今回は、1980年代のアメリカ海軍ウインドブレーカーを分析します。
同じデザインで、陸軍、空軍、海兵隊用がありました。
官給品ではありませんが、当時の兵士はよく使用していましたね。
今回のアイテムは中古品ですが、程度は極上ですよ!
目次
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1 アメリカ海軍ウインドブレーカー(PX品)とは?
第二次大戦以降各国の軍隊は、戦闘時に着用する「戦闘服」と、戦闘以外の平時に行事や儀式で着用する「制服」とに分けて装備を整えてきました。
考えてみれば我々の日常生活もそうで、例えば自動車整備士が通勤スーツのまま車の下に潜り込んで作業することは、まずありませんよね。
でもいくら平時とはいえ、ずっと徽章の沢山ついた制服を着るわけにもいきません。
何故なら、程度の差はあれ軍隊には「品位を保つ義務」というのが定められていて、兵士は制服を汚すことに抵抗があるからですね。
(スーツでカレーうどん食べろと言われたら、ちょっと躊躇してしまいますよね…って何故カレーうどん?)
そこで制服を補助して汚れても大丈夫、かつより気軽に着用できる簡易衣料品がアメリカで開発されました。
それが今回のモデルです。
官給品ではなく、軍の売店などで販売されていて、欲しい兵士は購入してもいいよ…というスタンスの衣類ですね。
(勿論、正式な式典には使用できません。あくまで日常生活のみで使用します。)
さてさて、それはどんなウインドブレーカーなのでしょうか?
今回は、ミリタリーマニアのみならず、ファッションリーダーのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
ライニンングは前面、背面上部、袖にあります。
背面裏側
前合わせはジッパーのみです。
サイズタグ
コーションタグ①
「タン3729」という色番号が付されていますね。
コーションタグ②
襟周りレイアウト
襟は立てることができますが、チンストラップは下端のみです。
エポレットはわずかなテーパー付きのクサビ型です。
腹ポケット
ポケット口は二重になっています。
裾左右にはサイズ調整タブが。
袖は僅かにテーパー付き
袖口はボタンで開閉・調整
一応ライニングもあります。
内ポケット
裾のサイズ調整タブ用力(ちから)ボタン
肩付近はライイングがあって、軽い雨に対応
参考:陸軍モデル
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3 その特徴とは?
何処かの会社の作業服のような雰囲気ですね。
生地は、コットンとポリエステルの混紡で、軽量です。
一部にライニングも準備されていますよ。
シェルは、ブラックが陸軍、タンが海軍、ブルーが空軍、グリーンが海兵隊と聞いていますが、もしかしたら違っているかもしれません。
(とりあえず、合計4色あります。)
デザインは、品名こそウインドブレーカーですが、スポーツなどに使用するナイロンの薄いモデルではなく、いわゆるブルゾンタイプですね。
(アメリカ各軍とも、概ね共通デザインですよ。)
構成は、エポレット付き、胸ポケット×2、内ポケット×1で、とてもシンプルな造りです。
また着丈が短いのも特徴ですね。
さっと羽織れるのが魅力です。
全体的な縫製は、まあまあ正確で、アメリカ軍官給品並みの強度はなさそうです。
特にボタンの縫い付けが甘く、市中に払い下げられたものには、ボタンが取れているものが多いですね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1980年代
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 40R
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約60cm
肩幅 約47cm
身幅 約57cm
袖丈 約57cm
状 態 中古極上品
官民区分 民生品
入手場所 静岡の専門店
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
まさに「今から昼食だけど、今日のメニューはカレーうどん。制服上下で行くのはちょっと…」と躊躇する場合に、ジャケットに替えてさっと羽織れる便利なジャケットですね。
正式な儀式には使用できませんが、普段使いにピッタリです。
…ということは、軍内のみならずファッションでも活躍できる場面があるかもしれませんよ。
(元々野戦装備ではありませんし……)
ただ、使用はあくまで秋・春くらいまでの、さほど寒くない時期に限定されそうですが…。
汚れても洗濯機でガンガン洗えるのも魅力です。
用途としては、とてもシンプルなジャケットタイプなので、ファッションのベースにいかがでしょうか?
ところで、今回は海軍モデルを分析しましたが、現在でも各軍モデルが入手可能です。
ただし、着用に伴う汚れを考慮すると、ブラックやブルーは少々汚れが目立ちそうです。
(こまめに洗濯すれば良いのですが…。)
購入する場合は、コーディネートなども総合的に考えてカラーを決定しましょう。
また、ミリタリーショップの他に、古着屋さんにも在庫があるかもしれません。
念のため「ここにはないかも…」と思われるお店も確認しましょう。
私は、陸、空、海兵隊のデッドストックまたは中古極上品を探してみたいと思います。
今回は、簡易的な衣料品であるアメリカ海軍のウインドブレーカーを分析しました。
いやー軍装品って、PX品も素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231121更新)
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参考:他のアメリカ軍ウインドブレーカーに関する記事はこちらです。⬇︎
他のアメリカ軍簡易衣料品に関する記事はこちらです。⬇︎
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Twitterで見つけました。
韓国現代自、火災相次いだEV車をリコール=原因はバッテリー欠陥なのか? https://t.co/qofKPMpws5 @recordchinaより
— Jun mikado (@JunFubuki) 2020年10月11日
車メーカーとバッテリーメーカーが責任を擦り付け合っているようです。
勿論あなたは乗っていませんよね?
韓国製の車が周囲に居ないか?ということも含めて、よく確認しましょう!
(君子危うきに近寄らず!)
読んでいただき、ありがとうございました。
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