今回は、1940年代のアメリカ陸軍ウインターコンバットジャケットを分析します。
タンカースジャケットと呼ばれて、日本でも大人気ですね。
残念ながら古い国産モデル品ですが、とても良くできていますよ。
使用感がありますが、程度は良い方ですよ!
目次
- 1 アメリカ陸軍ウインターコンバットジャケット(タンカースジャケット・モデル品)とは?
- 2 アメリカ陸軍ウインターコンバットジャケット(タンカースジャケット・モデル品)の全体及び細部写真
- 3 アメリカ陸軍ウインターコンバットジャケット(タンカースジャケット・モデル品)の特徴とは?
- 4 アメリカ陸軍ウインターコンバットジャケット(タンカースジャケット・モデル品)の製造とサイズのデータ
- 5 アメリカ陸軍ウインターコンバットジャケット(タンカースジャケット・モデル品)まとめ
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1 アメリカ陸軍ウインターコンバットジャケット(タンカースジャケット・モデル品)とは?
その暖かさと機能性で、歩兵のみならず戦車兵やパイロットにも愛用されたウインターコンバットジャケット。
第二次大戦における画期的な戦闘服の一つでしたね。
大戦以降のアメリカ軍各種フライトジャケットや民間のスタジアムジャンパーの原型という説もあり、ファッション界において今も注目されているアイテムと言えます。
そのせいでしょうか?
当時の官給品が目に見えて減ってきた1980年代からは、多くのモデル品が製造されるようになりましたね。
今回のモデルはそんな時期に製造されたジャケットの一つになります。
有名な老舗メーカー製で、現在もなおこのジャケットを製造していますね。
でも今回のモデルは、ごく初期の製品で、タグやニットが後のモデルと少々違っているところがありますよ。
さてさて、それはどんなウインターコンバットジャケットなのでしょうか?
今回は、第二次大戦中のアメリカ軍装備マニアのみならず、レトロな雰囲気を持った防寒着をお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 アメリカ陸軍ウインターコンバットジャケット(タンカースジャケット・モデル品)の全体及び細部写真
前面
シェルは明るめのカーキで、ニットと色調がやや違うタイプ。
色のバランスが良いですね。
背面
前面裏側
ライニングは上質なウールです。
前身頃にストームフラップ(ウインドシールド)あり。
背面裏側
襟周りレイアウト
前合わせはジッパーのみ
有名なエーカー品ですが、古いタグですね。
サイズに注意!
胸ポケット
オリジナルよりやや下側に設けています。
内側もシェルと同じ生地
袖
ややテーパーが付き。
袖ニット
ちゃんと筒編みされています。
腰ニット
各部(襟、袖、腰)ニットの取り付け部は、かなり余裕を持って縫製されています。
ここは官給品や他の高級モデル品との識別点ですね。
高級モデル品の腰ニット取り付け部
背中のアクションプリーツ
ちゃんと裾まで伸びていますよ。
ジッパー
刻印は「TALON」
ライニングのプリーツは省略
でも、全く無問題です。
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3 アメリカ陸軍ウインターコンバットジャケット(タンカースジャケット・モデル品)の特徴とは?
シェルは、明るいカーキのコットンツイルで当時の生地を再現しています。
ライニングはODのウールフランネルで、肌触りがとても良いですね。
どうやら上質な生地が使用されているようです。
(官給品は、もっとガサガサした生地でした。)
デザインは、エポレットなし、胸ポケット×2で、襟、袖口、腰にはニットを配し、冷気の侵入を防いでいますね。
胸ポケットは、官給品の平均的な位置よりやや下に設けています。
(これだけでポケットが使いやすくなりました。)
注意したいのはサイズで、今回のモデルは表記が38(インチ:胸囲)なのですが、実寸は42インチ近くになっています。
つまり2サイズほど大きく造られていますね。
これはミスではなく、当時の官給品もわざと大きく作ってあったようです。
諸説ありますが、重ね着やライニング(ウール)の洗濯による縮みを考慮したためと言われています。
購入時には要注意ですね。
全体的な縫製は、丁寧かつ正確で、さすが日本製といったところです。
4 アメリカ陸軍ウインターコンバットジャケット(タンカースジャケット・モデル品)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1980年代
・製造場所 日本
・契約会社 日本
・製造会社 〃
・材 質 コットン
ウール
・表記サイズ 38
(日本人のL〜XL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約61センチ
肩幅 約50センチ
身幅 約63センチ
袖丈 約60センチ
・状 態 中古良品
・官民区分 民生品
・入手場所 名古屋の専門店
・入手難易度 3(困難)
✳︎この時代の製品
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5 アメリカ陸軍ウインターコンバットジャケット(タンカースジャケット・モデル品)まとめ
今回のモデルは、官給品と比較した場合、その再現度は国内外の高級モデル品よりやや劣ります。
しかし、逆に着易さや使い勝手の良さを優先させたデザインが魅力ですね。
(価格が高級モデル品のおよそ半額というのも助かります。)
同じスペックではりませんが、このモデルは現在も生産されていて、人気のアイテムとなっていますよ。
また、中古品ではフリマやオークションにも数多く出品されています。
(さすがにこのタグの付いたモデルは入手難ではありますが…。)
程度は様々ですが、お気に入りの一品に出会えるチャンスがあるかもしれません。
冬物は、今が購入するチャンスかも?
購入する場合は、表記サイズを信用せず、必ず試着したり実寸を確認しましょう!
今回は、古いモデル品ながら実用性を重視したアメリカ軍ウインターコンバットジャケット(タンカースジャケット)を分析しました。
次回は、アメリカ軍の迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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参考:他のウインターコンバットジャケット(タンカースジャケット)のモデル品はこちらです。⬇︎
www.military-spec-an.comwww.military-spec-an.com
当時のアメリカ軍各種ジャケットはこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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