今回は、100記事を記念して、既に絶滅(?)してしまった航空自衛隊のフライトジャケットを分析します。
懐かしいアイテムですね。
今回は中古ですが程度は極上品ですよ!
目次
- 1 航空自衛隊リバーシブルフライトジャケット(難燃・オレンジタイプ)とは?
- 2 航空自衛隊リバーシブルフライトジャケット(難燃・オレンジタイプ)の全体及び細部写真
- 3 航空自衛隊リバーシブルフライトジャケット(難燃・オレンジタイプ)の特徴とは?
- 4 航空自衛隊リバーシブルフライトジャケット(難燃・オレンジタイプ)製造とサイズのデータ
- 5 航空自衛隊リバーシブルフライトジャケット(難燃・オレンジタイプ)まとめ
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1 航空自衛隊リバーシブルフライトジャケット(難燃・オレンジタイプ)とは?
航空自衛隊パイロットジャケットの歴史は、航空機等と同時にアメリカ軍から供与された各種フライトジャケットを装備したことから始まります。
しかし1960年代頃から、アメリカ軍のデザインを取り入れた航空自衛隊独自のパイロットジャケットを開発・支給を開始しましたね。
一説には、アメリカ軍のMA–1やB–15は、日本で使用するには防寒能力が高すぎたとか…。
1980年代からは、諸外国の耐火装備支給の状況に鑑み、ジャケットの素材を長らく使用していたナイロンから難燃性の繊維に変更したジャケットの支給を開始しました。
今回のモデルは、その頃のジャケットになります。
現行のモデルとは、大きな違いがあります。それはどこでしょうか?
(アイキャッチ画像でおわかりだと思いますが…。)
今回は、自衛隊装備マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 航空自衛隊リバーシブルフライトジャケット(難燃・オレンジタイプ)の全体及び細部写真
ブルー側前面
独特のボックスシルエットですね。
ブルー側背面
オレンジ側前面
何故かオレンジ側がスッキリしているように見えるのは、気のせいでしょうか?
オレンジ型背面
ニット
よく見ると、A–2の様に筒ではなく、長方形のニットを縫い合わせて取り付けていますね。
ニットは、ウール並みの柔らかさでありながら、はるかに丈夫なものになっていますよ。
BXで販売されていたものの中には、違うタイプのニットを使用した者もありましたが、官給品はこのニットです。
襟ニット
勿論ニットも難燃繊維
裾ニット
アクションプリーフも付いてます。でもよく引っかかりますよね。破損も多いです。
オレンジ側シガレットケースとペン差し
勿論ブルー側にもありますよ。
脇はアメリカ海軍のG–1みたいな裁断です。
ジッパーは、リバーシブルに合わせて、スライダーがレールで表裏に移動!
これが日本の技術です!
ジッパーは皆んなの「YKK」
タグ
ここまで詳しく書くのは官給品だと思うのですが、S/Nが見当たりません。
まさか…暴走? いえいえ、試作品?
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3 航空自衛隊リバーシブルフライトジャケット(難燃・オレンジタイプ)の特徴とは?
まず、裏面がレスキューオレンジなのが現行のジャケットとは大きく違いますね。
(現行ジャケットはオリーブグリーンですね。)
この当時の航空自衛隊フライトスーツは、レスキューオレンジでした。
これは、航空機から脱出したパイロットが、発見されやすいようにとの配慮からです。
(アメリカ軍も本土防衛のF-106パイロットは、オレンジ色のK–2BやCWU-27Pを着ていましたね。)
パイロットジャケットも、オレンジ側を表にして着用されることが多かったです。
ブルー側は、ナイロン生地のジャケットよりも色が濃くなっていて、エアフォースブルーというよりは、むしろネイビーブルーといった感じです。
また艶も抑えられていますね。
完全リバーシブルで、表裏違和感なく使用できますよ。
アメリカ軍のMA-1のように中綿が入っていないので軽快ですが、やはり防寒性能は少し劣っています。
(アメリカ軍L-2系のような感じですね。)
適正サイズを着用すると、アメリカ軍各種フライトジャケットより、着丈が少し長い感じがします。
全体的な縫製は、丁寧かつ正確で、高い技術を感じさせるものです。
4 航空自衛隊リバーシブルフライトジャケット(難燃・オレンジタイプ)製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1980年代
・製造場所 日本
・契約会社 日本
・製造会社 〃
・材 質 難燃繊維
・表記サイズ 2
・各部のサイズ(平置)
着丈 約65センチ
肩幅 約51センチ
身幅 約58センチ
袖丈 約58センチ
・状 態 中古極上品
・官民区分 官給品
・入手場所 東京のイベント
・入手難易度 4(極めて困難)
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5 航空自衛隊リバーシブルフライトジャケット(難燃・オレンジタイプ)まとめ
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、その昔関東のとある航空自衛隊基地にあるBX(基地内売店)に厚生班の直営売店がありました。
ここには正々堂々と、この種の難燃繊維でできたジャケットが販売されていましたね。
ナイロン製の二倍くらいの価格でしたよ。
各ニットが官給品と同じで、タグはもっとシンプルなものでした。
もしかしたら官給品製造ラインから、タグのみを変えて製造したのかもしれません。
他にもニットが太い材質で編まれているモデルも存在しています。
こちらは、見た目がダサくて、ニットの退色が顕著なことから、すぐ判別できました。
そのいずれでもない今回のモデルは、官給品ではないかと考えています。
実際の部隊では、一時期併用もされていましたが、今は全てオレンジをグリーンの生地に変更されたモデルに置き換わっていますね。
(グリーンの生地は、ODに近いモデルもあったようですよ!それが欲しいですね!)
もはやオークションでも、見かけなくなったアイテムです。
どこかで発見し、程度が良ければ、積極的に保護しましょう!
なお、このモデルはアメリカ軍のCWU36、45P系よりも紫外線による変色が少ないです。
とはいえ、確実に変色しますので、紫外線(太陽、蛍光灯)には、なるべく当てないようにしましょう。
今回は、航空自衛隊のレスキューオレンジ面を持つ、難燃パイロットジャケットを分析しました。
次回は、ブルーつながりで、フランス軍のレザーフライトジャケットを分析します。
お楽しみに!
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参考:各国フライトジャケットの記事はこちらです。
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読んでいただき、ありがとうございました。
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