今回は、ベルギー軍の迷彩服を分析します。
これまでこのブログでも、いくつか同軍の空挺迷彩スモックを分析してきました。
しかし今回は一般兵科用の迷彩服になります。
何処かの国の戦闘服に似ていますよ!
中古品で残念ポイントがありますが、程度は良好です!
目次
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1 ベルギー陸軍M90迷彩ジャケット(ジグソーパターン)とは?
第二次大戦でドイツに侵略されたベルギー。
戦後ベルギーで開発した優秀なアソールトライフル(アサルトライフル:突撃銃)をドイツが採用しようとしたことがありました。
その時に当時の指導者が
「ドイツにこの銃を売ると、ドイツがこの銃を使ってまた侵略してくるから、売らないよ!」
と言う意味の発言をして話題になりましたね。
…それはともかく、大戦の教訓からか戦後ベルギーは軍事力の増強に力を入れました。
現在ではNATOの中核を成す重要な国となっていますね。
個人装備においては、朝鮮戦争に参加(国連軍の一員として参戦)した時から、迷彩スモックを支給するなど迷彩服の採用は早かったですね。
そもそも、戦国間もなくの一時期はドイツの「ライバーマスター迷彩」を採用するなど、迷彩服に関しては試行錯誤を繰り返していました。
でも、一般兵科の上下セット迷彩服の採用は、1990年代まで遅れましたね。
(あくまで迷彩服は戦闘時の臨時装備というスタンスだったのでしょうか?)
今回のモデルは、そんなベルギーが1990年代に開発した標準的な迷彩服です。
伝統の迷彩パターンが魅力ですね!
さてさて、それはどんな迷彩服なのでしょうか?
今回は、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
意外に着丈が長いですね。
背面
前面裏側
胸から背中上部にかけては生地が二重になっています。
背面裏側
生地が厚いせいか、迷彩は全く透けていません。
前合わせはジッパーとダットファスナーです。
タグは印字消失😱
下に何かのタグ
襟はチンストラップで立てることができます。
エポレットはありません。
でも右肩にはボタンが。
ボタンは皿形のイギリス軍タイプで、OD(オリーブドラブ)のプラスティック製
胸ポケットとネームタグ用マジックテープ
ポケットは垂直ジッパーで開閉
前身頃には階級章を取り付けるためのタブがあります。
ダットファスナーで開閉
腰ポケット
両端を縫い付けられているポケットフラッフの下にジッパーのポケットがあります。
その中にも小さなポケットが!
マジックテープで開閉
ジッパーは珍しく「YKK」
左袖ポケット
マジックテープで開閉
袖は立体裁断で最初からやや曲がっています。
(アイロンが難しい!)
袖口は、タブとダットファスナーで絞ることができます。
脇の通気孔
刺繍で4個
腰ポケットの裏側下部には水抜き穴(?)が!
金属製ハトメです。
ウエストのドローコード
ゴム紐です。
裾のドローコード
こちらもウエストと同様です。
メインジッパーは、上下から開くダブルジッパーです。
ダットファスナー表面
反射防止の艶消黒染め
裏は穴が開いているタイプ
ベルギー国籍マーク
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3 その特徴とは?
迷彩は、辛子色に近いカーキをベースに、ブラウン、グリーン、ブラックを用いて、雲のような霞(かすみ)のようなパターンを描いています。
そして所々プリントミスのようにホワイトを加えていますね。
(プリントミスではなく、意図的にそうしています。)
ある意味、伝統的な迷彩ですよね。
生地はコットンとポリエステルの混紡で、やや厚いサテンです。
防風能力が高いので、冬用の装備なのかもしれませんね。
でも、柔らかくて着用に問題はありません。
デザインは、隣国フランス軍のM64ジャケットから始める一連の戦闘服を参考にしているようですね。
胸ポケットに共通点を見出すことができます。
構成は、エポレットなし、胸ポケット×2、腰ポケット×4、袖ポケットで、ウエストにはドローコードを装備。
しかしエポレットは省略され、腰ポケットもスラントポケットに変更されていますね。
腰ポケットの中には、小さなポケットがありましたよ。
部分的には、変わったデザインですね。
全体的な縫製は、とても正確かつ丁寧で、ベルギーの高い技術を垣間見ることができます。
4 製造とサイズのデータです!
・製造又は契約年度 1990年代
・製造場所 ベルギー
・契約会社 ベルギー
・製造会社 〃
・材 質 コットン
ポリエステル
・表記サイズ 不明
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約78センチ
肩幅 約54センチ
身幅 約60センチ
袖丈 約58センチ
・状 態 中古極上品
・官民区分 官給品
・入手場所 東京の専門店
・入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
写真で見るとそうは思わないかもしれませんが、この迷彩は日本でも効果が高いですね。
生地も厚く丈夫なので、春秋のサバイバルゲーム 、狩猟、野鳥観測に使えそうです。
勿論、まだ朝夕寒い秋春にも重宝しますね。
フランス軍の戦闘服を参考にしているだけあって使い勝手が良いですよ。
ただ、腰ポケットはポケットフラップ付でジッパー開閉なのが、少々面倒ですね。
腰ポケット内側の小ポケットは、iPhoneSE(旧型)がちょうど収まるサイズで重宝しています。
(ポケットの中で暴れないので便利ですよ。)
使える迷彩服なのではないでしょうか?
(因みに、夏用の薄い生地でできた違うデザインのモデルもあるので、夏はそちらを使用すれば良いかもしれませんね。)
さて、今回のモデルですが、新しい迷彩服なので、現在でも入手は容易です。
(中古品がメインですが、中には今回のモデルのように極上品もありますよ!)
全体的にとても安価なのも助かりますね。
同じ仕様でトラウザースもありますよ。
まさに、これから活躍できる迷彩服ですね!
今回は、ベルギー軍が比較的最近採用した迷彩ジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20220927更新)
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参考:他のベルギー軍装備はこちらです。⬇︎
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Twitterで見つけました。
ベルギーのエリザベート王女、士官学校で訓練 腕立て伏せも pic.twitter.com/2oHm8u5x3x
— AFPBB News (@afpbbcom) 2020年10月10日
王女もちゃんと今回のモデルを着用していますね。💕
周囲の風景からも、なかなか効果的な迷彩服というのがわかります。👍
トラウザースが欲しいですね。
読んでいただき、ありがとうございました。
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