こんにちは!
今回は、航空自衛隊の懐かしい作業服を分析します。
公式的には、ある地方のみに支給されていた作業服ですね。
残念ながらBX品ですが、今回のアイテムもデッドストックですよ!
目次
- 1 航空自衛隊防暑作業服(セージグリーンBX品)とは?
- 2 航空自衛隊防暑作業服(セージグリーンBX品)の全体及び細部写真
- 3 航空自衛隊防暑作業服(セージグリーンBX品)の特徴とは?
- 4 航空自衛隊防暑作業服(セージグリーンBX品)の製造とサイズのデータ
- 5 航空自衛隊防暑作業服(セージグリーンBX品)まとめ
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1 航空自衛隊防暑作業服(セージグリーンBX品)とは?
1960年代に、それまでのM43ODフィールドジャケット型作業服から、セージグリーンの作業服に変更した航空自衛隊。
でもその作業服は、通気性が悪くて夏はちょっと作業しただけで、大汗をかいてしまうものでした。
それは夏冬兼用としたことの弊害でしたが、当時の開発者の認識、予算の都合から大きく変更されることなくそのまま使用されましたね。
通常タイプのセージグリーン作業服の記事はこちらです。⬇︎
でも気温や湿度の高い南西地域では、さすがにこのままでの使用は難しいとの判断から、この地方専用の作業服が開発されましたよ。
それが今回のモデルです。
さてさて、通常のタイプの作業服とどこが変わっているのでしょうか?
航空自衛隊装備マニアのみならず、ミリタリーコレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 航空自衛隊防暑作業服(セージグリーンBX品)の全体及び細部写真
上衣
前面
一般的なセージグリーン作業服の袖をカットしたようなデザインですね。
背面
でも裾は表出しもできるように、デザインに変更されています。
前面裏側
背面裏側
前合わせはジッパーのみです。
サイズスタンプ
タグ
ジッパーは官給品
胸ポケット
マジックテープで開閉
左袖のペンポケット
脇の通気孔
その少し下には、スリットが!
背中にはタックが2本
下衣
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはジッパーとマジックテープです。
上衣とマジックテープの色が違っていますね。
実は製造メーカーが上下で違っていました。
サイズスタンプ
タグ
上衣とは違うメーカーなのでタグも違っていますね。
右側面
ポケットのプリーツは縫い付けられていません。
腰のポケット
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3 航空自衛隊防暑作業服(セージグリーンBX品)の特徴とは?
生地は通常タイプ作業服と異なり、より薄く通気性の良いツイル生地です。
材質はコットンとビニロンの混紡のように見えますが、あるいはコットンのみかもしれません。
セージグリーンの色調がやや明るい印象を受けます。
(でも、これは製造誤差かもしれませんね。)
デザインは、上衣は通常タイプ作業服の袖と裾をカットしたもので、下衣(ズボン)は大きく変えていません。
ただし、上衣の脇腹には通気性を向上させるためにスリットが設けられていますよ。
面白いことに、通常タイプ作業服と同じ表記サイズでも、1サイズ小さく設計されているようです。
何故でしょう?
(今回のモデルは長年の保管でしわが多かったことから、一度洗濯してアイロンを当てています。)
4 航空自衛隊防暑作業服(セージグリーンBX品)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1980年代
・製造場所 日本
・契約会社 日本
・製造会社 〃
・材質 コットン
ビニロン
・表記サイズ 1
(日本人のM〜L)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約65センチ
肩幅 約45センチ
身幅 約54センチ
袖丈 約21センチ
ウエスト 約40センチ
股上 約30センチ
股下 約73センチ
着丈 約104センチ
裾幅 約20センチ
・状態 デッドストック
・官民区分 官給品
・入手場所 基地売店
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5 航空自衛隊防暑作業服(セージグリーンBX品)まとめ
岐阜基地で勤務していたときに、夏に那覇基地から研修にきた隊員が「岐阜って暑いですね!」とうんざりしていました。
岐阜は内陸部にあり、夏は普通に気温が39℃になったりします。
でも海に囲まれている沖縄は、34℃を超えることはまずないので、たいそう暑く感じたようですね。
湿度は沖縄の方が高かったようですが…。
その話を聞いたときに、今回のモデルは岐阜にも欲しい装備だなって思いました。
(後日沖縄で勤務したときには、着てる人が意外に居なかったので、現地でも限定支給だったようですね。)
今回のモデルは、なんとその暑い暑い岐阜基地内売店(BX)で購入したものです。
何故か売店に官給類似品の商品リストがあって、注文したら数着入荷しました。
そこで都合2着を購入して、1着を実際に真夏に作業(草刈り)で使用してみました。
ところが胸のジッパーのせいでしょうか?通気性があまりないように感じましたよ。
(脇腹のスリットも効果を感じられず。)
ただ、生地が薄いので乾燥はやや早い印象を受けましたね。
そうそう、生地が薄いので、アイロンは楽でしたよ
(唯一大きく感じた利点。)
あれから25年以上経っていますが、さすがに昨今はオークションなどでも姿を消しましたね。
元々製造数が少なかったのかもしれません。
航空自衛隊の物品管理は、このモデルに関しても厳正だったので、市中には出回っていないようです。
今後も目にする機会は少ないと思いますね。
でも探している方は、ネットを中心に網を張って、気長に待ってみましょう。
今回は、BX品ながら航空自衛隊の地域限定支給品で貴重な防暑作業服を分析しました。
次回は、大きく変ってUAEの迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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参考:他の航空自衛隊装備品はこちらです。⬇︎
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単身赴任中、しかも新型Cウイルスの影響でなかなか帰られない私宛に、家族から荷物が届きました。
缶詰やレトルト食品などがメインでしたが、中にはお菓子もありましたよ。
ありがたいですね。
(お菓子なんて普段買わないですよね。)
その中の一つに、松永製菓の「しるこ粉サンド」というのがありました。
(娘セレクト)
食べてびっくり!めちゃ美味しいですね。
初めて食べましたが、絶妙なビスケットとあんこのバランスそして食感に、かなり研究されている感じがしました。
調べてみると、「しるこクラッカー」や地域限定商品もあるとか?
日本のお菓子…侮れないですね。
読んでいただき、ありがとうございました。
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