今回は、1990年代のスイス軍迷彩フィールドジャケットを分析します。
以前分析したフィールドジャケットはモデル品でしたね。
でも、今回はようやく入手できた官給品になります。
大きくはモデル品と変わりませんが、やはり違いがありました。
中古品で汚れもありますが、程度は良好ですよ!
目次
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1 スイス陸軍迷彩フィールドジャケット(TAZ90・官給品)とは?
永世中立、そして国民皆兵で有名なスイス軍。
第二次大戦中からドイツ軍の影響を受けていたからでしょうか?
戦後の個人装備における迷彩服の採用は、世界的にみても早かったですね。
なんと1950年代からは、第二次大戦中にドイツ軍が開発した「ライバーマスター」型迷彩を採用していましたよ。
スイス軍ライバーマスター型迷彩服(スモック)
この迷彩は、1990年代までのおよそ40年以上使用されましたが、その後に開発された新しい迷彩が今回のモデルです。
TAZ90と呼ばれれていますが、実はライバーマスター型の色違い&省略バージョンでしたね。
でも、色調をレッドからブラウン大きく変えたため、より一般的に(目に優しく)なりました。
一時期、日本に多くのモデル品が入ってきていましたが、現在は全て売れてしまったようですね。
ましてや官給品は、まず目にすることができませんでした。
(その辺りの経緯は、スイス陸軍迷彩ユニフォーム(TAZ90・モデル品)をご参考ください。)
でも、今回待望の官給品TAZ90の迷彩フィールドジャケットを入手することに成功しました!
(快挙です!…って、ただの偶然だったのですが…😓)
果たして入手した官給品は、モデル品とどこが違っていたのでしょうか?
今回は、スイス軍マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
相変わらずの左右非対称デザインです。
背面
前面裏側
ほぼ全面にライニングがあります。
でも、ライナー用のボタンやジッパーはありません。
背面裏側
襟周りレイアウト
襟はジッパーで立てることができます。
前合わせはジッパーと ダットファスナーです。
タグ①
内ポケットとタグ
タグ②
1992年度契約品です。
ネイムタグホルダー
向かって右側がマジックテープで開閉できます。
胸ポケット
ジッパーで開閉
腰ポケット
オープンタイプです。
左袖ポケット
ダットファスナーで開閉
右袖ポケット
ジッパーで開閉
アルミ製でしょうか?表面に腐食。
袖
ややテーパー付き
肘の補強生地
角を落とした三角形ですね。
襟裏のジッパー
ここには勿論…
フードが内蔵されていました。
ジャケット本体と同じ迷彩生地です。
でも裏側がホワイトは目立ちます。
ウエストのドローテープ
ボタンホールの開いたゴムテープ
内ポケット
フルレンジのマジックテープで開閉
スイス軍官給品ボタン
裾のドローコード
ジッパーは「riri」
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3 その特徴とは?
迷彩は、ホワイトの生地に、ライトブラウン、ブラウン、ライトグリーン、チャコールグレイを用いて、雲型や斑点を描いてます。
そのうち、ブラックとブラウンの一部には、まるで染料が垂れているような模様や、細かいギザギザを描いていますね。
色調は違っていますが、TAZ90の迷彩パターンにもライバーマスターの面影が顕著に残っているのが確認できます。
生地の織り方はモデル品と同じですが、肌触りと迷彩色調が少し違っているように感じます。
(データ的には同じ物ですが…。ある程度使用された中古品だからでしょうか?)
デザインは、モデル品と全く同じで左右非対称なところは変わりません。
構成は、エポレットなし、胸ポケット、腰ポケット×2、内ポケットで、襟内(背中)にはフードを内蔵しています。
モデル品との違いは
- 各ダットファスナーの形状と塗料の色調
- ジッパーのメーカー
- 各タグ
- 全体的な縫製
ですね。
(誤差の範囲との説もあり。)
特に縫製はモデル品より、より強固な感じがします。
もっともこれは洗濯を繰り返して生地が締まっているだけかもしれませんが…。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1992年
製造場所 スイス
契約会社 スイス
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 48N
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約83cm
肩幅 約51cm
身幅 約60cm
袖丈 約61cm
状 態 中古良品
官民区分 官給品
入手場所 個人売買
入手難易度 4(極めて困難)
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5 まとめ
モデル品には、まるでスウォッチのようなロゴのメーカータグが付いていて、なんか拍子抜けした覚えがありました。
でも今回のモデルは、官給品のシンプルなタグですが、どことなく…さりげなく迫力を感じますね。
全体的には、モデル品との差は僅かですが、やはり違う箇所があるのがわかりましたね。
また逆にモデル品が、とてもよくできていることも判明しました。
こうなってくると、ぜひ官給品の上下セットのユニフォームやキャップも入手したいですね。
(また楽しみが増えました!😃)
さて、スイス本国用の迷彩フィールドジャケットですが、迷彩は日本のフィールドでも充分効果がありそうですね。
特にしっかりしたライニングが装備されていることからフリースのライナーでも着込めば冬でも十分使用できそうです。
サバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測、渓流釣りなどに使用してみてはいかがでしょうか?
(勿論、現用スイス軍を再現するヒストリカルゲームには欠かせないアイテムですね。)
残念ながら、スイス本国の禁輸措置により、現在では官給品はおろかモデル品すら見かけることはありません。
でも、着古した中古品なら、時折日本や海外のオークションに出品される場合があります。
(国民皆兵なので、退役した方が放出しているのかも?)
探しているあなたは、資金を調達したり、しっかり資金繰りをして購入に備えましょう!
私も頑張って、まだまだ集めてみようと思います!
今回は、やっと入手できたスイス軍官給品迷彩フィールドジャケットを分析しました。
いやー官給品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231223更新)
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参考:他のスイス軍装備品に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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