いつだってミリタリアン!

ミリタリーグッズを、徹底的に分析、解説、解明します!

徹底解説! 日本 陸上自衛隊リバーシブルジャケット 0020

こんにちは!

気象庁から、GWの天気傾向が発表されましたね。

私の住んでる地域は、まずまずの天気ということでした。皆さんの地域は如何でしたか?

でも、これはあくまで傾向なんですよね。予報ではありません。

行楽に行かれる方は、日々の天気をちゃんと確認して行動しましょう!

(気象庁レーダーナウキャストをご覧になることをお勧めします。)

因みに私はずっと仕事です!(´・ω・`)

 

さて今回は、陸上自衛隊一型迷彩(通称:熊笹迷彩)生地を使用した、珍しい迷彩服を紹介します。

 

   目次

 

 

1  日本 陸上自衛隊 迷彩 リバーシブルジャケット

1980年頃の話です。

一型迷彩の全盛期でしたが、驚くことに当時の陸上自衛隊には、迷彩の防寒着がありませんでした。

積雪がある地域では、官給品の防寒外被(薄手でODとホワイトのリバーシブル、らくだ色の専用ライナー付き)が支給されていましたので、雪上での迷彩には対処できましたが、そうでない時期や地域は大変でした。

何故なら、演習期間中は迷彩服しか着用できない(OD単色は不可)うえに、官給品の防寒迷彩装備は皆無なのですから!

事態は考える以上に深刻でした。

そこで隊員は、セーターや長袖下着、ズボン下などを戦闘服の下に着込んだりして対処しましす。しかしこれでは、走ったりした場合の急な体温変化に対応できないですよね。

そんな不便な現場を見て、誰が考案したのか、どういう経緯で開発されたのかは不明ですが、各種迷彩防寒装備がPXに出入りしている業者や官給品を製造している業者によって開発されたのでした。

今回ご紹介するモデルは、そのうち米軍Lー2Bタイプのリバーシブルジャケットです。

 

結局、通常迷彩の防寒着は、二型迷彩の個人戦闘装着セット(でしたっけ?)導入まで待たなければなりませんでした。

予算が無かったのか?精神論先行の人命軽視なのか?たんに考えが及んでいなかったのか?PX業者に儲けさせるためなのかわかりません。

当時防衛庁の偉〜い方々はどう考えていたのでしょうね?

しかし背に腹は変えられないので、当時の隊員さん達は私費で被服を購入していたのです。酷い話ですよね。

(北海道の部隊は、白色の装備品(弾帯、サスペンダー、弾のう、リュック)が支給されなかったので全部私費で揃えていた時代もあったそうです。)

現在の隊員さんは、本当に恵まれています。羨ましいですね。

 

2   現物写真及び細部

前面   前から見ると、腰ニットが見えません。

f:id:akmuzifal6489:20190416105334j:image

 

背面
f:id:akmuzifal6489:20190416105349j:image

 

迷彩側  前面  襟はニットではなく、普通のタイプも存在しています。
f:id:akmuzifal6489:20190416105340j:image

 

迷彩側  背面  完全リバーシブル!
f:id:akmuzifal6489:20190416105330j:image

 

両面とも背中にはアクションプリーツ付き
f:id:akmuzifal6489:20190416105301j:image

 

袖のポケット  ジッパーで開閉  ジッパーは勿論「YKK」
f:id:akmuzifal6489:20190416105309j:image

 

腰のスラッシュポケット
f:id:akmuzifal6489:20190416105344j:image

 

タグ  以前のモデルはもっとシンプルでしたね。
f:id:akmuzifal6489:20190419063523j:image

 

迷彩側にもちゃんと袖ポケットがあります。
f:id:akmuzifal6489:20190416105317j:image

 

前合わせはジッパーのみ。勿論「YKK」
f:id:akmuzifal6489:20190416105327j:image

 

袖ニット  比較的硬い?しっかりした材質
f:id:akmuzifal6489:20190416105321j:image

 

腰ニットは後ろのみ。
f:id:akmuzifal6489:20190416105313j:image

 

3  特徴

表面はODのナイロン製で、このモデルは明るいODになっています。

もっと暗いダークグリーン(濃緑(陸軍機)色?)やコットン製、ポリエステル製もありました。

裏面(本当はこちらが表面?)は、官給品の一型迷彩生地で、それぞれ米軍のLー2B(ベトナム戦争以降のエポレット、ポケットフラップ、裾タブが省略されたタイプ)を模したデザインになっています。

左袖には、これもLー2B同様のポケット(米軍名は「シガレットポケット」)があります。

また、裾ニットは前部が無くて、後部のみとなっています。(航空自衛隊官給品作業外被(いわゆるジャンパー)も同じ仕様でしたね。)

また、ニットも米軍のようにウールではなくて、ナイロンやポリエステルの耐久性に富んだ物になっています。

このモデルに限らず、陸上自衛隊リバーシブルジャケットのPX品は、二型迷彩のモデルも含めて全て「完全リバーシブル」で、袖ポケットも、両面に付いているのが凝っています。

素晴らしいのは腰ポケットで、両面から使用できるようになっていますよ。

また、ジッパースライダーの引き手が、両面で使えるようにレールで移動できます。これも日本ならではの工夫ですね。素晴らしいです。

 

4  諸元

   ・製造年又は契約年度       1980年代

   ・製造場所                         日本

   ・契約会社                         国内会社

   ・製造会社                         国内会社

   ・材質                                コットン

                                              ビニロン

                                              ナイロン

   ・表記サイズ                      2号

   ・各部のサイズ(平置)    

                                     着丈  約64センチ

                                     肩幅  約47センチ

                                     身幅  約61センチ

                                     袖丈  約57センチ

   ・状態                       中古良品

   ・官民区分                民生品(PX品)

   ・入手方法       陸上自衛隊駐屯地売店

5  まとめ

PX品にしては、まるで官給品並みの高品質で製作されています。

確かにデザインこそLー2Bを参考にしていますが、随所に日本独自の工夫が見られますよ。

また、完全リバーシブルでフルライニングとなることから、ある程度の保温性もあります。

(実際にセーターでも着込めは充分に暖かいです。)

OD面もあるので、シティーユースでも問題なく使用できます。しかも同じ機能を持っていますよ。

PX品とはいえ、世界に通用する素晴らしい迷彩服ですね。何故人気が無いのでしょう?

 

今回は、官給品防寒装備の不足を補った、素晴らしい迷彩服を紹介しました。

 

次回は、刺繍で有名なヨーロッパの国の迷彩服を紹介します。 お楽しみに!

 

読んでいただき、ありがとうございました。