
今回は、1980年代のフランス陸軍F2HBT迷彩ジャケットを分析します。
いわゆる「外人部隊」専用の装備ですね。
迷彩は有名なリザードパターンなのですが、近年のパターンやカラーになっています。
実際に兵士が使用していたもので全体的に褪色がありますが、程度は良好ですよ!
目次
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1 フランス陸軍F2HBT迷彩ジャケット(リザードパターン)とは?

シャルル・ド・ゴール大統領のアルジェリア政策に端を発した、フランス軍内の武装蜂起…いわゆる「将軍たちの反乱」。
1961年に発生しました。
このクーデター騒動については以下を参照してください。
この反乱で、主に暗躍(?)していた空挺部隊員の多くが伝統のリザードパターンの迷彩服を着用していたことから、フランス軍では「迷彩=暴力」の象徴と決めつけられましたね。
以来フランス正規軍では、しばらくの間迷彩服の着用が禁じられていました。
(疑問しか浮かびませんが…。)
それまで開発・装備していた各種迷彩服は、他国に供与したり、フランスが雇っている外人部隊に支給されたりしましたよ。
今回のモデルは、そのうち1980年代に外人部隊のみに支給された迷彩ジャケットになります。
当時の最新鋭F2ジャケットのデザインを踏襲して、HBTのOD生地を迷彩(リザードパターン)に変更したモデルですね。
その迷彩パターンから、一種独特の雰囲気と凄みがあるのが特徴です。
さてさて、それはどんな迷彩ジャケットなのでしょうか?
今回はフランス軍、特に外人部隊装備マニアのみならず、リザード迷彩ファンのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面

背面

前面裏側

背面裏側

襟周りレイアウト
裏側の生地は褪色が遅れていてオリジナルに近いですね。

ボタンを最上部まで留めた状態。

前合わせはボタンのみ。

タグ①
サイズタグですね。
うなじ付近似合ります。

タグ②
左胸裏側にあります。
メーカー名と契約年度ですね。
(1981年契約品です。)

ウエストのドローコードはガイドの中に埋没していました。

ガイドはグリーンのコットンHBT製。

ドローコード出口は円形の刺繍。

右エポレット
テーパー付きのラウンド型。
ダットファスナーで開閉。

使用感のないダットファスナー表面
もしかしたら交換されているのかも。🤔

左エポレット
こちらはより激しく褪色しています。

胸ポケット
垂直のジッパーで開閉。
右胸にはネイムタグ用マジックテープがあらかじめ縫い付けられていました。

ジッパーのプルタブ刻印は「AILEE」

胸中央にある階級章用マジックテープ
この時代の装備には、最初から取り付けられていますね。

腰ポケット
2個のダットファスナーで開閉。


ポケットフラップと重なっていた部分にもオリジナルのカラー(タイトグレイグリーン)が残っていました。

袖
テーパー付き。


袖口はダットファスナーで開閉・調整。


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3 その特徴とは?
迷彩は、いわゆるリザードパターンですね。
配色はライトグレイグリーン(明灰緑色?)の生地に、ブラウン、グリーンを用いて、刷毛で乱雑に塗ったようなパターンをプリントしてあります。
ただし現時点では日射や洗濯で、ベース色のライトグレイグリーンが、限りなくライトグレイに近付いていますね。
迷彩は、韓国製モデル品とよく似たパターンですが、細部は違っているので識別は容易ですね。
迷彩比較
(◯部分に注目)
今回のモデル

韓国製モデル品

特徴あるパターンの比較
左:今回のモデル
右:韓国製モデル品


グリーンはともかく、ブラウンの重なり方が違っていますね。
都合3色迷彩なのですが、ブラウンとグリーンが重なる部分は、ブラックグリーンに変色していて、一見4色迷彩のように見えるのも特徴ですね。
生地はコットンのHBT(ヘリンボーンツイル:杉綾織)で、薄く軽量かつ通気性も抜群ながら頑丈ですよ。
デザインは、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2で、全体的にはM64やF1ジャケットを継承していますね。
全体的な縫製は、フランス軍らしい丁寧かつ正確で、上質な仕立てですよ。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1981年
製造場所 フランス
契約会社 フランス
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 108C
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
肩幅 約47cm
身幅 約57cm
着丈 約72cm
袖丈 約59cm
状 態 中古上品
官民区分 官給品
入手場所 東京の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
今回のモデルは中古品で、生地の褪色はあるもののやはりリザードパターンは独特の雰囲気や迫力がありますね。
素晴らしい迷彩です。
クーデター騒ぎがなければ、その後どんな風に進化していたのか、見てみたかったような気がします。
(きっと素晴らしい迷彩服になったのでしょう!←リザード迷彩ファン(私)の願望。)

ところでそもそも迷彩服は、戦場において自国兵士の生存性を高めるために考案されました。
…なので兵士個人やグループの思考や信条とは全くの別物で、「迷彩=暴力」と結びつけるのは大きな誤りで、偏った考えだと思いますね。
(日本でも迷彩服を着用して訓練している自衛隊員に対してクレームをつける輩もいますよね!)
例えば、某国で不定期に発生している銃乱射事件では、その多くの犯人が黒を基調とした服装をしています。
その例を挙げて「黒い服=テロリスト」と判断し、日本の学生服やセーラー服を制限するのは、やはりおかしいですよね。
フランスの「迷彩服廃止」の一件は、左翼的な考えが現状(普通)をおかしな方向へ変えてしまう典型的な例のようです。

それはともかく、今回のモデルはそのオリジナルともいうべき製品が、ほとんど出回っていません。
そのため韓国などのモデル品が数多く販売されているというのも面白い現象ですね。
(実際、モデル品が外人部隊で使用されているとの情報もあり。)
また韓国のみならず、かつての植民地やフランス本国でもモデル品が製造・発売されているようですね。
モデル品なら現在でも大手通販サイトで入手可能ですが、官給品を探しているあなたは国内外のオークションをチェックしてみましょう!
私は今回のモデルとペアで使用するトラウザーズを探してみたいと思います。
(褪色の度合いを合わせるのが大変ですが…。)
今回は、フランス外人部隊専用リザード迷彩のF2ジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20260312更新)
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参考:フランス軍リザード迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
フランス軍リザード迷彩装備の韓国製モデル品に関する記事はこちらです。⬇︎
他のフランス軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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