今回は、2010年代の台湾陸軍の最新デジタル迷彩服を分析します。
やはりどこかで見たパターンに似ていますが、配色はオリジナルのようですね。
今回は、辛うじて入手できたジャケットのみになります。
勿論中古品ですが、程度は極上ですよ!
目次
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1 台湾陸軍新型デジタル迷彩ジャケットとは?
台湾陸軍といえば、例のリーフパターン迷彩が有名でしたね。
台湾本土のみならず、日本でも効果的な優れた迷彩服でした。
でも先進主要国の「デジタル迷彩」化の波を受けて、台湾軍もついにデジタル迷彩を採用しました。
その第一弾が今回のモデルです。
2021年現在、一部を除いてほとんどの部隊に支給されているようですね。
2020年7月に実施された台湾軍大演習では、蔡英文総統も今回のモデルと同じ戦闘服やボディアーマーを着用して観戦されていました。
Twitterより引用
台湾、中国の侵攻阻止へ陸海空軍計22万人全員が参加した大規模演習「漢光」が台湾各地で始まる、
— 河内 軍鶏 (@KuUHgTW6CkDC8YH) 2020年7月16日
蔡英文総統「国家の安全は相手にひれ伏すことで得られるものではない。すべての兵士が私たちの防衛の核心だ」と決意強調。
日本政府も国民を守る強い決意を示して頂きたい!https://t.co/ZcxtlPRhtk
台湾はもうチャイナと戦闘開始してるよ✨✨ 台湾の領空侵犯したチャイナの戦闘機撃としているよ‼️ミサイルも撃ってるよ 台湾を全力で守ると思う方々はRTお願いします‼️台湾まで日本人の気持ち届いて欲しい‼️ pic.twitter.com/0ZGAeLgRQ9
— taka kosai (@Lc9ei1OqkUXa7ym) 2020年8月22日
シビリアンは迷彩服ダメだと?台湾では大統領も国防長官も、安全保障担当大統領補佐官など国の安保チーム全員が迷彩服着て軍隊の演習を視察してたぞ。
— エイスケ・如月 (@srx0204) 2020年1月13日
蔡英文の左の人は国防長官の厳徳発(元陸軍大将)。 pic.twitter.com/BWC5ePSykg
その他、実際に使用している写真を見ると、なかなか効果的な迷彩のようです。
さてさて、それはどんなデジタル迷彩ジャケットなのでしょうか?
今回は、台湾軍装備マニアのみならず、現職自衛官のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
ライニングは当然ありません。
背面裏側
襟周りレイアウト
前合わせはジッパーとボタンです。
タグ①
漢字なので、なんとなく書いてあることが分かりますね。
タグ② 表・裏
材質(ナイロン66とコットン)とランドリーデータですね。
タグ③
製造会社と識別番号です。
裾前面裏側には予備のボタンも!
タグ④ 表・裏
うなじにあります。
裏には血液型を記入します。
胸ポケット…って迷彩の効果でよく見えませんね。
マジックテープで開閉
左胸ポケット上部にはボタン。
これは身分証明書を吊るすためのもの。
袖
ややテーパーがついていますね。
袖口はボタンで開閉
マジックテープで開閉するタブは、腕まくり用。
左袖ポケット
マジックテープで開閉
袖ポケットはジッパーで開閉するポケットも付いています。
ジッパーはフライトジャケットなどとは逆方向に縫い付けられていますね。
ポケットフラップにはペンを刺せるようにスリットあり。
ウエストのサイズ調整タブ
背中にはアクションプリーツあり。
プリーツ裏側は表側と逆になっていますね。
裾左右にはスリットが!
脇の通気孔
刺繍で6個
胸ポケット内側の生地は端が縫い付けられています。
でも通気性確保のためでしょうか?
生地が浮いていますね。
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3 その特徴とは?
迷彩は、ライトグレイの生地の一部を塗り残すように、カーキ、ダークグリーン、ブラックの小さく四角いダットを用いて斑点や雲型を描いています。
迷彩パターンは、一見カナダ軍やアメリカ軍海兵隊のものに似ていますね。
暗いダークグリーンと塗り残されたライトグレイが良いコントラストになっているのが特徴です。
(おそらく意図的なものだと思われますが、ダークグリーンとカーキは、その境目が重なり合うようにプリントされていますね。)
生地は、薄くソフトなコットンとナイロンの混紡HBT(ヘリンボーンツイル:杉綾織)で、なんとリップストップ(解れ防止織)です。
丈夫なことで定評のあるHBTに加えて、リップストップなら最強の生地ですね。
デザインは、エポレットなし、胸ポケット×2、左袖ポケットで、背中にはアクションプリーツ、裾にはスリットが付いています。
面白いのは袖ポケットで、二重になっていますよ。
(一部がジッパーで開閉するタイプで、アメリカ軍のフライトジャケットみたいです。)
全体的な縫製は丁寧かつ正確で、確かな技術で製造されているようです。
サイズ「48M」は、アメリカ軍BDU(バトルドレスユニフォーム)のS–RとM–Rの中間的なサイズ感ですね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2010年代
製造場所 台湾
契約会社 台湾
製造会社 〃
材 質 コットン
ナイロン
表記サイズ 48M
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約72cm
肩幅 約47cm
身幅 約58cm
袖丈 約60cm
状 態 中古良品
官民区分 官給品
入手場所 東京のイベント
入手難易度 3(困難)
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マスク 台湾 中華民国陸軍仕様 サバゲーやコスプレ等に最適 タクティカル ミリタリー(ブラック)
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5 まとめ
これは日本の森林地帯でも効果が期待できる迷彩パターンですね。
(台湾では完璧な迷彩だそうです!👍)
ただ全体的に暗い迷彩ですね。
ライトグレイによる分裂効果があるとはいえ、明るい地域では人体の輪郭が浮かんでしまう場合があるようです。
意外にTPOを考える必要のある迷彩服なのかもしれませんね。
残念ながら現在の戦闘服には必須の機能である、対赤外線対策、難燃性の付加はなされていないようです。
でも今後の進歩に期待ですね!
それはともかく、今回んモデルも使える戦闘服と言えるでしょう。
実際、サバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測、現用台湾軍を再現するヒストリカルゲームでは問題なく使用できそうですよ!
ただし、新しい装備なのでまだ日本では見掛けることが少ないです。
でも台湾には、普通に販売されているSHOPがあるようですね。
(行ってみたい💕)
台湾のミリタリー ショップ
武哈祭
— 千葉 浩志郎 (@koshiro_chiba) 2019年7月7日
台湾軍装備を集めるならこちらのショップさんがオススメなのです。
2枚目は台湾軍戦闘服だそうです。
前回お買い物した時に、台湾陸軍シャツをおまけでいただきました。サービスいっぱいですよ。#HoohaShow#武哈祭 pic.twitter.com/ROUwwrDisB
すぐに必要なあなたは、直接台湾に行って入手する…という手もありそうです。
その際には、よく似たPX品があるので間違って購入しないようにしましょう。
台湾軍デジタル迷彩服のPX品
マニアックな台湾陸軍迷彩服はじめました。 pic.twitter.com/oZFwq97Tfu
— ぷらうだ (@pravda_official) 2019年9月22日
(迷彩のライトグレイの面積が少なく、ほぼ均一に配置されて、襟から見える内側の生地がホワイトなのが識別点ですね。 )
また現職自衛官のあなたは、今回の記事を参考にして「識別眼」を養ってほしいです。
私は、トラウザースや存在は不明ながらフィールドジャケット、ブーニーハット等の入手を試みたいと思います。
今回は、蔡英文総統も着用した台湾陸軍の最新鋭迷彩ジャケットを分析しました。
(台湾加油!)
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20221130更新)
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参考:他の台湾軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
他の日本周辺国デジタル迷彩服はこちらです。⬇︎
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Twitterで見つけました。
台湾といえば、テレサ・テンさんですね…と思うのは昭和のオジサンだけでしょうか?
テレサテンさんは、反共のマドンナとして台湾陸軍への慰問を欠かさずしていました。 pic.twitter.com/VvL42tWElh
— 松村尚和(Hisakazu Matsumura) (@matsuhis1) 2019年10月8日
懐かしいです。
日本語の歌上手ですよね💕
日本人のアイドルや女優さんも自衛隊を慰問して欲しいですね。
読んでいただき、ありがとうございました。
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