面
背面
前面裏側
背面裏側
襟周りレイアウト
襟はジッパーで立てる事ができます。かなりのハイカラーですね。
襟はドローコードとロックで絞る事ができます。
ロックの方法には数種類のバリエーションがありますね。
タグ
サイズに注意！
エポレット
生地がコマンドセーターと同じですね。
腰ポケット
ジッパーで開閉
意図的なのかポケットの内側生地は上部が開口していて内ポケットとして使えそうです。
ジッパー
刻印は、イギリス軍の官給品スモックと同じベルギー製？
予めネイムタグと階級章用のマジクテープが定位置に縫い付けられています。
袖
テーパー付き
肘には補強生地付きです。
これにもいくつかバリエーションがあるようです。
袖口はゴムを内蔵
ジャケット裾にもゴムを内蔵
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３ その特徴とは？
フリース生地は、フランス軍独特のグレイがかったODで、マイクロフリースが採用されています。
デザインは、他国がコートタイプが多いのに対し、このモデルはブルゾンタイプですね。
構成は、エポレット付き、胸ポケット×2ですが、胸ポケット内側生地は、上部が開口していて、内ポケットとして使用できそうです。
袖口と裾にはゴムを内蔵。寒気をシャットアウトしていますね。
単体で着用することを想定してか、あらかじめネイムタグと階級章用のあジックテープが縫い付けられています。
今回のモデルは、サイズ88ですが、フランス軍サイズで104が適正サイズの私でも着用できました。
やはりこのモデルも、表記サイズより大きく設計されているようです。
全体的な縫製は、近年のフランス軍共通の丁寧で正確な仕立てです。
４ 製造とサイズのデータです！
製造・契約年度 2010年代
製造場所 フランス
契約会社 フランス
製造会社 〃
材 質 ポリエステル
表記サイズ 88L
（日本人のL）
各部のサイズ（平置）
着丈 約76cm
肩幅 約52cm
身幅 約59cm
袖丈 約67cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 東京の専門店
入手難易度 3（困難）
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５ まとめ
タグによると、今回のモデルはサイズが「88L」となっています。
これは「胸囲88センチ、袖や着丈が長いタイプ」という意味なんですね。
そのためブルゾンタイプのデザインながら、実際に着用してみると着丈は長く感じます。
でも、袖丈と着丈の関係を見ると、他国より着丈が短いのが特徴ですね。
おそらく自分に適正な「88C」サイズなら、ウエスト付近までの着丈になるのでは？
…だとするなら、各種フライトジャケットや２ポケットBDUなどの下に着用しても、ジャケットの裾からフリースがはみ出すことが少ないかもしれませんね。
（上に着るジャケットにはルーズフィットが必要ですが…。）
応用の効くフリースジャケットと言えそうです。
ただし襟がとても高いため、ジャケットのデザインによってはファッション的に「そうじゃない感」が出るかもしれません。
（ここは実用重視で行きましょう！…って誰に言ってるの？）
嬉しいことに、現在では大手通販サイトでも取り扱われていますね。
いつでも誰でもどこでも入手可能です。
中古品がメインですが、洗濯機で丸洗いできるので衛生的にも安心ですよ。
（乾燥も早いですし。😃）
購入する場合は、必ず試着するか実寸を確認してくださいね！
（パールの破損にも注意が必要です！）
今回は、フランス軍らしい防寒フリースジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね！
それではまた、次回をお楽しみに！
（20231206更新）
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参考：各国軍のフリース装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国の防寒装備に関する記事はこちらです⬇︎
他のフランス軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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