こんにちは!
今回は、アメリカ軍のタンカースジャケット (正式にはウインターコンバットジャケット)を分析します。
勿論モデル品で、これまでも2種類ほど分析してきましたね。
今回のモデルは、その中でも近年製造された国産有名ブランドの高級モデル品になります。
その実力とは、どんなものなのでしょう?
それはともかく、今回のアイテムは中古極上品ですよ!
目次
- 1 アメリカ陸軍迷彩タンカースジャケット(ウインターコンバットジャケット・モデル品③)とは?
- 2 アメリカ陸軍迷彩タンカースジャケット(ウインターコンバットジャケット・モデル品③)の全体及び細部写真
- 3 アメリカ陸軍迷彩タンカースジャケット(ウインターコンバットジャケット・モデル品③)の特徴とは?
- 4 アメリカ陸軍迷彩タンカースジャケット(ウインターコンバットジャケット・モデル品③)の製造とサイズのデータ
- 5 アメリカ陸軍迷彩タンカースジャケット(ウインターコンバットジャケット・モデル品③)まとめ
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 アメリカ陸軍迷彩タンカースジャケット(ウインターコンバットジャケット・モデル品③)とは?
ところであなたは、「トヨタ2000GT」という車をご存知ですか?
かつて日本を舞台にしたイギリス映画「007は二度死ぬ」でも活躍した、1960年代を代表する国産スポーツカーです。
その流麗なフォルムは、現在でも多くのファンを魅了し続けていますね。
例えば、その「トヨタ2000GT」が大好きな、H社の四輪製造部社員が集まって、2000GTを詳細に分析。
当時と寸分違わない各部品を現在の技術で忠実に再現・製造し、現代に2000GTを蘇らせたとします。(架空のお話です。)
この「トヨタ2000GT」は、果たして「トヨタ2000GT」なのでしょうか?
(ましてや、その車が5,000万円で限定販売されたら、あなたは購入を検討するでしょうか…?)
今回のモデルは、1940年代にアメリカ軍が支給したジャケットを、当時の材質や部品にこだわり、忠実に再現した現代の国産モデル品です。
その再現度は、さすが国産だけあって非常に高いレベルになっています。
(こうなっているのか!…と逆に教えられるところもあったりします…)
でも本当に価格にあった価値はあるのでしょうか?
そもそも、それはどんなジャケットなのでしょうか?
今回は、アメリカ軍装備品マニアのみならず、コアなモデル品コレクターのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 アメリカ陸軍迷彩タンカースジャケット(ウインターコンバットジャケット・モデル品③)の全体及び細部写真
前面
まだあまり使用されていないので、腰のニットがタイトですね。
背面
生地の色調は、個人的にはもっと濃いタイプが好きですね。
(数種類あり。)
前面裏側
ライニングのウールも、当時の生地をよく再現しています。
背面裏側
前合わせはジッパーのみ
タグ
ちゃんとブランド名があって良心的ですね。
襟はジッパーで立てることができます。
胸ポケット
内側の生地はダークイエロー?
裾ニット
各ニットの取り付け部ステッチは、ニットとの間隔が狭く当時の官給品に忠実ですね。
袖
テーパー付き
袖ニット
二段織りです。
背中のアクションプリーツ
ジッパー
刻印は「CONMATIC」でコンマー社の製品です。
(製品には数種類のタイプあり。)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 アメリカ陸軍迷彩タンカースジャケット(ウインターコンバットジャケット・モデル品③)の特徴とは?
シェルは、明るいカーキのコットンツイルで、ライニングはウールフランネルです。
生地のカラーや質感も、1940年代の官給品(の一つのタイプ)に近いですね。
デザインは、エポレットなし、胸ポケット×2でとてもシンプルです。
襟、袖、越にはニットを採用。
末端各部からの冷気を遮断してくれますよ。
全体的な縫製は、正確かつ丁寧で、さすが日本製といったところです。
しかし、逆に当時の官給品が持つどこか荒々しい感じやぶっきらぼうな印象はありません。
4 アメリカ陸軍迷彩タンカースジャケット(ウインターコンバットジャケット・モデル品③)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 2000年代
・製造場所 日本
・契約会社 日本
・製造会社 〃
・材質 コットン
ウール
・表記サイズ 38R
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約58センチ
肩幅 約49センチ
身幅 約59センチ
袖丈 約59センチ
・状態 中古極上品
・官民区分 民生品
・入手場所 愛知の古着屋
スポンサーリンク
スポンサーリンク
5 アメリカ陸軍迷彩タンカースジャケット(ウインターコンバットジャケット・モデル品③)まとめ
とてもまとまった素敵なジャケットですね。
さすがは国産品です。
映画「プライベートライアン」でも、主演の多くの衣装が、日本製モデル品という噂も、案外本当のことかもしれませんね。
(ここまで再現されたた、当時のデッドストックと比べてみたいですね。)
また、着用すると毛布を被っているように暖かいジャケットですね。
ただ、各部のニットはひっかけなどに弱く、シェルのコットンは擦り切れに弱いので要注意ですね。
(ニットは交換してくれるSHOPもありますよ!)
文字通り冬に最適なジャケットなのですが、このメーカーの新品はメチャ高価で、おいそれと購入できないのが残念です。
資金の乏しい方は、古着屋さんやオークションで中古品で程度の良いものを探してみましょう!
(悪いショップは、足もとを見て中古でもそれなりの金額です。)
ところで、私がこのミリタリーコレクションを始めた頃は、現在のように高級レプリカは殆どありませんでした。
(1ドル350円の時代なので、輸入品はめちゃ高価でしたが…。)
なので大先輩からは「モデル品買う金があるなら、もっと貯めて官給品を買え!」とご教示を賜ったことがあります。
確かに、どんなに忠実に再現してたとしても、当時の官給品と、現在のモデル品の間には、雲泥の差がありますね。
特にその仕上がりは、戦時と平時ではやはり雰囲気(緊張感)が違うようです。
先の「トヨタ2000GT」についても、たとえ部品から忠実に作ったとしても、所詮モデル品なのですね。
ならば、新造した「トヨタ2000GT」に、存在価値はないのでしょうか?
いえいえ、実際に乗って走ったりすることによって、2000GTの操縦感覚などの乗車感を追体験できるのは、やはり貴重な事なのではないでしょうか?
忠実なモデル品の存在意義は、まさにここにあるように思います。
今回のモデルも、その着用感を楽しんだり、経年変化(エイジング?)を楽しむことができるという、一種贅沢な体験ができるところが魅力なのかもしれませんね。
ただ、値段には再考の余地がありそうです。
(もう少し安ければ、皆が着られそうですね。廉価モデルは再現性が今ひとつなので。)
今後は、見た目や雰囲気は官給品や高級モデル品並…だけど材質を変更して性能、着用感、重量などを改善した廉価モデルの販売もされると良いですね。
今後のモデル品開発に、さらに期待しましょう!
(まだまだ、発売して欲しいモデルが控えてますよ!)
今回は、当時の官給品をとても忠実に再現したアメリカ軍タンカースジャケット(ウインターコンバットジャケット)のモデル品を分析しました。
次回は、珍しいハンガリーの迷彩服を分析します。
お楽しみに!
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:他のアメリカ軍タンカースジャケットのモデル品はこちらです。⬇︎
1940年代のアメリカ軍装備はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
Twitterで見つけました。
子猫が来るといつも優しく歓迎してくれるうちの子たち。
— 猫スペースきぶん屋 (@nekocafekibunya) 2020年12月2日
この優しさのおかげでこの子達は先住猫のいる家庭でもすぐに仲良くなれました😸#猫#ネコ#ねこ pic.twitter.com/WA0Zyoqadg
先住ニャンコの好奇心溢れる、でも優しい雰囲気がたまりませんね。😍
きっと子猫も、優しいニャンコになるんでしょうね💕
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
(バズリクソンズ) BUZZ RICKSON'S・ミリタリー・フライトジャケット・タンカース・スラッシュポケット・br10994 (M(38))
スポンサーリンク